Somewhere Called Home/Norma Winstone
ノーマ・ウィンストンのリーダー作。彼女をジャズ・ヴォ―カリストと位置付けるには、少々歌い方が特殊でその範疇ではないと思いますが、ECMではいろいろ活躍していますね。このアルバム、スタンダードを歌ったりミュージシャンの曲に詞をつけたりしていて、ECMのアルバムとしても個性的です。会苦ベルト・ジスモンチ、ケニー・ホイーラー、ビル・エヴァンス、ラルフ・タウナ―など、一風変わったヴォーカルアルバムになっています。伴奏もピアノと、ホーンだけという、静かなアプローチ。聴く人を選ぶかもしれないけど、こういうアルバムを一度でも聴いてみるのもいいんじゃないかなあ、と思います。
Somewhere Called Home/Norma Winstone(Voice)(ECM 1337)(輸入盤) - Recorded July 1986. John Taylor(P), Tony Coe(Cl, Ts) - 1. Cafe 2. Somewhere Called Home 3. Sea Lady 4. Some Time Ago 5. Prologue 6. Celeste 7. Hi Lili Hi Lo 8. Out Of This World 9. Tea For Two
(03/07/26)スタンダードもあったりミュージシャンの曲に詞をつけたりと、ECMにしては少々変わったヴォーカル・アルバム。エグベルト・ジスモンチ作の優しく静かな、浮遊感も漂うメロディの1曲目、まるでオリジナルかのような歌で間奏のクラリネットの盛り上がりが見事なタイトル曲の2曲目、ケニー・ホイーラー作の蒼く沈んだメロディが印象的な3曲目、静かでありながら速いパッセージのクラリネットが間奏で絡む4曲目、ビル・エヴァンス作の美しいメロディを持っている5曲目、ラルフ・タウナー作の、しっとりした歌を聴くことができる6曲目、透明感の高いヴォーカルやピアノが流れる7曲目。8-9曲目は有名なスタンダードですが、完全にノーマ・ウィンストン流に、あるいはECM流に消化してしまっています。
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