Give And Go/Donny McCaslin
Criss Crossレーベルの新譜の5日目。これで一段落です。今日のDonny McCaslinは日本では無名だと思って検索をかけたら、ミュージシャン歴も短くなく、昨年(’05年)のグラミー賞関連(ベスト・ソロイスト?)でも何か関係があるんだそうで、ビックリしました。Criss Crossでも、サイド参加作も含めるとこれで3作目(このレーベルでは初リーダー作)。ちょっとフレーズの組み立てにクセがあり、良い意味ではアウト加減が独特、悪く言うと調子っぱずれの感じもあると、好き嫌いが分かれるサックスではないかな、と思います。曲は今っぽいものが多く、譜面を読めないとしんどそう。個人的にはギターのSteve Gardenasのジャズギターらしからぬギターが好みですが、この人は検索をかけてもほとんど出てきませんでした。個人的にはちょっと評価の難しいアルバム。
Give And Go/Donny McCaslin(Ts, Ss)(Criss Cross 1277)(輸入盤) - Recorded June 2, 2005. John Swana(Tp), Steve Gardenas(G), Scott Colley(B), Gene Jackson(Ds) - 1. Outlaw 2. Scrappy 3. Drift 4. Give And Go 5. The Liberator's Song 6. Two/Three 7. Doom Fuss 8. Eronel
(06/02/25)8曲中ラスト以外の7曲がDonny McCaslinの作曲。ピアノレスでやや変わったギター入りのクインテット。サックスのアウトの仕方がちょっと独特。テーマでの複雑な構成と哀愁を交えて、より自由に近いラテンフュージョンの1曲目、浮遊感のあるテーマと、リズミックな上を好きなように吹きまくるホーンの2曲目、アレンジが凝ったテーマと、抑え気味の進行が渋めながらも中途で盛り上がる3曲目、アップテンポで進むリズムの上を個性的なサックスやギターで勝負するタイトル曲の4曲目、哀愁のあるメロディのミステリアスなバラードの5曲目、ファンク的なリズムとリード楽器の対比で勝負する7曲目、エキゾチックで静かなラインを描きながら自由に進む7曲目、セロニアス・モンク作のそれっぽさもある独自路線の8曲目。
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