Standards, Vol.2/Keith Jarrett/Gary Peacock/Jack DeJohnette
キース・ジャレットのスタンダーズ第2作。とは言うものの、アルバム3枚分を一気に作っているので、あくまでも発売の前提での2作目なんですが、その構成がそれぞれにうまく、ECMのアルバムとしては、Vol.1、Vol.2含めてかなり聴いている方だと思います。前にも書きましたけど、いくつかの例外を除いて、スタンダートを取り上げたアルバムはキースが最初だったんですから。しかも、それまでのスタンダードのピアノ・トリオの概念を覆してしまった。これはなかなか大きい出来事でしたね。まあ、ここでは1曲目だけオリジナルですが、それもスタンダードのように聴こえるのは、けっこうすごいことかと思います。
Standards, Vol.2/Keith Jarrett(P)/Gary Peacock(B)/Jack DeJohnette(Ds)(ECM 1289) - Recorded January 1983. - 1. So Tender 2. Moon And Sand 3. In Love In Vain 4. Never Let Me Go 5. If I Should Lose You 6. I Fall In Love Too Easily
「スタンダーズVol.1」と同じ時に録音されたアルバム。「チェンジズ」も含めて、一気に大量に録音してしまった事でも、このメンバーのスゴさが分かります。 そして、個性的なトリオ。ただ、選曲に通好みというか、マイナーかなあ、という印象も少々あります。ただし、どの曲も美しいです。1曲目だけは キース・ジャレットのオリジナルなのですが、まるでスタンダードのようにメロディアス。メロディ・メイカーの面目躍如といったところ。哀愁漂うこれまた美しいメロディの2曲目も、その漂う流れに身をまかせていたい感じ。明るく朗々と歌い上げていく3曲目、これまたきらめくような美しいバラードの4曲目、ウルトラ級のスピードのピアノソロが繰り広げられる5曲目。 そして、ラストの6曲目はあっさりとして素直な感じで締めくくります。(01年3月28日発売)
(注)Setting Standards New York Sessions/Keith Jarrett(P)/Gary Peacock(B)/Jack DeJohnette(Ds)(ECM 2030-32)として3枚組BOX化して’08年に再発。
(注)国内盤SACD発売済み(タワレコ限定ハイブリッドとSACDシングルレイヤー)
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