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2006/01/27

Spheres/Keith Jarrett

1302 しかしこのアルバム、パイプ・オルガンの演奏なので、クラシックや現代音楽にカテゴライズした方が良いようなサウンドですが、フリー・インプロヴィゼーションという点ではジャズ・スピリットもあるのかな、とも思います。サウンドは当然、荘厳、神聖、時間軸に沿ってゆっくり流れていく、というものです。でも、聴いていて不思議なヒーリング感覚があったりします。キース・ジャレットのこのアルバム、LPとは違ってCDには全部収録ではないので、ちょっともったいないような気もしています。できれば全部聴いてみたいけれど、雰囲気はCDを長くしただけ、というような気もするので、どうなんでしょうか。

 

Spheres/Keith Jarrett(Org)(ECM 1302) - Recorded September 1976. - 1. Spheres(1st Movement) 2. Spheres(4th Movement) 3. Spheres(7th Movement) 4. Spheres(9th Movement)

邦題「賛歌」。ECM 1086/87の2枚組LPのセレクト。あらゆる事にチャレンジするキース・ジャレットが、オルガン(ハモンド・オルガンではなく、パイプ・オルガン)のアルバムを残しました。 ある修道院にある18世紀製作のバロック・オルガンを使用とのこと。ピアノのインプロヴィゼーションをオルガンに置き換えて、その響きをコントロールしているのは画期的かも。音の厚みが持続 していき、そこに非常にゆったりとしたドラマが生まれてきます。ジャンルとしてはクラシックや現代音楽に近いものを感じますが、それもフリー・インプロヴィゼーションで、進んでいく物語に荘厳な、あるいは神聖なものを感じます。4曲共に微妙にサウンドカラーが異なり、その音の流れに身を任せて聴いていくのもいいかも。できれば全曲収録を。

(追記’12年12月27日)全曲収録されたCDがECM 1086/87として出ました。

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コメント

レコード番号が違うのですが、貼り付けておきます。
かなり辛いLP2枚組で、CDでかなり割愛された理由も、そんな理由じゃないかと思います。
http://kanazawajazzdays.hatenablog.com/entry/2018/04/26/192514

>kenさん

コメントどうもありがとうございます。

CD2枚組の方もブログにはあげてますが、見つかりづらかったですね。その通り、2枚組とするにはちょっと長いかな、という印象もあります。ただ、よくこういうのを出したなあ、と感心もしています。

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