On Second Thought/Greg Gisbert Sextet
Criss Crossレーベル順番聴き2日目。グレッグ・ギズバートはバディ・リッチ楽団、ウディ・ハーマン楽団に在籍したとありますが、そのせいか、やっぱりビッグバンド出身の端正な音色やフレーズを聴かせている感じです。ここでは3管編成になっていて、クリス・ポッターのテナー・サックスやスティーヴ・ウィルソンのアルト・サックスなど、個性の点で違うので、聴いていてなかなか面白いと思います。もちろん今のミュージシャンって譜面も当然読めるので、テーマのアンサンブルなども完璧。でも、派手さというと、どうかなあと思う面もあるので、位置付けとしてはやっぱりいくつかあるなかの、まあ面白いアルバム、ということになるのでしょうか。Criss Crossには5点満点で3-4点のアルバムが多いのですが、ジャズではその地味さがまた魅力的、ということにもなりますが。
On Second Thought/Greg Gisbert(Tp, Flh) Sextet(Criss Cross 1116)(輸入盤) - Recorded December 11, 1994. Chris Potter(Ts), Steve Wilson(As), John Campbell(P), Peter Washington(B), Billy Drummond(Ds) - 1. Chapulta Walk 2. The Green Dress 3. Fingers 4. On Second Thought 5. Effendi 6. Segment 7. Played Twice
(06/01/22)Greg Gisbertの作曲は4曲目のみで、ジャズメン・オリジナルが多いです。端正ではっきりしたトランペットの印象。出だしはややアップテンポのブルースで、勢いのあるフレーズを見せてくれる1曲目、Chris Potter作の繊細なはじまりの、浮遊感がありながらもやや盛り上がりミディアムの4ビートで進んでいく2曲目、サド・ジョーンズ作の、ミュート・トランペットで軽快に聴かせながらもややアップテンポで今っぽいサウンドの3曲目、ワン・ホーンでしっとりとメロディを紡ぎ上げていくバラードの、タイトル曲の4曲目、マッコイ・タイナー作の男性的でモーダルなサウンドの5曲目、チャーリー・パーカー作のやや憂いを帯びつつもテンポ良く盛り上がる6曲目、セロニアス・モンク作の彼風でもあり今っぽいフレーズもありの7曲目。
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