Chaser/Terje Rypdal
テリエ・リピダルのリーダー作。現地のミュージシャンとのギター・トリオ作で、1曲目を聴くと、ロックという言葉がアルバムコメントにはありますが、ドラムスの叩き方とかを観察すると、ファンク系の細かいビートを叩いているような感じですね。いずれにしても、当時ならECMでしか聴けないようなサウンドではありますが。ロック的な曲もあれば、ベースがあコースティックの曲もあったりしていろいろなサウンドの曲がごった煮になっているような感じのアルバムです。2曲目は空間的な音のバラードではありますし。それでも、ジャズの中央部をあえて避けてこういうアルバムが出来上がるところは、独特の土壌のためのようです。
Chaser/Terje Rypdal(G, Key)(ECM 1303)(輸入盤) - Recorded May 1985. Audun Kleive(Ds, Per), Bjorn Kjellemyr(B) - 1. Ambiguity 2. Once Upon A Time 3. Geysir 4. A Closer Lock 5. Ornen 6. Chaser 7. Transition 8. Imagi (Theme)
(03/07/12)3曲目がフリーインプロヴィゼーションの他はテリエ・リピダルのオリジナル。ギター・トリオのフォーマットではあるのだけれど、1曲目を聴いたら、をををっ、これはギンギンのロックですなあ。ギターもあわやメタル系かという音。発散します。2曲目ではベースがアコースティックになり、内省的なメロディを奏でます。3者が対峙してインプロヴィゼーションの音のせめぎ合いで丁々発止の勝負をかける3曲目、叙情的な哀愁を感じるスペイシーな4曲目、ゆったりとしたカントリー風味のような、それでいてギターも切れ込む5曲目、再びロック的なアプローチでせまってくるタイトル曲の6曲目、厳かな雰囲気の小品の7曲目、かなりスペーシーで、明確な旋律が目立たないフリー・インプロヴィゼーションのような8曲目。
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