共同企画(’21年終了)

無料ブログはココログ

« Tabula Rasa/Arvo Part | トップページ | Harmonium/John Adams »

2006/01/04

Changes/Keith Jarrett Trio

1276

キース・ジャレットのリーダー作。ですが、後年3人対等の名義に変化していっているし、このアルバムはフリー・インプロヴィゼーションで出来上がっているので、3人のアルバムとしてもいいくらいです。スタンダーズの陰に隠れてしまっている感じはありますけど、ここでも3人のインプロヴィゼーションの有機的な絡み合いや緊密度はなかなか大したものです。元々フリーにも興味はあったので、このアルバムは何度も聴き返しました。おそらくはじめはピアノで指示があり、そこからスタンダードにいくにもインプロヴィゼーションに行くにも方法論的には同じなんではないでしょうか。この3人だからこそできた音楽ですね。

 

Changes/Keith Jarrett Trio(P)(ECM 1276) - Recorded January 1983. Gary Peacock(B), Jack DeJohnette(Ds) - 1. Flying, Part One 2. Flying, Part Two 3. Prism

「スタンダーズVol.1」と同じ時に録音されたアルバムで、こちらは即興曲集。フリー・インプロヴィゼーションにかなり近いものではないかと思わせますが、他のアルバムのスタンダードの演奏と違和感がない印象です。 実は境がなかったのは当時から? 1、2曲目で合計30分ほど。静かな出だしから徐々に盛りあがり、ロマンチックかつドラマチックな展開を見せます。インプロヴィゼーションでありながらアヴァンギャルドな側面はあまりありません。マイナー調で一定のコードが続くパート1が陰ならばパート2は陽かな、という感じの展開。こちらにはオーソドックスな4ビートの部分も。そして後半部は急速調の展開、一転、沈静化。最後の、6分ほどの哀愁漂う浮遊感のある3曲目も、美しいメロディがピアノから紡ぎ出されます。(01年3月28日発売)

(注)Setting Standards   New York Sessions/Keith Jarrett(P)/Gary Peacock(B)/Jack DeJohnette(Ds)(ECM 2030-32)として3枚組BOX化して’08年に再発。

(注)国内盤SACD発売済み(タワレコ限定ハイブリッド)

« Tabula Rasa/Arvo Part | トップページ | Harmonium/John Adams »

音楽」カテゴリの記事

ECMレーベル」カテゴリの記事

ジャズ」カテゴリの記事

ECM1251-1300番」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: Changes/Keith Jarrett Trio:

« Tabula Rasa/Arvo Part | トップページ | Harmonium/John Adams »

HMVへのリンク

  • HMV&BOOKS online

アマゾンへのリンク

2024年9月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          

カテゴリー

メールアドレス

友人が運営しているサイト