Trio Music/Chick Corea/Miroslav Vitous/Roy Haynes
記憶が薄れていて、このCDをいつ買ったか思えていないのだけれど、国内盤で消費税表示がされていないので、まだ昭和時代だったかと思います。かなり昔のこと。何と2枚組5,800円。昔はCDが高かったですね。この1枚目がかなりのフリー・インプロヴィゼーションで、私の脳天直撃コースでした。何回も聴き返した記憶があります。まあ、このメンバーだからスゴくないわけがないのかもしれませんが。
今日聴き返してみて、2枚目のモンク特集の方も、独自の解釈で、なかなかでした。以前の2行コメントのときは2枚目の1曲目の印象が強すぎて、2枚目は1枚目の延長線にあると書いてしまいましたが、今回それを修正。聴き直してみると、前のときの聴き方の甘さがあるのに気がつくときがあって、ちょっと赤面状態です。だから継続的にアルバムコメントの手直しをしているわけなんですけれど。
Trio Music/Chick Corea(P)/Miroslav Vitous(B)/Roy Haynes(Ds)(ECM 1232/33) - Recorded November 1981. - Disc1 Trio Improvisations 1. Trio Improvisation 1 2. Trio Improvisation 2 3. Trio Improvisation 3 4. Trio Improvisation 4 5. Trio Improvisation 5 6. Trio Improvisation 6 7. Trio Improvisation 7 8. Slippery When Wet Disc2 The Music Of Thelonious Monk 1. Rhythm-A-Ning 2. 'Round Midnight 3. Eronel 4. Think Of One 5. Little Rootie Tootie 6. Reflections 7. Hackensack
CD2枚組で、1枚目はラストのチック・コリア作(これも他の曲と違いはあまりないです)を除いてフリー・インプロヴィゼーション。この3人の壮絶なインプロヴィゼーションを聴いて、これこそが 私の考えるジャズのひとつ、と思います。1曲目の出だしからスピーディーで緊張感のあるやり取りを聴くことができます。そして、音やフレーズが非常にクリア。2枚目は セロニアス・モンク集ですが、 1曲目のようにモンクの曲を借りた3人のインプロヴィゼーションが展開されている部分も。アドリブに突入すると、4ビートを刻む部分は少ないし、自由度は高いです。ただ、2曲目以降は哀愁が漂っていたり(「ラウンド・ミッドナイト」)、オーソドックスな4ビートの曲だったり、バラード(6曲目)だったりと、比較的普通に聴ける曲が多いです。
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