Travels/Pat Metheny Group
パット・メセニーのリーダー作で、CD2枚組。いつものツアーの演奏をその中から良いテイクを選び出して、それをアルバムとして出してます。既出の曲もあって、昔とはメンバーが違う曲もあり、そういう演奏の違いも楽しむことができます。ジャズでもフュージョンでもなくて、メセニーの音としか言えないような、1ギタリスト、1ジャンルになりつつある時期で、もうすでに音を聴けば、彼のアルバムって分かるところまで有名になっています。今では巨匠の域にありますけど、やっぱり一番好きなのはこのECMの時代ですね。何度も聴き返していたっていうことでもあるんですが。そしてライル・メイズは欠かせないということが分かりました。
Travels/Pat Metheny Group(G)(ECM 1252/53) - Recorded July, October, November 1982. Lyle Mays(P), Steve Rodby(B), Dan Gottlieb(Ds), Nana Casconcelos(Per) - 1. Are You Going With Me? 2. The Fields, The Sky 3. Goodbye 4. Phase Dance 5. Straight Ahead 6. Farmer's Trust 7. Extradition 8. Goin' Ahead - As Falls Wichita, So Falls Wichita Falls 9. Travels 10. Song For Bilbao 11. San Lorenzo
ライヴの演奏。いつもツアーを続けているメンバーにはスタジオ録音と変わらないような、あるいはもっと臨場感のあふれる出来。既出のアルバムからの曲と新曲がほぼ半々といったところ。作曲もパット・メセニー単独とライル・メイズとの共作が半々。ギターシンセサイザーを含め、ギターのサウンドがカラフルにチェンジされていき、曲もメロディやサウンドが印象的なものが多いです。既出の曲(1、4、8(メドレー)、11曲目)は、オリジナル録音とはメンバーの変わっているものが多いので、違う演奏でどう勝負をしているかが気になるところ。5曲目のラテンノリのパーカッシヴなリズムなどは新機軸かもしれない。6曲目、8曲目前半、9曲目のタイトル曲のようなしっとり系バラードが、ライヴの中で映えています。(02年9月19日発売)
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