Standards, Vol.1/Keith Jarrett/Gary Peacock/Jack DeJohnette
キース・ジャレットのスタンダーズ第1弾。この時はもうリアルタイムで聴いていたかと思いました。まさか、キースがスタンダード中心で演奏するなんて、しかもそれをマンフレート・アイヒャーが許可したなあ、と、時代の変化を感じさせるものになりました。でも、セールス的にはけっこう売れたんですね、その後も何枚もスタンダーズのアルバムを出しています。それでもやっぱり聴き返すのが多いのがこの「1」と「2」「Live」なんですよね。幸い、ストリーミングでもハイレゾで聴けて、それも何度も繰り返す要因にもなっているのですけど。一時期はゴールドCDの紙ジャケまで買いましたが、それは後に売ってしまいました。
Standards, Vol.1/Keith Jarrett(P)/Gary Peacock(B)/Jack DeJohnette(Ds)(ECM 1255) - Recorded January 1983. - 1. Meaning Of The Blues 2. All The Things You Are 3. It Never Entered My Mind 4. The Masquerade Is Over 5. God Bless The Child
キース・ジャレットがスタンダードを演奏したという事で話題になった作品。やはりECMとしてはだいぶ異色ですが、セールスが好調のせいか、その後この路線で何枚もアルバムが出る事に。確かにトリオの形式としては独特かつ新しい気もします。1曲目は静かにはじまり、そのメロディアスなピアノからはさりげない情念のほとばしりを感じることができます。これでもかとフレーズがピアノから飛び出て3人いっしょに突き進んでいく2曲目、ゆったりと、それでいながらピアノの指先が夢幻をさまよっている3曲目、まさに三位一体となって絡んで行く4曲目。そして15分台の、お得意の8ビートによる5曲目が入っています。どれも彼らならではの演奏ですが、やはり5曲目が彼ららしいかな、という気がします。(01年3月28日発売)
(注)Setting Standards New York Sessions/Keith Jarrett(P)/Gary Peacock(B)/Jack DeJohnette(Ds)(ECM 2030-32)として3枚組BOX化して’08年に再発。
(注)国内盤SACD発売済み(タワレコ限定ハイブリッドとSACDシングルレイヤー)
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