Souvenir/Bill Charlap Trio
Criss Crossレーベル順番聴き5日目。今年はこれでひと区切り。ビル・チャーラップというピアニスト、以前国内制作盤で聴いた記憶があるんだけれども、メロディ重視で控えめな表現だったと思いました。売れそうではあるけれど、もの足りないみたいな。でも、それより以前、これはCriss Crossでの初リーダー作ですが、そんなことはなく、出るところはガンガン出て、抑えるところは抑える、表現力豊かなピアニストだったんですね。出る部分にも、パワフルだけれどもスマートさが感じられます。そういう意味では、けっこうこのアルバム、聴きごたえがありました。個人的な好みとしては数日前に紹介したリチャード・ワイアンズのトリオよりはあります。
Souvenir/Bill Charlap(P) Trio(Criss Cross 1108)(輸入盤) - Recorded June 19, 1995. Scott Colley(B), Dennis Mackrel(Ds) - 1. Turnaround 2. Half Step 3. Souvenir 4. Waltz New 5. Confirmation 6. Godchild 7. Alone Together 8. Goodbye Mr. Evans
(05/12/23)スタンダードやジャズメン・オリジナルの演奏。この当時でも十分個性的で、存在感のあるピアノ。オーネット・コールマン作を比較的ゆったりからフレーズの組み立てもうまく盛り上げる1曲目、メロディの下降上昇具合が印象的な、控えめなフレーズにプロを見た2曲目、渋くしっとりと落ち着いたバラードを奏で上げていくタイトル曲の3曲目、ジム・ホール作のややこしいテーマを持ちながらアドリブの部分はメロディアスに流れていく4曲目、チャーリー・パーカー作をひねくってオリジナル風綾織り系に仕立て上げる5曲目、分かりやすいやや陽性な4ビートジャズを繰り広げる6曲目、ソロ・ピアノからはじまってけっこう盛り上がっていく12分台の7曲目、フィル・ウッズ作の優しいゆったりとしたバラードを展開する8曲目。
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