クリスマス・ソングス/ジェニー・エヴァンス
Enjaレーベルもオーソドックスなジャズからワールド的なものなど、いろいろ出していますが、今回はジェニー・エヴァンスがピアノ・トリオをバックに歌うクリスマス・ソング集です。ジャズでクリスマス・ソング集というと、とにかく何でもかんでもジャジーに崩してしまえばいいや、という出来上がりのアルバムも目立つのですが、このアルバム、ジャジーな部分もある程度ありますが、トラディショナルの雰囲気をあまり壊さないように端正に歌っている曲も多いです。また、ゴスペルやラテン、民族音楽的なアレンジを曲によって加えてみたりと、基本的なラインを保ちつつ、ある程度のヴァリエーションで楽しませようという意図が見えています。ほとんどクリスマス関係の曲を持ってきたのは、特集としては面白いとは思います。
クリスマス・ソングス/ジェニー・エヴァンス(Vo)(Enja)
Christmas Songs/Jenny Evans(Vo)(Enja) - Recorded July 2005. Walter Lang(P, Claviola, Shruti Box), Thomas Stabenow(B), Rudi Martini(Ds) - 1. The Coventry Carol 2. God Rest You, Merry Gentlemen 3. The Christmas Song 4. Maria Durch Ein' Dornwald Ging 5. A Virgin Most Pure 6. Blessed Be That Maid Mary 7. Lulla-Lullaby 8. Have Yourself A Merry Little Christmas 9. For It's Christmas Time 10 The Little Drummer Boy/Nature Boy 11. Still, Still, Still
クリスマスにちなんだ各国のトラディショナルが全11曲中8曲もあります。歌唱は割と端正ながら低めの声質でジャジーな色香も。伴奏もジャジーな面もあるけれどちょっと薄めか。哀愁のあるワルツのメロディでしっとり感が漂うきっちりした1曲目、有名なトラディショナルをジャジーに料理する2曲目、メル・トーメ作をピアノとのデュオで淡々と歌う3曲目、ドイツ語のやはり哀愁色の濃いボッサの4曲目、明るいワルツでゴスペルの感じの5曲目、これまたしっとり感と哀愁でせまる6曲目、ゆっくりめのラテンタッチで温かさがある7曲目、メロディアスでジャジーに盛り上がる8曲目、民族楽器(?)の重厚さとワルツの軽快さが混ざる9曲目、メドレーで淡々と進んでいくような10曲目、朗々としつつもワールド色もある11曲目。(05年11月16日発売)
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いろいろ、、試してみましたが、、
やはり、トラックバックはできませんでした。
はやいもので、、街はクリスマスムードですよね。
ちょっと、ため息です。
投稿: すずっく | 2006/11/10 09:33
>すずっくさん
すいません。メンテ中でもないのに何でかなあ。また時間をおいてTBしていただけるとうれしいです。
すずっくさんの好きなクリスマス・アルバム(私も少し集めてました)の時期ですね。今年はどんな新作が出るのか楽しみでもあります。
投稿: 工藤 | 2006/11/10 14:14