Lyric Suite For Sextet/Chick Corea/Gary Burton
ECMレーベルのアルバムコメントの手直し作業も思い出したらやっていて、数年かかってやっと1260番までいきました。実はまだ150枚ぐらい手直しするのが残っているので、あと何年かかるやら、少々気が重いです。それでも逆に考えると、すでにここまで来ている、という考えも成り立ちますね。1650番以降はすでに全部直っているので、だいぶ進んでいる、と考えてもよいのでしょうか。
さて、ピアノ、ヴァイブラホン、弦楽四重奏団のアルバムです。今ではこういう編成も珍しくはない(いや、まだ珍しいか?)ですけれど、当時はかなり異色だったのではないかと思います。メインのチック・コリアとゲイリー・バートンのキャラクターが合っているということもあるのでしょうけれど、ECMらしさはあるにしても、極端に小難しいような雰囲気ではなく、すんなりと耳に入ってくるのがいいところかも。ノリはやっぱりクラシックかな、という気はしています。
Lyric Suite For Sextet/Chick Corea(P)/Gary Burton(Vib)(ECM 1260) - Recorded September 1982. Ikwhan Bae(Vln), Carol Skive(Vln), Karen Dreyfus(Viola), Fred Sherry(Cello) - 1. Overture 2. Waltz 3. Sketch (For Thelonious Monk) 4. Roller Coaster 5. Brasilia 6. Dream 7. Finale
邦題「セクステットのための抒情組曲」。チック・コリア作曲。弦楽四重奏団との共演のためクラシックに非常に近い雰囲気で、それでいて端正な2人の演奏。弦を抜けば、やや抑え目ないつもの 2人という感じもします。書き譜がメインの演奏でしょうけれど、2人ともこういう演奏は得意だと思うので、自然な緊張感で曲は進んで行きます。全体が組曲なのでドラマチック。ややスピーディーでスリルのあるサウンドの1曲目、淡白でやや浮遊感のあるメロディアスなワルツの2曲目、セロニアス・モンクのタイトルがついている割にはスマートな小品の3曲目、鋭く斬り込む小品の4曲目、切ないクラシック的な情緒を強く感じるサウンドの5曲目、しっとりとしたやや蒼い夢幻をさまよう10分台の6曲目、カチッとしたフィナーレらしい7曲目。
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