Eos/Terje Rypdal/David Daring
新作を聴いてコメントをアップするのと、以前アップしたものを手直しすることの手間がどちらがかからないかというと、やっぱり以前聴いたものの方がはるかにかかりません。1度は聴いているわけだし、2行程度のコメントも残っているので、それを膨らませていくから、だいぶ楽です。それに対し新規アップは、どんなサウンドなのか、から手探りの状態で文章を見つけていかなければならないからちょっと大変です。今回は手直しです。
で、またECMです。チェロとエレキギターのデュオ。他ではほとんど見られない組み合わせ。しかも、エレキギターはジャズギターではなくて、エフェクターかけまくりのロックに近いような(大半はロングトーンでエコーがかかっていますが)なので、通常のイメージを覆すような音が出てきます。なので、聴く人によって好き嫌いがはっきりするかもしれません。
Eos/Terje Rypdal(G, Key)/David Daring(Cello)(ECM 1263)(輸入盤) - Recorded May 1983. - 1. Laser 2. Eos 3. Bedtime Story 4. Light Years 5. Melody 6. Mirage 7. Adagietto
7曲中6曲がテリエ・リピダルの作曲、4曲目のみデヴィッド・ダーリング作。エレキギターとチェロという、とんでもない組み合わせのデュオ。1曲目はディストローションを 効かせたギターでハードロックっぽく始まるので面食らいます 。ただ、実験的でスペイシーな感じも。他の大部分は空間を生かした流れるようなサウンド。悠久を流れる大河のようにゆっくりとサウンドが続いていく、空間的で壮大な感じもする14分台のタイトル曲の2曲目、チェロとギターがゆったりと奏でていく3曲目、チェロの響きがクラシカルで荘厳な4曲目、ある種の映画音楽のような深みを持つ小品の5曲目、チェロのつま弾きとエコーの効いたギターとの不思議サウンドの世界が広がる6曲目、エレキギターの音もあるけれど、やはり静かな感触の7曲目。
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