Double, Double You/Kenny Wheeler
あちらこちらと虫食い的に、新譜を聴いたり昔のアルバムコメントを直したりしていますが、今日はアルバムコメントの手直し作業。ECMレーベルでも当時(’83年)はこんなに豪華なミュージシャンが集められたのですね。今思うと少々びっくりしています。内容的にも1曲目は4ビートではないにしろジャズ的で、4曲目の後半はモロにアップテンポの4ビートなのに、冷たい感じがぬぐえなくて、いわゆるスウィングする感じとは別次元になってしまうのはやはりECMマジックなのでしょうか。この温度感の低さが好き嫌いを分けるのかも知れませんけれども。
Double, Double You/Kenny Wheeler(Tp, Flh)(ECM 1262) - Recorded May 1983. Mike Brecker(Ts), John Taylor(P), David Holland(B), Jack DeJohnette(Ds) - 1. Foxy Trot 2. Ma Bel 3. W.W. 4. Three For D'reen Blue For Lou Mark Time
全曲ケニー・ホイーラーの作曲。けっこうスゴいメンバーです。ミキシングやエコーのせいか、これだけの演奏をしているのに、クールな、透明感のあるサウンドになっています。 1曲目はマイナーな寒色系のサウンドながら久しぶりにECM流のジャズを聴いた感じです。テーマが3+3+2拍子のリズムで、アドリブパートはかなりホーンも吼えていて盛り上がる変則ビートの冷たいジャズしている14分台の1曲目、ピアノとのデュオで静かにフリーのように、しかも美しいメロディで展開する2曲目、ややアップテンポでホーンの絡みに哀愁を感じ、ソロもなかなかな3曲目、静かな場面から、ひんやりとしながらも徐々に盛り上がっていって何とも言えず美しい場面を持つ、後半はハードに4ビートジャズが展開する23分台の4曲目。
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