Conversations With Warne Vol.2/Pete Christlieb
Criss Crossレーベル順番聴き3日目。明日から別方面に行きます。このレーベルにしては珍しいのですが、’70年代の古い音源を’90年代になってから出しています。でもウォーン・マーシュの演奏ですからね。いちおうピート・クリストリーブの名義になっていますが、双頭ピアノレス・クァルテットという感じで、ゆったりしたメロディをはっきり吹かずに、速いフレーズで全体を通していて、しかもアンサンブルはほとんどなく、即興で掛け合いをしたり同時に吹いたりと、かなり自由な演奏。たぶんあるのはテンポとコード進行だけだと思うので、特に別テイク、とか書かなくても聴いている人には分からないのでは(笑)と思わせる部分ではありますね。それにしてもこれだけのフレーズがゴチャッとせまってくると、やっぱり不思議な感覚に襲われます。
Conversations With Warne Vol.2/Pete Christlieb(Ts)(Criss Cross 1103)(輸入盤) - Recorded September 15, 1978. Warne Marsh(Ts), Jim Hughart(B), Nick Ceroli(Ds) - 1. No Tag 2. Fishgatle(Alt. Take) 3. So What's Old 4. You Drive(Alt. Take) 5. Nate And Dave 6. Lunch(Alt. Take) 7. Woody And You(Alt. Take) 8. Bess You Is My Man 9. The April Samba
(05/12/10)Criss Crossには珍しく、レーベル発足前の時点の録音の、シリーズ2枚目。1枚目からだいぶ遅れての発売と別テイクが9曲中4曲もあることがミステリーです。全曲Pete ChristliebとJim Hughartの共作。やはり他の曲からコード進行を借りたエイヤッ的な録音なのだと思います。ラフに2人が気ままに吹いている感じで、アンサンブルということは概念にないような吹き方です。1曲目からけっこうコードに乗っかってメロディアスに吹いている雰囲気。曲調に対してけっこう速いフレーズが飛び交いますが、やはり不思議な陶酔感があります。そこがベテランなのだと思います。メロディをはっきり吹くのではなくて速いフレーズの積み上げで曲を作り上げていく、彼らの演奏の貴重性ということについては異論はないですが。
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