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2005/12/01

’05年の私的ジャズベスト3

BraddayisUeharaspiralDaveover今年はドンと1発でせまってきたのがブラッド・メルドーの新作で、それ以外は3枚にどれを入れようか、けっこう迷いました。その結果、今年は以下の通りにします。ピアノ・トリオが2作と、ビッグ・バンドが1作。相変わらず王道を外れています(笑)。

 

デイ・イズ・ダン/ブラッド・メルドー・トリオ(P)
Day Is Done/Brad Mehldau(P) Trio(Nonesuch) - Recorded March 13 and 14, 2005.
Larry Grenadier(B), Jeff Ballard(Ds) - 1. Knives Out 2. Alfie 3. Martha My Dear 4. Day Is Done 5. Artis 6. Turtle Town 7. She's Leaving Home 8. Granada 9. 50 Ways To Leave Your Lover 10. No Moon At All

ブラッド・メルドー作は全10曲中2曲(5-6曲目)で、ポップスなどが多い。ドラムスが交替してのアルバムですが、前面に出てきて、全体に強力。哀愁と個性でじっくりと力強く引き寄せる1曲目、きれいなメロディとしっとりさ加減がいいバラードの2曲目、ソロ・ピアノでノリの良いクラシック的なフレーズもあるビートルズの3曲目、8ビート的でメロディ、リズム共に興味深いニック・ドレイク作のタイトル曲の4曲目、アップテンポでスリリングな展開の5曲目、ちょっと浮遊感のあるボッサといった感じの6曲目、またビートルズの曲をややリリカルから徐々に変化する7曲目、エキゾチック不可思議系の味のある8曲目、前作とは違って綾織り系にメロディが織り込まれた9曲目、短調がメインの印象的なメロディでせまる10曲目。(05年11月23日発売)

 

スパイラル/上原ひろみ(P、Key)(Telarc)
Spiral/Hiromi Uehara(P、Key)(Telarc) - Recorded May 28-31, 2005.
Tony Grey(B), Martin Valihora(Ds) - 1. Spiral Music For Three-Piece-Orchestra: 2. Open Door-Tuning-Prologue 3. Deja Vu 4. Reverse 5. Edge 6. Old Castle, By The River, In The Middle Of A Forest 7. Love And Loughter 8. Return Of Kung-Fu World Champion 9. Big Chill

全曲上原ひろみの作曲。今回は3人だけでの演奏で、8曲目を除けばピアノで勝負。内省的な部分も増え、キメがけっこうキマります。あまり派手ではなく、静かにはじまったかと思ったら、穏やかな中にもスゴいフレーズも入っているドラマチックなタイトル曲の1曲目。2-5曲目は組曲になっていて、28分もの長さで、静かで美しいフレーズもちりばめられていて、メカニカルな部分もあったり、盛り上がるところは盛り上がる、まさに物語のような壮大な展開。まさに3人のオーケストラか。ラテンのテンポも良く、哀愁度がかなり強い情景的な6曲目、テンポが立ち止まるようなゆったりのような、それでホンワカとくる7曲目、シンセで「カンフー」が戻ったゴキゲンな8曲目、ゆったりと中間色的色合いでメロディアスに進む9曲目。(05年10月19日発売)

 

Overtime/Dave Holland(B) Big Band(Dare2 Records)(輸入盤) - Recorded November 2002. Antonio Hart(As, Ss, Fl), Mark Gross(As), Chris Potter(Ts), Gary Smulyan(Bs), Robin Eubanks(Tb), Jonathan Arons(Tb), Josh Roseman(Tb), Taylor Haskins(Tp, Flh), Alex "Sasha" Sipiagin(Tp, Flh), Duane Eubanks(Tp, Flh), Steve Nelson(Vib, Marimba), Billy Kilson(Ds) - The Monterey Suite: 1. Bring It On 2. Free For All 3. A Time Remembered 4. Happy Jammy 5. Ario 6. Mental Images 7. Last Minute Man

(05/03/27)6曲目以外はデイヴ・ホランドの作曲。変拍子も曲によってバシバシ出てきます。1-4曲目は組曲で、モンタレー・ジャズ・フェスティヴァルのために書かれたもの。1曲目は重厚にはじまったと思ったら途中でテンポが速くなる部分もあり、スリリングなアンサンブルとソロがドラマチックに展開。ベースのソロではじまり徐々に盛り上がりを見せたり静かになったりと17分もの2曲目、最初が静かでメロディにアンサンブルがまとわりついてくるような、ソロをとる場面もある3曲目、アップテンポで出だしのベースソロもサポートもカッコ良い4曲目、穏やかな中間色系のサウンドがつまっているボッサ系の5曲目、ロビン・ユーバンクス作のM-BASE的な変拍子ファンクの6曲目、やや気だるい感じで盛り上がっていく7曲目。

 

次点で「SWING GIRLS LIVE!!/スウィングガールズ」(Universal) - Recorded December 27 and 28, 2004.。(05年3月23日発売)
ジャズはプロ級ではなくても面白いものだということを教えてくれたアルバム。

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