Invocations, The Moth And The Flame/Keith Jarrett
先日「インプレッションズ」に書いた、古い2枚組CDで中に挟まっていたスポンジが劣化してCDの印刷面を一部溶かしてしまったというのは、キース・ジャレットの下記のアルバムなんです。輸入盤にライナーをつけて国内盤仕様にしていて、スポンジの材質が国内盤のものと違っていました。これもたまたまアルバムコメントを直すために取り出さなければ、もっと時間が経ってどうなっていたことかと(笑)。わざわざ買いなおすのもどうかなあ、と思い、これ以上溶けるのが進行しないかどうか、そのまま様子を見ることにします。
これはキース・ジャレットの2枚組で、1枚ずつテーマがあって、その描写という形で演奏が進行していきます。全く違った表現なので、1つずつ2つに分けて発売すればいいんじゃないかとも思えるのですが、何か狙いがあったのでしょうか? 演奏の方は、情景描写的な2枚目が好きで、そちらをよく聴いていた時期がありました。ただ、キースの膨大な作品群の中から、というと、これは少々地味なアルバムかな、とも思えます。
Invocations, The Moth And The Flame/Keith Jarrett(P, Org, Ss)(ECM 1201/02) - Disc1 Recorded October 1980. 1. First(Solo Voice) 2. Second (Mirages, Realities) 3. Third(Power, Resolve) 4. Fourth(Shock, Scatter), 5. Fifth(Recognition) 6. Sixth(Celebration) 7. Seventh(Solo Voice) Disc2 Recorded November 1979. 1. Part 1 2. Part 2 3. Part 3 4. Part 4 5. Part 5
邦題「インヴォケイションズ~蛾と炎」。「インヴォケイションズ」の方は、サックスとパイプオルガンを使用。 最初の1曲目と最後の7曲目では、サックスのよくのびる音でゆったりとメロディが漂っていきます。2曲目から6曲目はパイプオルガンの曲(曲によってサックスも多重録音しています)ですけれども、いわゆる持続音で攻めるというよりはメロディやサウンドがダイナミックに変化していく感じで、曲ごとに色合いが異なる感じ。「蛾と炎」の方は ピアノの演奏で、39分台の一連の作品。サウンド的なイメージとして、まず炎があって、蛾が自由に飛び回っていた後に、炎に近づいてやがて焼かれてしまう?様子が見えるような表現です。 2曲目の穏やかで牧歌的な場面や、3曲目の明るく8ビート的に進む場面も印象的。
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