Magico/Charlie Haden, Jan Garbarek, Egberto Gismonti
新しいアルバムばかり追いかけていると、なかなか以前に聴いたアルバムコメントの手直し作業ができずにいます。先日、数ヶ月ぶりにECMのアルバムのコメント手直しを数枚やりました。なぜか私のところではいわゆるメインストリームの4ビートジャズが出てこないで、アラウンド・ジャズ的なアルバムばかりが出てきてしまいます(笑)。そこが今ひとつ、時流に乗れていない証拠なのかも。
今日紹介するアルバムも、実は4ビートなし、アメリカ、ノルウェイ、ブラジルのミュージシャンによる哀愁たっぷりの無国籍風の音楽(ジャズという言葉は使わない方がいいかも)です。どちらも’70年代末の録音。ただ、この3人の強力な哀愁のメロディやまったりした絡み合いというのも、なかなか他では聴けないんじゃないかとも思います。
Magico/Charlie Haden(B), Jan Garbarek(Sax), Egberto Gismonti(G, P)(ECM 1151) - Recorded June 1979. - 1. Bailarina 2. Magico 3. Silence 4. Spor 5. Palhaco
アメリカ、ノルウェイ、ブラジルのミュージシャンによる、無国籍的というか多国籍的というか、そんな感じのアルバム。面白い組み合わせ。ここではエグベルト・ジスモンチの独特なギターとピアノが全体の雰囲気に彩りを添えています。 1曲目以外はメンバーそれぞれのオリジナル。1曲目は ブラジルの作曲家の手になるものだと思いますが、しっとりとして、サックスのゆったりとした明るく、時に影が射し込む情景が変わったり、ギターとベースで音の森の中に迷い込むような、ドラマチックな14分台の 1曲目、幻想的でたゆたうようなメロディとサウンドで進んでいくタイトル曲の2曲目、へイデン作の寂寥感が漂う静かなバラードの3曲目、ガルバレク作でもやはり浮遊感のある4曲目、素朴で爽やかなメロディで包みこむ5曲目。
(注)国内盤SACD発売済み(タワレコ限定ハイブリッド)
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