ノマド/フェレンツ・シュネートベルガー
新譜をアップしようと思いながら、なかなか重い腰が上がりませんでしたが、今日から数日間、先月購入の新譜CDを追いかけてみたいと思います。まず、Enjaレーベルのフェレンツ・シュネートベルガーの作品。でもこの人、あまり知られていないだろうなあと思いつつ。ハンガリー出身で、ギターにはバップ色はなく、どちらかというとクラシックの素養と哀愁たっぷりのハンガリーなど東欧方面のフレーズが詰まっています。そしてベーシストはアリルド・アンデルセン(ノルウェー)で、こちらの方が有名かも。そしてドラムスがパオロ・ヴィナッチア(イタリア)と、欧州のいろいろなところのミュージシャンが集まってひとつの作品に仕上げてます。静かだなと思ったら、盛り上がる曲もあり、ちょっと先入観があったかな、と反省。ジャズ色は薄いけれど、なかなか味わいのあるサウンドです。
ノマド/フェレンツ・シュネートベルガー(G)(Enja)
Nomad/Ferenc Snetberger(G)(Enja) - Recorded February 2005. Arild Andersen(B, Electronics), Paolo Vinaccia(Ds, Per, Electronics) - 1. Empathy 2. Childhood 3. Yellow 4. Nomad 5. Song To The East 6. The Fifth Frame 7. Outhouse 8. Waterkiss 9. Move 10. Air
フェレンツ・シュネートベルガーの作曲または合作は10曲中8曲。他の2曲はアリルド・アンデルセン作(6、7曲目)。ジャズというよりはギター・ミュージックという感じが全体を支配します。哀愁を帯びたフォークソングあるいは映画音楽の趣きの1曲目、明暗両方とも入り込んできているやや激しいフレーズもある2曲目、これまたギターもベースも情念の盛り上がりを見せるようなフレーズの3曲目、少しパーカッシヴで哀愁路線を隠さないタイトル曲の4曲目、何となくインドの民俗音楽的な5曲目、静かで東洋的な異国情緒もある6曲目、3人のダイナミックなアプローチが面白い7曲目、ゆったりと素朴に歌いかけてくる8曲目、哀しみをたたえつつメロディが湧き出る9曲目、落ち着いたギターのメロディが印象深い10曲目。(05年8月24日発売)
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