Pat Metheny Group
パット・メセニー・グループとしては、初のアルバム。このアルバムはけっこう売れたように思いますが、今で言うところのフュージョンでしょうか。もう好きにやらせてもらっている感じですね。このアルバムの内容については文句なしだし、何度も昔は聴いたものです。メセニーの個性にまかせて、案外アイヒャーは口をはさまないものだなあ、と当時思いました。それでもミキシングやマスターにこのレーベルらしさは残っていますが。メセニーはこのあたりのアルバムの版権を買い取りたいのでしょうけど、ECMは手放さないですし。公式盤でその後他レーベルから出たというのは、JAPOのMagogぐらいですしね。
Pat Metheny Group(G)(ECM 1114) - Recorded January 1978. Lyle Mays(P), Mark Egan(B), Dan Gottlieb(Ds) - 1. San Lorenzo 2. Phase Dance 3. Jaco 4. Aprilwind 5. April Joy 6. Lone Jack
邦題「思い出のサン・ロレンツォ」。初のグループ名義。3曲がパット・メセニーのオリジナル、そして3曲がライル・メイズとの共作。おおらかなカントリー・フュージョンとでも言うべき作品。でも奥は深そう。マーク・イーガンのフレットレス・ベースも雰囲気にピッタリとマッチ。雄大な自然や風景、変化していくサウンドなどを感じながら聴くことができて物語性のある10分台の1曲目、ノリが良く、かつ陰影に富んでいて車で走っている時に聴きたい2曲目、ジャコ・パストリアスに捧げられていますが、テーマや曲調がポップで渋くて快調な3曲目、ギターで淡く彼の色に染めている小品の4曲目、メロディ良し、リズム良し、そしてサウンドの色彩感が豊かな5曲目。速いテンポが心地良くノレるゴキゲンな6曲目は中間部のピアノも渋い。(02年9月19日発売)
(注)国内盤SACD発売済み(タワレコ限定ハイブリッドとSACDシングルレイヤー)
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