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2005/09/26

In The Land Of The Tenor/Tad Shull Quartet

1071
Criss Crossレーベル順番聴き再び1日目。今日はタッド・シュル(シャル?)のワン・ホーン・クァルテットの演奏。多くの白人ミュージシャンが高域を駆使したメカニカルな演奏をしているのに比べ、この人、中域から低域にかけてを、黒人(アーチー・シェップなど)ほどアーシーに吹くわけではないのですが、どこかヨタッた有機的な感じがするのは私だけでしょうか。もちろん、曲によってはメカニカルなフレーズが出てくるのですけれど、白人にしては人肌のぬくもりを感じるというか、ちょっと酔っ払って吹いているのではないかと思わせる感じです。ワン・ホーンなので、そういう個性がけっこう目立っているように聴こえます。


In The Land Of The Tenor/Tad Shull(Ts) Quartet(Criss Cross 1071)(輸入盤) - Recorded December 17, 1991. Mike LeDonne(P), Dennis Irwin(B), Kenny Washington(Ds) - 1. Here's The Kicker 2. Night Horse 3. I Keep Going Back To Joe's 4. A Portrait Of Bojangles 5. This Is New 6. Pick Yourself Up 7. Nobody Else But Me 8. Angel Face 9. Prey-Loot

(05/09/24)Tad Shullの作曲は全9曲中1-2曲目。相変わらず個性的なサックスを吹いています。ミディアムのテンポのブルースで、サックスのちょっと気だるいようなフレーズの雰囲気が出ている1曲目、哀愁混じりでやや速いテンポの複雑な構成のテーマを持つ2曲目、やや太い音のサックスでゆったりと歌い上げていくバラードの3曲目、ちょっと酔っ払ったようなサックスのフレーズかまたいい、デューク・エリントン作のミディアムの4曲目、彼だとメカニカルなフレーズでも有機的に感じるアップテンポの5曲目、何となく千鳥足のようなゆったりとしたフレーズの6曲目、スタンダードをやや酔ったような感じで料理する7曲目、やや妖しい輝きを放つゆったりしたバラードの8曲目、ブルースらしからぬ感触もあるやや元気な9曲目。

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