Tales Of Another/Gary Peacock/Keith Jarrett/Jack DeJohnette
ゲイリー・ピーコックのECM初リーダー作ですが、その後、キース・ジャレットのスタンダーズになるメンバーでの録音。そう考えると、この組み合わせを考えたのは、おそらくプロデューサーのマンフレート・アイヒャー。やっぱり先見の明がありますね。いちおうクレジットは3者対等になっていますし。特に後半が3曲の組曲になっていますが、聴いた感じでは、決め事は少なくて、やっぱり即興演奏を軸にした自然発生的なインプロヴィゼーションという感じです。スタンダーズで検索するとなかなか気が付きにくいアルバムですけど、このアルバムはその最初ということで、もっと注目をされてもいいんじゃないかなあ、とも思います。
Tales Of Another/Gary Peacock(B)/Keith Jarrett(P)/Jack DeJohnette(Ds)(ECM 1101) - Recorded February 1977. - 1. Vigette 2. Tone Field 3. Major Major 4. Trilogy 1 5. Trilogy 2 6. Trilogy 3
このメンバーの組み合わせは、その後、超がつくほど有名になります。ここでは全曲ゲイリー・ピーコックのオリジナル。ただし、モチーフは少しだけで自然発生的に育ったサウンドのような気がして、彼ら独特の絡み合いが心地良い。結果、いつものキース・ジャレット・トリオ。通して聴いて完成するドラマという感じです。静かにわきあがってきて、哀愁を感じながらも淡々と進んでいく1曲目、メロディが紡ぎ出されてきて、寄り添いながらそれぞれの会話が続いていくフリーっぽい2曲目、一定の色調の中を舞い飛んでいくピアノやベースといった感じの3曲目、ゆったりしたテーマと哀愁を伴った中間部が印象的な4曲目、意外にもテンポの良い4ビートも飛び出してくる5曲目、やはり急速調で突き進んでいく6曲目。
(注)国内盤SACD発売済み(タワレコ限定ハイブリッド)
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