Sam I Am/Sam Newsome Quintet
Criss Crossレーベル順番聴き2日目。けっこうテナー・サックスのリーダー作ってこの当時は多いですね。さて、このサム・ニューサム、基本的にはもっと大らかなサウンドの人(もちろん現代のミュージシャンなので都会的な面も持ち合わせていますが)だと思うのですが、相棒のスティーヴ・ネルソンとマルグリュー・ミラーがモロに都会的で、言わばメカニカルな感じなので、相性としてはどうだったのかな、と思わせます。3曲目など、出だしがニュー・オリンズ(セカンド・ライン?)のサックス・トリオで始まったと思ったら、途中からヴァイブラホンやピアノが都会的に入ってきて雰囲気が変わってしまったという感じ。でも、全体的には割と面白かったかな、と思いますが。
Sam I Am/Sam Newsome(Ts) Quintet(Criss Cross 1056)(輸入盤) - Recorded November 27, 1990. Steve Nelson(Vib), Mulgrew Miller(P), James Genus(B), Billy Drummond(Ds) - 1. Intimacy Of The Blues 2. In The View Of Trane 3. Indiana 4. I Thought About You 5. Rent-up House 6. Brooklyn Nights 7. Upper Manhattan Medical Group
(05/08/06)Sam Newsomeの作曲は全7曲中2曲(2、6曲目)。1ホーンなので露出度は高いですが、基本的にはあまり高音に偏らずに大らかなフレーズのサックスを吹く人だと思います。その大らかなサックスで、むしろヴァイブラホンやピアノとの対比が面白いブルース進行の1曲目、8分の6拍子で、タイトルや曲のサウンドからしてジョン・コルトレーンに捧げているんだろうなあ、と思わせるような盛り上がる2曲目、ニューオリンズ的な楽しく明るいノリと思ったら現代的に盛り上がっていく3曲目、じっくりと、そしてしっかりと歌い上げていくバラードの4曲目、なかなか似合っているソニー・ロリンズ作の5曲目、ボッサ的で現代的な浮遊感のあるテーマの6曲目、フレーズが迷走しつつも続けて聴くと曲の体裁をなしている7曲目。
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