Momentum/Ralph Lalama Quartet
Criss Crossレーベル順番聴き4日目。今日紹介するラルフ・ララマという名前もあまりジャズマンらしくなくて、ジャケットに写っている写真も、白人のおっさんのビジネスマンという感じでちょっと損をしているようです。でも、演奏は最近ありがちなメカニカルな感じではあまりなくて、メロディアスにするするとフレーズが出てきて、デクスター・ゴードンやソニー・ロリンズの曲を演奏することから分かるように、どちらかというと大らかなタイプです。けっこう聴いていて楽しくなってしまう感じ。ワン・ホーン・クァルテット編成なのもその実力のほどがうかがえます。他ではあまり聞かない名前だけれど、このレーベルからは何枚かリーダー作が出ていて、やはりこのレーベル、目の付け所がいいなあ、と思います。
Momentum/Ralph Lalama(Ts) Quartet(Criss Cross 1063)(輸入盤) - Recorded December 22, 1991. Kenny Barron(P), Dennis Irwin(B), Kenny Washington(Ds) - 1. Da-Lama's De-Lemma 2. Rainbow People 3. The Breakthrough 4. Kids Know 5. Detour Ahead 6. Wonderful, Wonderful 7. Beautiful Moons Ago 8. Pal Joey
(05/08/28)Ralph Lalamaの作曲は8曲中2曲(1、8曲目)で、ジャズメン・オリジナルやスタンダードが中心。ケニー・バロンの参加が光ります。哀愁とラテンまじりの基本が4ビートの変化に富みつつ各パートを聴かせる1曲目、デクスター・ゴードン作で包み込むような、それでいて大らかな感じのサックスの2曲目、ハンク・モブレー作のアップテンポでドラムスとの掛け合いもスリリングな3曲目、ソニー・ロリンズ作のワルツをこれまた歌心あふれる感じで演奏する4曲目、しっとりとメロディを奏で上げていく12分台のバラードの5曲目、テンポやリズムの変化が面白いややアップテンポで明るい6曲目、軽めのボッサの上をメロディアスに繰り広げられる7曲目、アップテンポで唯一メカニカルな印象のあるカッコ良い感じの8曲目。
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