Gnu High/Kenny Wheeler/Keith Jarrett, Dave Holland, Jack DeJohnette
Gnu High/Kenny Wheeler(Flh)/Keith Jarrett(P), Dave Holland(B), Jack DeJohnette(Ds)(ECM 1069) - Recorded June 1975. - 1. Heyoke 2. Smatter 3. Gnu Suite
全曲ケニー・ホイーラーのオリジナルなので、彼のリーダー・アルバムと考えて良いと思いますが、ここでは、あまり自己のグループ以外共演しないキース・ジャレットがピアノで参加している点が興味をひきます。彼のピアノはアルバムを通してけっこう印象的。また、ホイーラーもエッジの効いた音やフレーズを出しています。1曲目は少々冷めた色調でスタートしますが、ホーン、ピアノ、ベースと、それぞれの楽器が、あるいはそのサウンドがドラマチックに表情を変えていく21分台の曲で、中間部にソロ・ピアノの部分もあります。2曲目は温度感はそのままに盛り上がります。3曲目もやはり曲調やリズムが緩急自在に変化していく12分台の曲。そのサウンドのドラマ性から、通して聴きたい統一感のあるアルバム。
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ボクが感じる、ECMの芯のような、そんなアルバムではなかろうか。それも1970年代の。そして次第に希薄になっていくように感じる米国のジャズの匂い。キースのトリオや、モチアン、ブレイ、キューン、そんな米国の奏者達がECMに活躍の場を得て、ある種の「抑制」のなかで沈...... [続きを読む]
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このアルバムも素晴らしい。ECM1060番台、1975年吹き込みは素晴らしいですね。このアルバムも、米国録音の熱を、欧州で冷やしたような微妙なイコライズ感はあるのですが、そんなことが気にならないくらい美しいですね。スタイルとか、そんなことにも気がいかないくらい、個々の美音に持って行かれます。
投稿: ken | 2016/02/23 08:37
>kenさん
TBどうもありがとうございます。
順番に聴いてきて、このあたりのアルバムになってくると、いいアルバムが多いですね。このアルバム、最近は聴いてないけど、好きなアルバムのひとつでした。キースのサイド参加作品ということも珍しいですし。
投稿: 工藤 | 2016/02/23 11:20