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2005/08/07

Dreams So Real/Gary Burton Quintet

1072

ゲイリー・バートンもこの時期はECMにアルバムをいくつか作っていきますが、往年のジャズロック的な路線は影を潜め、やっぱりサウンド的にはこれもECMらしいアルバムに向かって行ってます。ミック・グッドリックとパット・メセニーの両方をメンバーにして、ギター度はある程度上がってきているものの、このメンバーだったらもっとすごいことができるんじゃないか、という妄想にも駆られてしまいますが、サイドとしての役割で、リーダーをたてるという意味では、グループサウンド重視ということはあるんでしょうね。ジャケットの写真がそれを物語っているような気がしてます。カーラ・ブレイの作品集という視点もいい。

 

Dreams So Real/Gary Burton Quintet(Vib)(ECM 1072) - Recorded December 1975. Mick Goodrick(G), Pat Metheny(G), Steve Swallow(B), Bob Moses(Per) - 1. Dreams So Real 2. Ictus/Syndrome 3. Jesus Maria 4. Vox Humana 5. Doctor 6. Intermission Music

カーラ・ブレイの作品集。ホンワカした、それでいて温度感があまり高くないグループのサウンドと、カーラ・ブレイの曲のメロディアスさがうまくマッチしています。そのホンワカムードとメロディアスという要素でゆったりとはじまる1曲目、テーマがけっこうハードで面白く、ややフリー的な展開からノリの良い4ビートに移ってのギターソロやヴァイブラホンのソロが面白い、2曲メドレーでの10分台の2曲目、ヴァイブラホンのみでしっとりと静かに語りかけてくる3曲目、メロディもノリも、ソロまでもがポップス的で陽気な4曲目、スピーディなメロディ展開なのだけど浮遊間を伴う不思議なメロディの5曲目、メロディアスさと複雑さが入り混じったような曲調で聴かせてくれる、やや哀愁路線の6曲目。ギター度は少し上がったかも。

 

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コメント

例年のように夏はECM聴きは低調ですが、再開しました。
このアルバムはジャズ・ロック的なテイストが出ると?なのですが、カーラの曲、バートンの演奏の様々な側面を聴くことができる、という意味ではいいかも、と思いました。PMGの源流ですね。

またブログの引っ越しにともない、アーカイヴ性が高まり満足していますが、トラックバック機能がありません。工藤さんの記事はリンクを貼りました。私の記事はコメントに貼っておきます。

記事のリンク:
http://kanazawajazzdays.hatenablog.com/entry/2016/06/30/083025

>kenさん

コメントどうもありがとうございます。

カーラ・ブレイ作品集ということで、曲はけっこう良かったと思いますけど、まだ少し地味かなあ、という印象も残っています。でも、パットはその後の快進撃の前哨戦みたいな感じでしょうか。

ブログの引っ越し、その後の整合性の調整等、大変でしょうけどそれが済むと、だいぶ居心地が良くなるのではないでしょうか。

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