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2005/07/18

Tribute/Paul Motian

1048

ポール・モチアンのECMリーダー作2作目。やはり彼の作曲の曲が多いです。比較的静かなドラムスの曲が多いせいか、ECMという音世界にはマッチしたと思えるサウンドです。チャーリー・ヘイデン以外はあまり聞いたことのないミュージシャンですが、彼は若い人を育てるのもうまいので、これはこれで、メンバー的にいいのだろうと思います。個性的なヘイデンと、ギターのサム・ブラウンに少し引きずられている感じもあると書いてますけど、それもメンバーの組み合わせの妙なので、これはこれでいいのではないでしょうか。演奏も味があるし、やっぱり彼の曲(ヘイデンの曲もいいけど)が目立ってますね。

 

Tribute/Paul Motian(Ds)(ECM 1048)(輸入盤) - Recorded May 1974. Carlos Ward(As), Sam Brown(G), Paul Metzke(G), Charlie Haden(B) - 1. Victoria 2. Tuesday Ends Saturday 3. War Orphans 4. Sod House 5. Song For Che

(99/02/10)全5曲中3曲がポール・モチアンのオリジナル。1曲目は彼の作曲ながら、やや静かでかなり哀愁を帯びた世界が展開しています。チャーリー・ヘイデンとサム・ブラウンの個性に引きずられているのかも。当然ベースはぴったりのサウンド。他の曲でも、2人のギタリストがけっこう個性的でおもしろいかも。あおりたてるベースとドラムスの上を漂いながら徐々にフレーズを構築していくギターの2曲目、オーネット・コールマン作の、やや混沌としたまとまりをみせながら進んでいく3曲目、テーマで泣きのサックスが入っている比較的静かな、途中やや盛り上がる4曲目、哀愁たっぷり路線の、チャーリー・ヘイデン作の有名な5曲目。やはりギターとベースがカギになっていて、しっとり感が漂います。

(注)Paul Motian(Ds, Per)(ECM2260-65)で6枚組BOXとして、’13年に再発。

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コメント

チャーリー・ヘイデンとサム・ブラウンの個性に引きずられているのかも。
==>本当にそうですね。
オーネットの強い影響のもとにある音で、その意味では当時のキース・ジャレットのグループの空気にとても近いように思えます。

>kenさん

TBどうもありがとうございます。

後年の彼のアルバムと比べると、リーダー以外の影響が大きく感じますが、それでもやっぱりECMらしい感じが漂います。これも当初聴いた時は周りの影響とか、あまりよく分らなかったのですが。

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» [ECM1048] Paul Motian. Tribute (1974) もっとオーネットが知りたくなってきた [Kanazawa Jazz days]
1974年春のアイヒャーの米国録音シリーズ。リーブマン、クロンビーに続く3枚目。やはり音はECMらしく仕上がっている。内容も3枚のなかで、最もECM的。モチアンもヘイデンも、内省的な演奏だし、ビートよりも浮遊するような音、を指向する点でも。  ECMでのモチアンの...... [続きを読む]

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