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2005/07/17

Timeless/John Abercrombie

1047ジョン・アバークロンビーのECM初リーダー作。あくまでも普通のジャズ・ギタリストではなくて、ロック的要素も含むサウンドで出すあたり、ECMだなあ、と思います。しかもオルガン関係がヤン・ハマーという。こういうところがECMらしいですね。異端を狙っているのかどうかは分かりませんけど、いずれにしてもその後、静かな注目を浴びるという点では、だいたいリーダー作を出し続けるギタリストには当てはまります。個人的にはもう少し後期のアバークロンビーの方が好きなのですが、彼はオルガンジャズのトリオのアルバムを多く残していて、そういう点でも出発点として興味深いアルバムではあります。

 

Timeless/John Abercrombie(G)(ECM 1047) - Recorded June 21 and 22, 1974. Jan Hammer(Org, Synth, P), Jack DeJohnette(Ds) - 1. Lungs 2. Love Song 3. Ralph's Piano Waltz 4. Red And Orange 5. Remembering 6. Timeless

オルガン・トリオ(ここではピアノもあります)のアルバム。1、4曲目がヤン・ハマーの曲で、他はジョン・アバークロンビーのオリジナル。1曲目は12分台の曲。出だしがスピーディでオルガンやギターを弾きまくり、そして中間部には静かな場面もあるドラマチックでロック的な展開。アグレッシブなサウンドの部分もあり、ドラムスも元気です。ピアノとアコースティック・ギターで美しいメロディが漂うバラードの2、5曲目、これぞオルガン・トリオの曲とでもいうような4ビートノリでギターが縦横無尽に走る3曲目、急速調のジャズ・ロックといった雰囲気で、これでもかとフレーズがたたみかけてくるようなパワーのある4曲目 。ゆったりと入って、そしてゆったりと盛り上がっていく11分台のタイトル曲の6曲目で幕を閉じます。

 

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コメント

4. Ralph's Piano Waltz でマルティーノばりの演奏をECMで聞くとは思わなかったです。面白い。ドラム・オードもそうですが、NYCでの録音は面白いですね。ただ、アルバムとして発散気味なのが気になりますが。

>kenさん

TBどうもありがとうございます。

これを聴いた頃って、ECMの事もよく知らず聴いていて、何だかロックっぽいジャズだなあ、と思いつつも何となくひかれるものがあったような気がします。この後の廃盤が何枚かあったままに気付くだいぶ前の事でした。

工藤さん,続けておはようございます。

これも気まぐれで聞きました。記事にも書きましたが,高校生の頃,Jan Hammerという名前の方が,我々の耳に親しみがあったという,今となっては嘘のような本当の時代でした。

Jeff Beckのようなロックを聞いていた人間が,今や静謐系のECMのアルバムに魅かれるってのは,我ながら訳がわかりませんが,今でもJeff Beckはじめとするロックも好きなんで,完全に分裂症的音楽の聞き方ですね(爆)。

ということで,こちらもTBさせて頂きます。

>中年音楽狂さん

TBどうもありがとうございます。

このあたり、自分のジャズ初期の頃に聴いてますけど、けっこうロック色が強いなあ、という印象でした。こういうのもアリか、という感じで。この頃からすると、ジョン・アバークロンビーのサウンドはだいぶ変わってきましたね。どちらも好きではあるのですが。

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