Red Lanta/Art Lande, Jan Garbarek
Red Lanta/Art Lande(P), Jan Garbarek(Fl, Ss, Bs)(ECM 1038) - Recorded November 19 and 20, 1973. - 1. Quintennaissance 2. Velvet 3. Waltz For A 4. Awakening - Midweek 5. Verdulac 6. Miss Fortune Mdley: 7. Open Return - Cancion Del Momento 8. Mean While 9. Cherifen Dream Of Renate
全曲アート・ランディのオリジナル。今でこそ、このようなピュアなサウンドはあちこちで聴かれますが、当時は珍しかったのだろうと思います。どこまでも透明感あふれるピアノとホーンのデュオ。かといってヒーリング・サウンドと言うには少々思索的な感じ。その思索的な部分を垣間見せる1曲目、ピュアな感覚でサウンドが発せられていく2曲目、フルートでしっとりと聴かせる3曲目、穏やかながらも陰影に富んでいてドラマチックな11分台の4曲目、この中では少々激しいやり取りでバリトン・サックスも登場する5曲目、哀愁漂うメロディとしっとり感の6曲目、クラシカルで叙情的なソロ・ピアノの7曲目、2人が静かに語り合っているような8曲目、まるで尺八のようなフレーズのフルートでの9曲目。やっぱり叙情的なサウンド。
« Solo Concerts/Keith Jarrett | トップページ | Introducing John Swana/John Swana Quintet »
「音楽」カテゴリの記事
- ’22年上半期私的ジャズベスト3(2022.06.25)
- Standart/Tigran Hamasyan(2022.06.22)
- Swing On This/Opus 5(2022.06.21)
- L'Aurore/Carolin Widmann(2022.06.20)
「ECMレーベル」カテゴリの記事
- L'Aurore/Carolin Widmann(2022.06.20)
- Danish String Quartet/Beethoven/Mendelssohn/Bach/Prism IV(2022.06.05)
- Lunea/Heinz Holliger(2022.05.16)
- Isabela/Oded Tzur(2022.05.15)
- John Scofield(2022.05.14)
「ジャズ」カテゴリの記事
- ’22年上半期私的ジャズベスト3(2022.06.25)
- Standart/Tigran Hamasyan(2022.06.22)
- Swing On This/Opus 5(2022.06.21)
- Blue Wail/Uri Caine Trio(2022.07.03)
「ECM1001-1050番」カテゴリの記事
- Improvisations For Cello And Guitar/David Holland/Derek Bailey(2019.09.27)
- Girl From Martinique/Robin Kenyatta(2019.09.26)
- Output/Wolfgang Dauner(2019.09.25)
- Just Music(2019.09.24)
- Paul Bley With Gary Peacock(2005.06.13)
コメント
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: Red Lanta/Art Lande, Jan Garbarek:
» [ECM1038] Art Lande: Red Lanta (1973) ジャズ・室内楽 [Kanazawa Jazz days]
静謐を一枚のヴィニールに封じ込めた、ような印象。既にデュオとしてチック・コリアとゲイリー・バートンのCrystal silenceがあるのだけど、もっと曲ととして作り込められ、ジャズからの遠心力が強くなっている。40年という時間を全く感じさせない、現代のジャズそのも...... [続きを読む]
« Solo Concerts/Keith Jarrett | トップページ | Introducing John Swana/John Swana Quintet »
見事に「今の」ECMの原点のような音ですね。仰せのように1973年にこれをつくったのは凄いですね。何回も聴きました。
投稿: ken | 2015/07/02 08:49
>kenさん
TBどうもありがとうございます。
割と早い時期(それでもリアルタイムではないです)に聴いているのですが、「これってジャズ?」と思いながらもなかなか印象的なアルバムだったことを覚えています。
投稿: 工藤 | 2015/07/02 17:05