Lookout Farm/Dave Liebman
Lookout Farm/Dave Liebman(Ss, Ts, Afl)(ECM 1039) - Recorded October 10 and 11, 1973. Richard Beirach(P), Frank Tusa(B), Jeff Williams(Ds), John Abercrombie(G), Armen Halburian(Per), Don Alias(Per), Badal Roy(Per), Steve Sattan(Per), Eleana Sternberg(Voice) - 1. Pablo's Story 2. Sam's Float 3. M.D./Lookout Farm
全曲デイヴ・リーブマンのオリジナル。ホーンはもちろん注目ですが、パーカッション部隊も強力。1曲目はスパニッシュにアコースティック・ギターではじまり、途中からパーカッションが効いてエキゾチックな流れに。エレキピアノも入ってドラマチックに静と動を繰り返していく14分台の曲。2曲目は当時のジャズ・ロックを意識しているサウンドで、比較的単調なベースの上に様々な楽器の音が織りなしています。3曲目は23分台の長いメドレーでジャズ色も強いです。ゆったりとはじまり、サックスを十分聴かせた後にピアノで盛り上がっていきます。そしてビートが効いたベースを経て、パーカッションの音の洪水。サックスとドラムスのデュオもあり、アコースティック色が強く、構成も複雑。再び後半盛り上がります。強力な音。
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» [ECM1039] Dave Liebman: Lookout Farm (1973) ECMを聴いている感じがしない、という意味で不思議な一枚 [Kanazawa Jazz days]
今朝は音響装置が綺麗になっているので、ECMレコードをターン・テーブルに。
当時、マイルス・デイヴィスのバンドで吹いていたリーブマンのECMでの吹き込み。リーブマンの音ってECMにしては、やや熱めで、バンド自体も躍動するリズム(特にB面)が全面に出てくる。当...... [続きを読む]
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正統的なジャズで熱め、ちょっとECM的じゃないような。これくらいの多様性があって良かった、とも思うのですが。
投稿: ken | 2015/08/22 11:28
>kenさん
TBどうもありがとうございます。
確かに強力な音ですね。こういうアルバムも好きですけど、それゆえに本国ではCD化されなかったんでしょうね。たぶんこのアルバムを求めている人は多いと思います。
投稿: 工藤 | 2015/08/22 11:37
リーブマン、バイラーク、そしてキューンの一部のアルバムは、今のECMの音のイメージよりはずっとmain stream寄りですね。稲岡本ではバイラークとアイヒャーの感情問題に言及していますが(その中身はmain stream寄りジャズの是非ですが)、そんな当事者の感情問題以上にレーベルイメージに合致した音かどうか、が大きいように感じます。
LASKなんか、絶対、ECMじゃないから再発されていないと思います。
投稿: ken | 2015/08/22 14:53
>kenさん
稲岡本はエピソードとしては面白いけれども、そうでしたか、音がメインストリーム寄りだとすると、それでCD化に際してカタログから外れてしまったのですね。まだ未CD化作品のうち、いくらかは初CD化の可能性はあるとしても、これらはあきらめなければならないかもですね。
投稿: 工藤 | 2015/08/22 15:24