Eon/Richard Beirach
Eon/Richard Beirach(P)(ECM 1054) - Recorded November 1974. Frank Tusa(B), Jeff Williams(Ds) - 1. Nardis 2. Places 3. Seeing You 4. Eon 5. Bones 6. Mitsuku
邦題は「ナーディス」。1-2曲目を除けば彼のオリジナルまたは共作。ヨーロッパ調透明感のあるサウンドながら、曲によりジャズらしさも引きずっています。ECMにしては珍しく、冷たいながらもややジャズっぽいノリで、マイルス・デイヴィス作の有名な邦題タイトル曲をこなしている11分台の1曲目、デイヴ・リーブマン作の静かで耽美的なバラードの2曲目、やはり美しいテーマやピアノ・ソロの部分を持つ、ため息が出るような3曲目、洋題タイトル曲で、表情を変化させながら展開していく4曲目、複雑なメロディとアップテンポのやや激しい曲で、やはりECMらしからぬ曲調の5曲目、エキゾチックなメロディで包みこんでくれるような6曲目。やっぱりバイラークのピアノのフレーズはクリスタルな印象があります。
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バイラークとECMについては、ECMに関する邦著で語られた件で、ある種の意識がついてまわる。が、そこはともかく聴いてみる。
バイラークは決して嫌いなピアノ奏者じゃない、むしろ「とても好きなタイプ」の筈。しかし、ターンテーブルに彼のレコードを置くことは、気...... [続きを読む]
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何回も何回もこのアルバムを聴いたのですが、どうも違和感が残りました。
いいアルバムなのだけど、ECM的でない部分が多いように思えました。
稲岡本の先入観抜きに聴いたのですが。。。。
投稿: ken | 2015/12/22 20:23
>kenさん
TBどうもありがとうございます。
やはり音楽性の関係で、本国ではCD化が見送られた、と見る見方もできますね。私の方でも「曲によりジャズらしさも引きずっています。」なんてことを書いてありますし。でも、ECMという看板を取っ払うと、けっこう好きな方のアルバムになってきます。
投稿: 工藤 | 2015/12/22 20:54