Piano Improvisations Vol.1/Chick Corea
Piano Improvisations Vol.1/Chick Corea(P)(ECM 1014) - Recorded April 21 and 22, 1971. - 1. Noon Song 2. Song For Sally 3. Ballad For Anna 4. Song Of The Wind 5. Sometime Ago, Where Are You Now? -A Suite Of Eight Pictures- 6. Picture 1 7. Picture 2 8. Picture 3 9. Pitcure 4 10. Picture 5 11. Picture 6 12. Picture 7 13. Picture 8
全曲彼のオリジナルですが、タイトルからすれば当然(?)。端正なピアノのフレーズはやっぱり美しく、彼の個性があったからこそ成立したピアノの世界。これがジャズかどうかは議論の分かれるところ。でも、メロディアスなフレーズの曲ばかり で、正面から向き合うというよりは、自然に耳に入ってくる聴き方の方が合う気もします。インプロヴィゼーションとはいえ、ここではゴリゴリのフレーズではなく、あたかも作曲されたものを演奏しているような雰囲気。本当に美しい1曲目、哀愁の漂うスパニッシュな2曲目、淡々と語りかけてくるような3曲目、ジャズのノリの片鱗をうかがわせる4曲目、8分台のドラマチックな展開の5曲目。そして7曲目からは「8枚の絵の組曲」で、小品を8曲組み合わせた、色彩感覚豊かな展覧会。
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» [ECM1014] Chick Corea: Piano Improvisations Vol. 1 (1971) 1971年のチック [Kanazawa Jazz days]
[1月7日 記載]
ECMのLPレコードを買い続けて、2年くらいになる。気がつくと200アルバムを突破していた。LPレコードなので1980年代の後半まで。カタログ上は約500枚くらいのレコードがあるような感じなので、直に半分くらいまでいきそうだ。特に1000番代、1100番代...... [続きを読む]
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度々、お騒がせしています。
この14番はまがうことなくECMサウンドですね。素晴らしいです。
さてガルバレクのafric pepperbirdは過渡期なんで、どんな感じで変容するのか楽しみで、再び過去から聴き進みます。
投稿: ken | 2015/01/29 14:45
>kenさん
TBどうもありがとうございます。
久しぶりに番号順にホームページを眺めたところ、このアルバムでECMのサウンドや方向が固まったかのように見えますね。チック・コリアとECMの相性もかなりいいので、気に入っています。
投稿: 工藤 | 2015/01/30 13:00
新しいリンク:
http://kanazawajazzdays.hatenablog.com/entry/2015/01/29/082917
投稿: ken | 2016/08/12 09:47