イン・フラックス/ラヴィ・コルトレーン
リーダー作の4枚目とのこと。以前に比べてストイックな内省的なサウンドになったような気がするのは私だけでしょうか。フリーの曲もあり、その一歩手前の曲もあり、ある程度聴く人を選ぶサウンドではないかな、と思いますが、お父さんのジョン・コルトレーンともまた違った(当然か)サウンドになっています。ラヴィ・コルトレーンはスティーヴ・コールマン(As)と一緒に活動していた時期もあったので、M-BASEからの影響も、全曲ではないにしろ、あるようです。もうちょっとリズムがはっきりとしたファンクビートだったら分かるのですが、変拍子の曲が多めのような気がしています。ただ、静かな曲の自由な中に美しさが見えるのが印象に残りました。でも聴く人を選ぶので少々注意かも。
イン・フラックス/ラヴィ・コルトレーン(Ts、Ss)(Savoy)
In Flux/Ravi Coltrane(Ts, Ss)(Savoy) - Recorded June and July 2004. Drew Gress(B), Luis Perdomo(P), E.J. Strickland(Ds), Guest: Luisito Quintero(Per on 6) - 1. The Message Part 1 2. Coinside 3. Variations 3 4. Away 5. Leaving Avignon 6. Blending Times 7. Dear Alice 8. Angular Reams 9. Scream Vamp 10. Variations 1 11. United 12. Foe Zoe 13. Three Card Molly(Bonus Track)
ルイス・ペルドモ(P)、ドリュー・グレス(B)、E.J.ストリックランド(Ds)、ゲスト:Luisito Quintero(Per)。11曲目がウェイン・ショーター作、13曲目(ボーナス・トラック)がエルヴィン・ジョーンズ作の他はラヴィ・コルトレーンやメンバーの作品。8曲目のように変拍子系が多いとみたが、さて。4、12曲目のようにゆったり系のバラードは内省的で温度感が低い美しい作品が多く、元気系の作品もストイックな雰囲気がします。フリー・インプロヴィゼーションのサウンドになる場面は小品の3、10曲目。その一歩手前なのが7曲目。M-BASEの影響もアリか。2曲目はリズムがある程度カッチリしていてその上をサックスやピアノが舞うサウンドがグループ独特の雰囲気。4つを刻みつつ不思議なサウンドの5曲目、この曲のみパーカッションが参加しているサックス多重録音もある6曲目、。そして11、13曲目ともオリジナルに聴こえます。(05年4月20日発売)
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