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2005/05/13

On A Misty Night/Peter Leitch Trio

1026
Criss Crossレーベル順番聴き2日目です。ピーター・レイチ(ライチか?)というギタリスト、聴いたのは初めてではないんですが、今回改めてハーモニーが豊かなギタリストだな、ということが分かりました。メロディの間にコードをはさみ込んだり、コードを弾いたまま進んでいく、という感じです。ギターのスタイルとしてはジャズの王道を行っているのですが、そのハーモニーゆえにピアノとかを入れずに、トリオのフォーマットが一番豊かに聴こえるのかな、とも思ってみたり。もちろん速弾きもお手のもので、何曲かでそのスピーディーな腕前のほどを見せています。


On A Misty Night/Peter Leitch(G) Trio(Criss Cross 1026)(輸入盤)- Recorded November 2, 1986. Neil Swainson(B), Mickey Roker(Ds) - 1. On A Misty Night 2. No More, Detour Ahead 3. Fifty Up 4. Duet 5. The Cup Bearers 6. Witch Hunt 7. Crepescure With Nellie 8. Serenata 9. Spring Is Here 10. Airegin

(05/05/08)Peter Leitch作は3-4曲目。ジャズメン・オリジナルが多めのギター・トリオ作。オーソドックスながらハーモニーが特徴のギタリスト。ハーモニー感覚を前面に出してノリの良い1曲目、ソロ・ギターで味わい深い出だしから3人の語り合いで進行する2曲目、前半にベースソロがあって、基本的にはブルース進行の3曲目、アップテンポで現代的なメカニカルさがあるベースとのデュオの4曲目、スピーディなフレーズで切り込んでいくようなスリルの5曲目、ウェイン・ショーター作のミステリアスな雰囲気が出ている6曲目、アコースティック・ギターのソロで勝負する7曲目、ギターの速いパッセージが印象的なアップテンポの8曲目、はずむようなボッサで語りかけてくる9曲目、スピーディーな曲調がまた緊張感を生む10曲目。

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コメント

 工藤さん、GW、大変な日々だったようですが、お元気でしょうか。
 今回ご紹介のピータ・レイチのクリス・クロスの作品、長年の彼のファンとしても待ってましたの気分です。

 最近までレザヴォア、コンコード他、いい作品を作ってきたカナダ人モダン・ジャズ・ギタリストとして私が高く評価している彼ですが、この作品では、珍しいトリオ編成ということもあり、モード奏法をうまく消化した音楽性の高さが、工藤さんご指摘のようにハーモニー面でより感じとれるようです。ソロも組み立て方がいいですね。

 カナダには彼の他にも、エド・ビッカート、レグ・シュウェイガー、ローン・ロフスキーなど、いセンスのギタリストが多く、不思議なのですが、なぜでしょうね。

 ともあれ、ギブソンL-5を使っていた頃の
ピーター・レイチの作品は、私の宝物になっています。
 では、また。

>ナカーラさん

Peter Leitchはクインテット/セクステット編成の(Criss Cross 1039)Portraits and Dedicationsを先に聴いていて、実はそのCDはドラマーのマーヴィン・”スミッティ”・スミス目当てで買いました。

https://jazz.txt-nifty.com/kudojazz/2004/11/portraits_and_d.html

でも、Criss Crossではこの2枚だけしか聴けないようで、あとは大手レーベルに引き抜かれた、というような感じでしょうか。

ギタリストに関しては、どちらかと言うと私はジョン・スコフィールド、ビル・フリゼール、パット・メセニーやアル・ディメオラなど、オーソドックスなジャズファンから忌み嫌われるかもしれないギタリストが好きなファンク小僧なのですが、このトリオ作は、ピタッと好みにハマりこみました。不思議です。そして、2作聴いただけですが、サウンドやフレーズがトリオのフォーマットに向いている、とも思いました。

機会があったら他のレーベルのCDも聴いてみたいところです。

>工藤さん

 さっそくのお返事、ありがとうございます。
私も、工藤さんのあげられたギタリストから、ビバップの語法を使うメインストリームのギタリストを聴くようになったのですが、レイチほどマッコイ他新主流派のサウンドやフレイズをうまくギター・プレイに取り入れた人はあまりいませんね。
 
 よかったら、下の彼のサイトを御覧になって
クリス・クロス以外の作品も聴かれるとより楽しめるかもしれません。

http://peterleitch.com/

 終わりに。
 クリス・クロスの新譜のレビュー、楽しみにしています。 (でも無理なさらないように)

 では、また。  よろしくお願いします。

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