Mixed Bag/Jim Snidero Quintet
Criss Crossレーベル順番聴き2日目。今まででも若手のリーダー作の録音は少しでしたけれどありましたが、最低1人はある程度ベテランのミュージシャンが混ざっていました。このアルバムになって、やっと全員が当時の若手というようなメンバーになっての録音ではなかったかと思います。私がいわゆる4ビートジャズを聴きはじめたのが’82-3年頃だったので、その頃(あるいはもう少し後)には新伝承派というジャズの中の一派ができて(その後死語になったようですが)、そのイメージが強く、私もジャズというとそういうサウンドを連想してしまいます。そういう意味ではこのアルバム、私がイメージするところのジャズにけっこう近いかもしれません。リーダーとしてはちょっと弱いかもしれませんが、クインテットになると、さすが、という感じです。
Mixed Bag/Jim Snidero(As) Quintet(Criss Cross 1032)(輸入盤)- Recorded December 24, 1987. Brian Lynch(Tp), Benny Green(P), Peter Washington(B), Jeff "Tain" Watts(Ds) - 1. Minor Relief 2. Things Ain't What They Used To Be 3. Image 4. If I Should Lose You 5. Pannonica 6. Blood Count 7. Duff's Thing
(05/05/20)全7曲中Jim Snideroの作曲は3曲(1、3、7曲目)。イキの良い若手(当時)を揃え、なかなか現代的なサウンドを聴かせてくれます。マイナーでアップテンポの切れ味鋭い曲のオリジナルでせまってくるところは彼らしいと思える1曲目、エリントンのミディアムの曲をブルース的なブルージーなソロで聴かせている2曲目、メカニカルなテーマでアップテンポなラテンのリズムをとっていて、自由奔放なソロも聴いていて飽きさせない3曲目、ちょっと艶やかなサックスでメロディアスにノレるスタンダードの4曲目、セロニアス・モンク作の雰囲気を出しつつ彼ら流に料理をしている5曲目、ちょっと憂いと浮遊感を帯びた、やや自由に動くサックスのバラードで聴かせる6曲目、テーマはメカニカル、かつソロのテンポは速い7曲目。
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