Opalessence/Hod O'Brien Quintet
最近、Hod O'Brienの「Live at Blues Alley」(Reservoir)がけっこう売れているようです。それについてはいずれ聴いてみたいと思いますが、ここではそれとは関係なく、’85年当時の録音の彼のCriss Crossでのアルバムを聴いてみました。廃盤ではないはずなのに市場になかなか出ておらず、やっとネットで北海道の古本屋さんで発見、今回は中古盤を購入。
何と言ってもここではペッパー・アダムスの存在感がスゴく、あのバリトン・サックスをブリブリ言わせながら、まさにテナー・サックスのような速いフレーズを曲によっては吹きまくっています。ホッド・オブライエンやトム・ハレルも、何曲かを除けばけっこうゴキゲンなバップを演奏している、という感じ。逆に現代な感覚を持っている曲はトム・ハレル作の2曲目。なかなかインパクトの強い組み合わせではありました。
Opalessence/Hod O'Brien(P) Quintet(Criss Cross 1012)(輸入盤・中古) - Recorded January 2, 1985. Tom Harrell(Tp, Flh), Pepper Adams(Bs), Ray Drummond(B), Kenny Washington(Ds), Stephanie Nakasian(Vo on 5) - 1. Opalessence 2. Touchstone 3. Nits And Pieces 4. Joy Road 5. A Handful Of Dust 6. The Blues Walk 7. Detour Ahead 8. Joy Road (Take 1)
(05/03/30)Hod O'Brien作は1、3、5曲目。ベテランのペッパー・アダムスが参加していて、サウンドにやや重く、しかし明るめの彩りを添えています。1曲目のタイトル曲は哀愁含みのハードバップで、テーマ部の構成もちょっと変化に富んでいます。バリトン・サックスをソロでブリブリいわせているのが印象的。トム・ハレル作のちょっと乾いた風を感じさせるボッサ・タイプで後半ソロが盛り上がる2曲目、アップテンポで明るくメロディアスな、と楽しい感じかつ速めのソロで進む3曲目、速めのアンサンプルテーマで、ややアップテンポの「ジャズ」を聴かせる4曲目(8曲目別テイク)、唯一しっとり系のヴォーカルの入るバラードの5曲目、ゴキゲンな展開をしていくクリフォード・ブラウン作の6曲目、ほんのりしたスロー4ビート系の7曲目。
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