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2005/03/30

Moon Alley/Tom Harrell Quintet

1018
Criss Crossレーベル順番聴き3日目。以前紹介したケニー・ギャレットに続き、レーベル初期の時代には珍しく若手が中心の録音。それでもケニー・バロンがベテランの要として入っていますけれど。若手がリーダー作のアルバムだと’80年代はオリジナルがどうしても多くなるのですが、私はスタンダードよりはオリジナルを聴きたい方なので、こういうアルバムは嬉しいですね。でも、ミュージシャンや曲名でひきつけるものがないと、若手というのはセールス面ではけっこう大変なんじゃないかな、とも思いますが。

ただ、このレーベル、今まで250枚以上アルバムを出していますが、廃盤や未CD化といったことは、実はまだ1ケタなんですね。最近チェット・ベイカーの3枚が廃盤になってしまったのはちょっと残念ですけれど、ECMと並んで出した作品を大切にするレーベルのひとつだと思っています。Hatologyあたりは3千枚限定プレスが多いので、もう廃盤だらけで、集めるのを断念した記憶があります。


Moon Alley/Tom Harrell(Tp, Flh) Quintet(Criss Cross 1018)(輸入盤) - Recorded December 22, 1985. Kenny Garrett(As, Fl), Kenny Barron(P), Ray Drummond(B), Ralph Peterson(Ds) - 1. Blues In Six 2. Change Of Pace 3. Rapture 4. Twenty Bar Tune 5. Open Air 6. Moon Alley 7. Scrapple From The Apple 8. Rapture (Take 1)

(05/03/26)全8曲中6曲がTom Harrellの作曲。若手が中心のメンバーで、やはり新しめなサウンドか。1曲はミディアムのテンポでの6拍子のブルースで、ケニー・バロンのピアノもさすが。ケニー・ギャレット作の、フルートやフリューゲル・ホーンでのメロディが非常に美しいバラードの2曲目、アップテンポのラテンノリで、それでいてテーマの旋律がゆったりしていてソロに入るとスリリングな3曲目、フロント2管で印象的なテーマのあとにそれぞれの個性的なソロで勝負する4曲目、8分の6拍子でメロディアスに奏でていくややセンチメンタルな5曲目、ボッサ的で哀愁を感じるようなテーマから、ソロへと移っていく流れが印象的な6曲目、チャーリー・パーカー作を’80年代のフレーズで演奏するとどうなるか、といった感覚の7曲目。

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コメント

 工藤さん、初めまして。
 以前より、このブログを楽しみに拝見していました。
 今回ご紹介のこのCD、私にとっては、紹介を待ち望んでいたCDです。
 現役トランペット奏者からも、プレイと作曲面の両方で評価の高いトム・ハレル。
 本当に80年代の彼のプレイはいいですね。
 特に、このクリス・クロスからのリーダー作は、名曲揃いの上、プレイにも迫力があり、名手K・バロンの参加ということもあいまって、とても出来がいいように思います。
 また、、ニュー・ヨークで活躍したての有望な新人を、いち早く紹介してくれる、このレーベル、今後も目が離せませんね。
(でも一度に、どっとリリースされるのは、ちょっと困りものですが)

 工藤さん。
 
 非力ながら、またコメントできそうでしたら、おじゃましたいと思いますので、今後ともよろしくお願いします。 

>ナカーラさん
どうも、書き込みいただきありがとうございます。
Criss Crossレーベルは手元にまだまだ未聴CDがありまして、たぶん毎月10枚ペースでここに出てくると思います。ただ、私の得意な方面はいわゆるメインストリーム系よりもちょっと外れた方面(ECMとか、フリーとか、ファンク系など)なので、Criss Crossの、特に初期の方のアルバムはなんて書いて良いのか、苦戦しております。一度レーベルのコンプリートを2年計画で目指す、と決めた以上、拙いながらも何とか書いていきますので、また知っているCDがありましたら、コメントどんどんよろしくお願いします。

>工藤さん、さっそくお返事いただきありがとうございます。

 クリス・クロス・レーベルのコンプリート解説を目指されるなんて、本当にすごいですね。

 クリス・クロスやエンヤ、スティープル・チェイスなどのニューヨーク録音ものは、LPの形の頃から、面白そうなものは、ぼちぼちと買っていたのですが、ボーナス・トラック付きでCD化されたものが、後に出てきたり、こなかったりして、私もクリス・クロスの初期ものは、どんなものがCDで出ていたのか定かではありません。

 がんばって、目標を達成されることを願っています。  楽しみです。

(また、改めて、このレーベルからメジャーのレーベルに移籍したミュージシャンの多さにびっくりしています。)

 では、また。

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