The Master/Jimmy Raney Quartet
アルバム発売当時でかなりのベテランギタリストだったのですが、まさに職人芸ともいえる音色やフレーズ。私なんかは現代色の濃い、個性的なギタリストばかりを普段聴いているので、たぶんフルアコの太い弦で、ここまで正攻法で演奏されるとやっぱりベテランは違うなあ、とも思ってみたり。何よりも現代のギタリストは個性でせまる分、昔のようなオーソドックスな歌うようなフレーズがなく、そういう点ではさすがジミー・レイニー、少々地味めながらもおいしいところを安心して聴かせてくれます。そんなギタリストです。クァルテットの編成なのも、ギター度が高く、マル。
The Master/Jimmy Raney(G) Quartet(Criss Cross 1009)(輸入盤) - Recorded February 16, 1983. Kirk Lightsey(P), Jesper Lundgaard(B), Eddie Gladden(Ds) - 1. The Song Is You 2. Billie's Bounce 3. Along Came Betty 4. Just One Those Things 5. It's Allright With Me 6. Lament 7. Tangerine 8. The Song Is You (Take 1) 9. Tangerine (Take 2)
(05/02/20)スタンダードやジャズメン・オリジナル集。クァルテットなので、ジミー・レイニーの明るめな流れるようなギターを堪能できます。メロディが流麗に流れていく、ややアップテンポのスタンダードの1曲目、チャーリー・パーカー作の印象的なテーマからミディアムでやはり腰も軽く演奏していく2曲目、ベニー・ゴルソン作のやはりミディアムでソフトな肌触りを持つ3曲目、速射砲のようにスピーディーなフレーズをこれでもかと繰り出してくるような、アップテンポでカッコ良い4曲目、歌いこむようなテーマで哀愁を感じつつも、そのメロディアスさに惹かれるものがある5曲目、J.J.ジョンソン作の、落ち着いていてしっとりと歌い上げていくようなバラードの6曲目、なかなかいい雰囲気でのソロやセッションを聴くことができる7曲目。
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