Accordance/Guy Klusevsek and Alan Bern
先日アコーディオン奏者のガイ・クルセヴェクのアルバムを2枚紹介しましたが、どうせならばまだ聴いていないものも注文してしまえ、ということでやってきたのがこのアルバム。’00年の録音で、同じアコーディオン奏者のAlan Bernとのデュオになっています。たぶんAlan Bernの方のキャラクターなのか、哀愁の強いサウンドの曲が多いです。これまたジャズとは縁の遠いサウンドですが、曲によって民族音楽のようにも現代音楽(クラシック)のようにも聴こえて、曲によって変化に富んでいて、なかなか聴かせるアルバム作りになっています。2人の個性の違いも面白い。また、Alan Bernは時にピアノを弾くこともあります。
Accordance/Guy Klusevsek(Accordion) and Alan Bern(Accordion, P, Melodica)(Winter & Winter 910058-2 Artist Edition)(輸入盤) - Recorded June 4-6, 2000. - 1. Life, Liberty And The Prosciutto Happiness 2. Angel Blue Information, Please: 3. Social Securities 4. Birthdays 5. Telephones 6. The Gunks 7. Bar Talk 8. Starting 9. Mr. Glime-Glide Mug Shots: 10. Psychotria (Wild Coffee) 11. The Girl With The Rose Hips 12. Decaffinata 13. Astor Place 14. Scarlatti Fever 15. Hegel's Fantasy 16. Dueling Dovidls 17. Happy
(05/01/17)2人のアコーディオン奏者によるデュオ(一部ピアノ、メロディカがあり)。曲はそれぞれが半々ずつ持ち寄っています。スロヴェニア系のGuy Klusevsekとややクレヅマーの感じのAlan Bernの対比も面白いですが、やや哀愁をたたえつつ、アコーディオンにしては淡色系のあっさりしたサウンドの場面も多いのも特徴。比較的小品ですが、3-5曲目、10-12曲目が組曲になっていて、ややドラマ性を感じます。6曲目などは、アコーディオン2台の演奏でヨーロッパ的な哀愁をこれでもか、という感じで奏でていて、やはりクレヅマーなのかなあ、と思います。現代音楽的な綾織り系のフレーズの構築が見事な7曲目、ゆったりと牧歌的な8曲目も。曲ごとに緩急自在で変化に富んでいて、ジャズ度はないにしても飽きさせません。
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