Black Art/Darrell Grant
ダリル・グラントってどこかで聞いたことのある名前だよな、と思ったら、グレッグ・オズビーの作品に2枚参加しているのを発見しました。なるほどM-BASEとの接点があったわけね、とアルバムのサウンドを聴いていて何となく納得。細かくは分析していませんけれど、変拍子の部分もありそうです。CDの帯にはジャック・ディジョネットとの共演と書いてありますけれど、私はこの演奏は知りません。
リーダー以外の3人は、今は超有名になってしまって、参加ミュージシャン聴きをしても不満は全然ありません。ただし、メカニカルで現代的な側面が強く、歌心や叙情性を求める人には向いていないかも。まあ、このメンバーではそういう聴き方をしようとする人はいないでしょうけれど。
Black Art/Darrell Grant(P)(Criss Cross 1087)(輸入盤) - Recorded December 14, 1993. Wallace Roney(Tp), Christian McBride(B), Brian Brade(Ds) - 1. Freedom Dance 2. Tilmon Tones 3. Blue In Green 4. Brack Art 5. Foresight 6. Einbahnstrasse 7. What Is This Thing Called Love 8. For heaven's Sake 9. Binkley's Blues
(04/11/30)9曲中5曲がDarrell Grantの作曲。他の3人はかなり有名なメンバー。現代的なジャズです。1曲目からメカニカルなアップテンポのアプローチで、ピアノもまさにそんな雰囲気で攻めてきます。浮遊感のあるテーマとリズムに、多少の無機的な部分を交えたようなミディアムの4ビートの2曲目、マイルス・デイヴィスの有名曲をピアノだけでやや広がりのあるサウンドで弾く3曲目、リズム、サウンド両面とも無機的で現代的なアップテンポのタイトル曲の4曲目、ややしっとり系のメロディのオリジナルの5曲目、ロン・カーター作のちょっとコミカルな感じの6曲目、スタンダードなのにオリジナルの他の曲に同化しているような変化に富む7曲目、トランペットとのデュオで静かな8曲目、ブルースのタイトルだけれども?の9曲目。
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