Meeting The Tenors/Doug Raney Sextet
ギタリストDoug Raneyは、やはりギタリストのJimmy Raneyの息子で、’70年代からレコーディングを開始して、Steeple Chaseなどにも録音を残しています。今回の録音はDoug Raney名義にはなっていますけれど、ヨーロッパ人のテナー・サックスがメインのような気もしていて、アメリカでアルバムを売るために彼をリーダーにした、という気がしないでもありません。ただ、どのソロもけっこう力が入っていて、たった1日でセッション的に録音した割には印象に残るアルバムです。
Criss Cross初期の録音なので、まだレーベルの方向性が今ほどはっきりしていなくて、各アルバムの録音間隔もまだまばらだった時期でもあります。やはり新しく発売されているアルバムの方が、ある意味方向性がはっきりしているので好きなのですが、初期から聴いていくのも、何か意味があるような気もしています。大いなる浪費(笑)?
Meeting The Tenors/Doug Raney(G) Sextet(Criss Cross 1006)(輸入盤) - Recorded April 29, 1983. Ferdinand Povel(Ts), Bernt Rosengren(Ts, Fl), Horace Parlan(P), Jesper Lundgaard(B), Ole Jacob Hansen(Ds) - 1. Up In Quincy's Room 2. Blues For Bart 3. Waltz Number One 4. Arrilval 5. Lover Man 6. The Night Has A Thousand Eyes
(04/11/14)Doug Raneyのリーダー作ですが、彼の曲はなく、タイトルも2テナーがメインになっている不思議なアルバム。ただ、ギターも存在感はあります。6曲中2曲(3-4曲目)がホレス・パーランの作曲。ジジ・グライス作の1曲目はアップテンポで勢いのある演奏ですが、主役はサックスという感じもします。ただ、続くギターもなかなかいいソロを聴かせます。やや速めのテンポでスマートなノリの良い明るめのブルースを聴かせる2曲目、ちょっとホンワカした感じのテーマでタイトルの通りワルツですがソロはスルドい3曲目、滑らかなテーマだけれど、やはりアドリブは力が入っている4曲目、アルバム中唯一のスタンダードのバラードですが、ソロが以外に速いフレーズもある5曲目、テンポ良く、明るい感じでせまってくる6曲目。
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