Blues For A Reason/Chet Baker Quintet
チェット・ベイカーの’80年代録音は今まであまり聴いたことがなくて、今回がほとんどはじめてのようなものなのですが、レーベルのせいなのか、この時期皆そうなのか分かりませんが、スタジオ録音なのに作りが少し荒いように感じました。アップテンポのオリジナルははやいコードチェンジの上にのってアドリブを吹きまくるというパターンが多く、本当にオリジナルなのか、という感じも少々。また、もうひとつのパターンとして、最初やラストのテーマ部分では2管のアンサンブルというよりは2人でせーの、と同時にアドリブを吹きまくっている感じで、やっつけ仕事と思えなくはないです。ただ、さすがにベテランだなと思わせる部分もあって、個々には引き込まれる部分も。
Blues For A Reason/Chet Baker(Tp) Quintet(Criss Cross 1010)(輸入盤) - Recorded September 30, 1984. Warne Marsh(Ts), Hod O'brien(P), Cecil McBee(B), Eddie Gladden(Ds) - 1. Well Spoken 2. If You Could See Me Now 3. We Know It's Love 4. Looking Good Tonight 5. Imagination 6. Blues For A Reason 7. Looking Good Tonight 8. We Know It's Love
(04/11/23)7-8曲目が別テイクのボーナス・トラックで、1-6曲目中チェット・ベイカーの曲が3曲。2、5(5曲目はチェットが参加せず)曲目はクァルテットでの演奏。ウォーン・マーシュ作の1曲目はもつれ合ったような2人の絡み合ったテーマではじまる、アップテンポでコードチェンジとアドリブで聴かせるタイプの曲。しっとりとしていてゆったりと聴かせる、トランペットのフレーズも自然体の2曲目、やはり2人の絡みでテーマがはじまって、それが合っているんだか外れているんだか、という気にもなる、1曲目とタイプが似ている3曲目、コードチェンジの上で各パートが順番に自由にアドリブをとる4曲目、出だしのサックスがなかなか泣かせるバラードの5曲目、他の曲のようにややルーズな雰囲気のブルースの、タイトル曲の6曲目。
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