Sonny 2/Noel Akchote
久しぶりのWinter & Winterレーベルの紹介です。ジャズの中でもギターとヴォーカルは、ジャズというよりも「ギター・ミュージック」「ヴォーカル・ミュージック」というくくりで説明した方が良いアルバムが多く、今日紹介するアルバムもやっぱりジャズというよりはギター・ミュージックなんだろうなあ、と思います。フリージャズの部分もあるにしても、底辺を流れる基調として、アコースティック・ギターによるのんびりとした牧歌的な雰囲気が印象的です。確かにインプロヴィゼーションでしょうが、ドイツのレーベルにしてはアメリカの田舎を思わせるような曲が多く、もっとのんびりしたところにビル・フリゼールがいるような、そんな感じです。
とは言うものの、やはりあまり聴きやすくない場面もあり、マニアックな路線でもあるので、ある程度聴く人を選んでしまうだろうなあ、という気がしています。ただし、ノエル・アクショテのアルバムの中では聴きやすいほうではないかな、と思いますが。
Sonny 2/Noel Akchote(G)(Winter & Winter 910 108-2 Music Edition) - Recorded May 23, June 30 and July 3, 2003. - 1. Blind Willie 2. Sonny 3. Melvins 4. Gary's Step 5. Peanut 6. She's Only Fourteen 7. Number One Free 8. Marapassa Dawn 9. There Is A Mountain 10. Joe 11. Dance With Me Montana 12. Soon 13. Dick Dogs 14. Portrait Of Lynda In Three Colors, All Black 15. Black Woman 16. Terry 17. Bialero 18. Young And Foolish 19. Long Tale
ギターのソロアルバムで、多重録音での演奏もあります。ギタリストのソニー・シャーロック集となっていて、大半はその曲。アコースティック・ギターの使用度が高いです。ノエル・アクショテ自身の曲も5曲(2、7、10、16、19曲目)。1、13曲目あたりはエレキギターでアヴァンギャルドな曲をさらにアヴァンギャルドに仕上げてみた雰囲気がムンムンしていますが、3曲目のダニエル・ユメール作の曲のように明るく牧歌的なアメリカンテイストの曲も。その後もアコースティックな4曲目のように、シャーロックらしくないような曲もありますがメロディなどの素材としてみるとけっこうイケます。時間的には短めの曲が多く続きますが、フォーク的な中にアヴァンギャルドさが出てくる場面も。18曲目はユニークでマイペースなスタンダード。(04年9月26日発売)
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