Downtown Sounds/Grant Stewart Quintet
Criss Crossレーベルでのブラッド・メルドー参加作紹介、連続4枚のうちの2回目です。これはかなり彼の初期の方の録音で、今に比べるとオーソドックスで、右手がメロディ、左手がコンピングという感じの演奏がほとんどなのですが、8曲目の「KOKO」でのものすごく速いテンポでのピアノソロがけっこうはじけ飛んでいて、今につながる右手左手バラバラ奏法の萌芽も一部には出ています。ただ、メンバーからしても、全体としてはかなりメインストリーム系のオードックスなジャズ、という感じもしています。
Downtown Sounds/Grant Stewart(Ts) Quintet(Criss Cross 1085)(輸入盤) - Recorded December 27, 1992. Joe Magnarelli(Tp), Brad Mehldau(P), Peter Washington(B), Kenny Washington(Ds) - 1. Autobahn 2. Smada 3. Daydream 4. From This Moment On 5. A Bee Has Two Brains 6. Sweet And Lovely 7. Intimacy Of The Blues 8. Koko
(04/10/17)ジャズメン・オリジナルやスタンダード曲集。特に、ビリー・ストレイホーン作が3曲(2-3、7曲目)。ブラッド・メルドーの初期の参加作品で、今よりはオーソドックスなピアノなのがミソ。ソニー・ロリンズ作の、まさに「アウトバーン」を突っ走るような小気味良いテンポの1曲目、テーマはエキゾチックな8ビートで、そしてアドリブ部分は4ビートで進んでいく2曲目、しっとりとした切ないバラードが聴ける3曲目、アップテンポだけれども哀愁も少し引きずっている4曲目、飛び跳ねるようなちょっとユーモラスなテーマを持ち、中間部はオーソドックスな5曲目、ちょっとゆったりとメロディアスに進行する6曲目、ブルース進行で明快なテーマを持っている7曲目、チャーリー・パーカー作のアップテンポで目まぐるしい世界が圧巻の8曲目。
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