Eternal/Branford Marsalis
東芝EMIからの発売なので、どうせコピーコントロールCD(CCCD)だから買うのはパスしようと思っていたのですが、今回はなぜか通常のCDDAで発売。その結果、国内盤を買うことになりました。このアルバム自体はスゴくいいです。でも、ジャズでCCCDを乱発しているメーカーなんだよなー、と思うと複雑な気分。これからもCCCD推進メーカーからは非CCCD(CDDA)のみを、必要最小限だけ購入していく、という方針に変わりはありませんが。
今回のアルバムはどこが良いのかというと、非常に分かりやすく、聴き手の感性に訴えかけてくる部分が多いところです。バラード集とは言いながら、長めのタイトル曲の7曲目では盛り上がっていく部分もあったりしますが、いちおうバラード集というくくりで語れるアルバムだろうと思います。ボーナストラックは単曲では良いのですが、配列からするとちょっと余計だったんじゃないか、7曲目がクライマックスということで良かったんじゃないか、という気もしています。
エターナル(Eternal)/ブランフォード・マルサリス(Branford Marsalis)(Ts、Ss)(Marsalis Music) - Recorded October 7-10, 2003. Joey Calderazzo(P), Eric Revis(B), Jeff "Tain" Watts(Ds) - 1. The Ruby And The Pearl 2. Reika's Loss 3. Gloomy Sunday 4. The Lonely Swan 5. Dinner For One Please, James 6. Muldoon 7. Eternal 8. Body And Soul
ジョーイ・カルデラッツォ(P)、エリック・レヴィス(B)、ジェフ・”テイン”・ワッツ(Ds)とのクァルテット。バラード集ということで、彼のことだから小難しいジャズで勝負してくるのかと思ったら、1曲目から哀愁満載の分かりやすいメロディかつ心の琴線に触れてくるようなサウンドで、印象に残ります。各曲の時間も長め。2、4、6、7曲目とメンバーそれぞれの作曲ですが、こちらもなかなかいい感じ。ちょっと浮遊しがちなメロディだけれども、しっとりと包み込むようなサウンドは相変わらずの2曲目、本編に入るとゆったりとしたベースに切なげなフレーズとが混ざり合う3曲目、日本人好みのメロディの4曲目、はじめて出てきた長調のバラードの、ホンワカした感じがいい5曲目、現代的ながらも夢の中を漂うような6曲目、ブランフォード作品で何と17分にもなるけれど盛り上がって飽きさせない7曲目、ボーナストラックの8曲目。(04年9月8日発売)
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