ザッツ・マイ・ウェイ/フライド・プライド
イラストやマンガで実力を見分ける簡単な方法というのがあって、それはデッサン力を見るという面倒なものではなく、線を引かせてそれがシャープかどうかで分かるそうです。さしずめ音楽にしてみれば曲全体を聴かなくても断片でスゴいかどうか分かる状態とでも言うのかどうか。このグループはポップスやR&Bの要素も大きく、別に4ビートジャズをやっているわけではないので、これはジャズではない、と断言してしまう人がいるかもしれません。でも、その音楽の空間にシャープな線を引ける数少ないミュージシャン(アーティスト)だと思いました。
むしろジャズ以外の一般のファンにも受けていて、それがCDの好セールスにも結びついているんだろうとは思いますが、音ではなくて、その歌やギターのスピリットは、まさにジャズそのものだと思います。曲によってはフルバンドでなくて、変則編成で勝負しているところもいい。まあ、だまされたと思って一度聴いてみて下さい。
ザッツ・マイ・ウェイ(That's My Way)/フライド・プライド(Fried Pride)(Victor) - Released 2004. - 1. That's My Way 2. Ribbon In The Sky 3. Every Road Leads To You 4. Between The Sheets 5. Magic Eyes 6. Universality 7. Unbreakable 8. Go Away Little Boy 9. Moonlight 10. Blackout 11. Imagine
フライド・プライド(横田明紀男(G、Per)、Shiho(Vo))、ジョン・パペンブルック(Tp)(10曲目)、ルイス・テイラー(Tb)(10曲目)、宮崎明生(Ss)(1曲目)、ケヴィン・トニー(P)(10曲目)、ギル・ゴールドスタイン(P、Accordion)(4、11曲目)、大山泰輝(P、Org、Cho)(1、3、9曲目)、マイク・マイニエリ(Vib)(2曲目)、西脇辰弥(Harmonica)(8曲目)、マーカス・ミラー(B)(10曲目)、高水健司(B)(1、3、7、9曲目)、トレヴァー・ローレンス(Ds)(10曲目)、村上”ポンタ”秀一(Ds)(1、3、7、9曲目)、中里たかし(Per)(4-6曲目)、Megu(Per、Cho)(7、9曲目)。オリジナルが11曲中7曲。けっこう豪華なゲスト。雰囲気としてはギターを核にした変則編成の、曲調からしてもポップスに近いノリですが、これがまたけっこうイケます。ギターは相変わらずのテクニック。1曲目から大物ぶりを見せつける歌唱力と曲の力強さ。7曲目も同様。スティーヴィー・ワンダー作の2曲目はマイク・マイニエリを迎えてトリオでやや渋めに。メロディアスなポップスの3曲目、アイズレー・ブラザースの曲をアコーディオンとパーカッションを加えて徐々に盛り上がる4曲目、デュオ+パーカッションでここまでイケる5-6曲目、しっとり感のあるデュオ+ハーモニカの8曲目、渋い中をヴォーカルとギターが印象づける9曲目、何とマーカス・ミラーも参加したパンチの効いた10曲目、聴きごたえのある「イマジン」の11曲目。(04年8月21日発売)
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