リオの孤独/Azhar Kamal
昨日、アクセスカウンターとサイト内検索を見よう見まねで付けました。アクセスカウンターの種類はユニークアクセスと通常のアクセス(おそらくページビューごとにカウンターがまわる)があったのですけれど、ココログのアクセス解析にあるカウンターと似た数字の方が良いと思い、通常のカウンターにしました。ホームページと比べて、カウンターがまわっているBlogが多いのは、こういう理由だったのか、とひとり納得。
Enjaレーベルというのはジャズにこだわらず、ボーダーレスにワールドミュージックも出しているレーベルです。今日のアルバムはパキスタンで生まれたギタリストながら、昨日紹介したラビ・アブ・ハリルほどの民族色はなく、基本は西洋音楽です。そう言えば哀愁に特色あるかなあ、という雰囲気のサウンドなのですが、4ビートジャズでもなく、ギター・ミュージックと言った方が良いような感じ。今はパット・メセニーその他、ジャズ色のない(あるいは薄い)アルバムがいっぱいあるので、その点は違和感がなく聴けるでしょうけれど。
もっと速弾きの場面が多いと見どころが多かったと思いますが、スリルよりも安定した演奏の方がメインだと思います。エレキギターよりも、アコースティックギターを多用していてそれが中心になっている点も、やはりこれはジャズと言うよりはギター・ミュージックなんだと思えます。彼の作曲も陰影の富み方がけっこうハマります。
Me Rio/Azhar Kamal(G)(Enja) - Released 2002. Roberto Digioia(P), Johannes Enders(As, Fl), Patrick Scales(B), Zoe(Vo), Saam(Per), Sebastian Fisher(Vln), Kiko Pedrozzo(Harp), Peter Erskin(Ds) - 1. Indecisive 2. Me Rio 3. Raindrops 4. Ocean In Your Eyes 5. Feroza 6. Guardian Angel 7. In Way In 8. Summer 9. Easy Rider 10. Zoe's Ponytail 11. Lotos 12. Chant
邦題「リオの孤独」。パキスタン生まれのドイツ育ちのギタリスト。6曲目(ジョン・マクラフリン作)を除き、アザール・カマルの作曲。一部の速弾きのところなど(けっこうこれがスゴい)ジョン・マクラフリンの影響が強い感じで、ギター・ミュージックではあるけれどもいわゆるジャズとは一線を画すようなサウンド。やや哀愁を混ぜ合わせた色合いです。タイトル曲の2曲目はカラフルなカラーの5拍子の世界。3曲目はギターの定型句にピアノの高音域の絡むさまが面白い。アコースティック・ギターのアルペジオのところなど、けっこうカラッとして渋い。他の曲もギターが中心で、多重録音で2台の演奏になっている曲が多め。明るめだと思うと陰影に富んでいたり、さまざまに表情を変えます。エキゾチックさを強く感じる1、10曲目。(04年5月26日発売)
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