Celebration Vol.1/Wayne Shorter
少し日があいて、今回のアルバムで新譜は一段落。ウェイン・ショーターが生前、過去のアーカイヴを聴いて、本人が編集したというアルバムの第4集までのうちの第1集が出ました。このクァルテットが好きな人にはたまらないアルバムですが、自由に動き回るジャズが苦手な人にはどうかなあ、と聴く人を選ぶアルバムと思いました。こういうジャズは私の大好物ではあるんですけれどもね。一歩間違えれば、バラバラになってしまうような音を、ギリギリのところでまとめ上げて、絶妙なバランスで聴かせてくれていると言えばいいのでしょうか。ショーターにしかできないジャズですね。4集まで出るということなので、楽しみにしています。
Celebration Vol.1/Wayne Shorter(Ts, Ss)(Blue Note) (輸入盤) - Recorded October 18, 2014. Danilo Perez(P), John Patitucci(B), Brian Blade(Ds) - 1. Zero Gravity To The 15th Dimension 2. Smilin' Through 3. Zero Gravity To The 11th Dimension 4. Zero Gravity To The 12th Dimension 5. Zero Gravity - Unbound 6. Orbits 7. Edge Of The World (End Title) 8. Zero Gravity To The 90th Dimension 9. Lotus 10. She Moves Through The Fair
(24/09/08)ウェイン・ショーター作が2、9-10曲目、4人のインプロヴィゼーションが1、3-5、8曲目など。ライヴのCD2枚組で収録時間は88分。彼の生前から編集が進められていた4部作の第1集。このメンバーの演奏はかなりシリアスで、演奏内容がフリーその一歩手間うのサウンドのため、聴く人を選ぶかもしれませんが、ハマるとかなりそのシリアスさに没入することができます。インプロヴィゼーションのZero Gravityがその中心を占めているので、やはり彼らの中心にあるのはフリー・インプロヴィゼーション(その一歩手前)だということが分かります。稀有な状況でのライヴ演奏で、彼らの調子がかなり良いです。まだこれが4部作の1作目なのが、その音源の膨大さを物語っています。7曲目のメロディは印象的。
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