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2022/01/21

雑誌「月刊Stereo」2月号の特集は「ECMとオーディオ」

220120stereo 私はあまりオーディオの雑誌は買わない方なのですが、先月「月刊Stereo1月号」で「ベストバイコンポ2021」の特集があったので購入した時に、次号予告(今月19日発売された2月号ですね)が「ECMとオーディオ」という特集だったので、すぐ予約、つい先ほど入手しました。ジャズ雑誌などの音楽系雑誌ならいざ知らず、オーディオ雑誌でECMの特集を組んだというのは初めてだそうです。音がいいという評判だからかな?特集ページ数が50ページ強というのも、なかなか力が入ってますね。

実はこの月刊Stereo誌、取材に関しては過去に縁があって、ネット仲間のオフ会で自作スピーカーや音源を持ち寄って聴く集まりが取材されて過去に記事になったり、長男に直接自作スピーカーの件で取材があって家に来た時に同席したりして、長男は都合3回(私は写真だけで隅の方に1回)、雑誌に掲載されてます。今回は私は純粋な読者として、雑誌を読んでますけど。ネット上のお知り合いが何人か、執筆者になっているようです。

今回の特集、ECMなだけにアルバム数は多い(1,400種以上)レーベルだし、切り口的にはマンフレート・アイヒャーのことや、選者が選んだアルバムとか、他の本と似ている部分も多いです。それでも、オーディオ雑誌を読む人にとってはこれが初めてECMレーベルというものを全体的にとらえる機会の人が多いのではないかなあ、と思うので、これはこれでいいのではないかと。オーディオ誌にしては音楽寄りかなあと思うも、ECMでアルバムを作った日本人ミュージシャンのインタビューとか録音や音に関してスポットを当てたり、ECMに合うスピーカーの記事があったりと、やはりオーディオ雑誌からの視点のある部分も多いので、そっち方面にも興味のある方は、手に取ってみてはいかがかな、と思います。

選盤に関しては、誰もが知っているような有名盤はやはり初期や前期の頃のアルバムが多いので、そちらが多めなのは、ある程度予想されましたが、その中でも新しめのアルバムの紹介もありましたし、今度2月に出るアルバムについても1枚1ページで書かれていたりと、こういう特集を読んでいて、ある部分は耳タコですけど、なかなかそれでも飽きないで読ませてくれます。このブログではジャズファンが多いでしょうけど、内容的にはおススメなので、オーディオ誌だけど読んでみてもいいのでは。

2022/01/20

From The Round Box/Ravi Coltrane

Ravifromthe 今日のアルバムもジェリ・アレン(9曲目以外)が参加しているアルバム。ラヴィ・コルトレーンのこのアルバムでは、M-BASE関連出身のミュージシャンも見受けられますが、スタイルとしては当時の現代的なジャズというサウンドで進んでいきます。収録時間は56分。1曲目を聴いても、少し混沌としつつもホーンアレンジなどはしっかりされていて、しかも抑制が効いているイメージがあります。感情のほとばしるままに、というわけではなく、どの曲も計算されつくした上で、こういうサウンドが出ているということが分かる構図になっています。それで混沌とした雰囲気もある程度出せているのだから、自身のプロデュースだし、けっこう頭がいいなあと、聴いた感想ですけれども。

 

From The Round Box/Ravi Coltrane(Ts, Ss)(RCA) - Recorded February 11, September 29 and 30, and December 7, 1999. Ralph Alessi(Tp, Flh), Geri Allen(P), James Genus(B), Eric Harland(Ds), Andy Milne(P) - 1. Social Drones 2. The Chartreuse Mean 3. World Order 4. Blues A La Carte 5. Monk's Mood 6. Irony 7. The Blessing 8. Consequence 9. Between Lines

曲によってなのですが、深いスペースの中をたゆたうように泳ぐサックスと、薄暗く浮遊感のある全体のサウンドという印象。1曲目は沈静した複雑な曲。フリー・インプロヴィゼーションかと思える2曲目、やはり深い3、6曲目。これに対し、ウェイン・ショーター作の4曲目はメリハリの効いたサウンド、セロニアス・モンク作の5曲目ではゆったりと吹いていますがピアノが個性的。突き進むオーネット・コールマン作の7曲目。印象的で渋めなテーマの8曲目。ジェリ・アレンの参加がサウンドにスパイシーな味わいを添えていますが、これからの方向性は9曲目のアンディ・マイルンが参加したような曲ではないかとも思えます。そうすると、やや思索的なアルバムか。 さまざまなジャズに首を突っ込んでいる割には渋めな感じ。(00年8月23日発売)

2022/01/19

Skyline/Bobby Hutcherson

Bobbyskyline ここから、いわゆるホームページからブログに至る空白期間(’99年から’03年頃)に差し掛かるわけですが、ここにまだブログにあげてないアルバムが3枚ありました。このアルバムも買ったときに聴いた記憶しかないから、ずいぶん久しぶり。1曲目からして、現代的でモーダルな雰囲気で飛ばしていく演奏なので、けっこうカッコいいです。でも基本的にはボビー・ハッチャーソンの演奏をじっくり聴かせる曲が多いかな。そしてメンバーもなかなか協力。当時はVerveではかなり強く推していた、という感じの作りになっています。収録時間も62分あって、当時からすれば新譜はこれくらいあるのが普通でしたが。こういう演奏だと長い方がありがたかったりします。

 

Skyline/Bobby Hutcherson(Vib, Marimba)(Verve) - Recorded August 3-5, 1998. Kenny Garrett(As), Geri Allen(P), Christian McBride(B), Al Foster(Ds) - 1. Who's Got You? 2. I Only Have Eyes For You 3. Delilah 4. Chan's Song 5. Pomponio 6. Can You Read My Mind (Love Theme From Superman) 7. Tres Palabras 8. The Coaster 9. Candle 10. I Never Knew

ヴァーヴ移籍第一弾。強力なメンバーです。 ボビー・ハッチャーソンのオリジナルは10曲中4曲。今風のジャズ・サウンドを奏でていて、1曲目では難しそうなコード進行のオリジナルをカッコ良く聴かせてくれます。アート・ガーファンクルの歌で有名な「瞳は君ゆえに」のテーマのハーモニーも斬新 な2曲目、やはり意表をついたアプローチの3曲目、映画「ラウンド・ミッドナイト」でおなじみのハービー・ハンコック作の渋いメロディの4曲目 、ラテン的なリズムのオリジナルの5曲目、 しっとりとした映画音楽の6曲目、渋めのラテン・サウンドで切なくせまってくる7曲目、スピーディーでスリリングな8曲目、ピアノとのデュオで美しいバラードを聞かせる9曲目。10曲目はボーナス・トラックで、オリジナルの優しい3拍子のバラード。(99年3月3日発売)

2022/01/18

Munchin'/Wallace Roney

Wallacemunchこの頃までは国内盤でCDをほとんど買っていて、輸入盤にも手をつけ始めた頃です。それ以前はほとんど欲しいものが国内盤で揃うと思っていて、輸入盤はケースやジャケット、CD盤面の印刷などの仕上がりが当時は今ひとつだと思っていたのですが、気が付いてみたら輸入盤でしか入手できないものが増えていた頃でした。徐々に輸入盤にシフトしていきました。このアルバムも、メンバーも演奏もいいのに、国内盤が出ていないので気がつかなくて、少し遅れて入手しました。ジャズメン・オリジナルばかりでとっつきやすいし、演奏がまたなかなか。収録時間は58分。そう言えばウォレス・ルーニーもホームページで特集したかったのだけど、なぜかやめています。

 

Munchin'/Wallace Roney(Tp)(Muse)(輸入盤) - Recorded June 6, 1993. Ravi Coltrane(Ts on 1-3, 5, 8), Geri Allen(P), Christian McBride(B), Kenny Washington(Ds) - 1. Solar 2. Ah Leu Cha 3. Bemsha Swing 4. Lost 5. Daahoud 6. Whims Of Chambers 7. Smooch 8. Love For Sale

(99/06/06)MUSE盤が国内盤で発売されなくなってからのアルバム。メンバーもけっこう強力でいいし、彼にしては珍しくオリジナル曲がなく、有名なジャズメン・オリジナルばかりなので迷わず購入。オーソドックスな路線ではありますが、その中でもジェリ・アレンはちょっと抑えめかもしれないながらも、6曲目のバッキングやソロなど、なるほど彼女のフレーズ、と思います。 やはり彼女の存在は大きい。ラヴィ・コルトレーンにしても、3曲目のソロは個性的でいい感じ。そしてベースはさすがに強力。ソロなどでもその威力を遺憾なく発揮しています。ウォレス・ルーニーももともとうまい人。どの曲もいいですが、7曲目のバラードの演奏は心に染み込みます。 ラストの曲のみスタンダードで、メロディアスに展開していきます。

2022/01/17

The Collective/Cecil Brooks 3rd

Cecilbrookcollジェリ・アレンの参加作、ブログにあがってないのは残り5枚くらいなので、そのまま続けてしまいます。いろいろな演奏に参加していますけど、このようにM-BASE一派の名前がズラリと上がっているアルバムにも参加しています。セシル・ブルックス・3世の参加作が、他ではブログ上にはないのですが、まだホームページのどこかにあるのかどうか。自分が持っているリーダー作というのはこれだけですが、ストリーミングで調べると何枚も出てきます。とは言うもののこのアルバム、オーソドックスなサウンドの曲が多かったりするので、そこが個性的だったのか。M-BASEのミュージシャンは譜面にも強いし、普通の演奏もできます。まあ、こういうアルバムもあったということで。収録時間は37分。

 

The Collective/Cecil Brooks 3rd(Ds)(Muse) - Recorded March 27, 1989. Gary Thomas(Ts), Greg Osby(As, Ss), Geri Allen(P), Lonnie Plaxico(B) - 1. The Sketch Is The Sky 2. We'll Be Together Again 3. Ace Boy (Little Cece) 4. Sunshine 5. Are You Real 6. West Coast Blues 7. Temptation

メンバーを当時の言葉で言えば、ブルックリン派で固めています。が、スタンダードも半分あり、 セシル・ブルックス・3世のオリジナルも割と普通に演奏している曲が多いので、意外といえば意外。例えばグレッグ・オズビー作の1曲目も、テーマは難しそうですが普通のジャズに聞こえます。3曲目はカリプソの陽気な演奏。当然スケールはアウトすることもありますがご愛嬌。4曲目もオリジナルですが、非常にメロディアス。2、5-7曲目のスタンダードもよくフレーズが歌っていて、彼らの実力が分かると思います。例えば5曲目、このメンバーでベニー・ゴルソンを演奏するとテーマが普通(高めのゴルソン・ハーモニー?)で笑えますが、アドリブはバップイディオムから外れて彼らならではの味が出ています。

2022/01/16

Joy Ryder/Wayne Shorter

Waynejoyri ジェリ・アレンのサイド参加作、どこまでがブログに掲載されているのか分からないので、特集を組んでいる他のミュージシャンのリーダー作を除き、1つずつ検索をかけて重複がないか調べてます。そうしたら、このCDが出てきました。発売された当時はかなり聴きこんでいたようで、CDケースに多くのCD棚から出し入れして擦った後がありました。このアルバムの1曲目は今聴き返してもかなり印象的ではありますし、脳に刷り込みが入っている感じです。フュージョン/ファンクに属するのでしょうけど、これが30年以上前に作られた音楽ということはかなり斬新な音楽ではなかったかなあ、と思います。そこに参加するジェリも、けっこう貫禄ありますし。メインはキーボードのパトリース・ラッシェンではありますが。

 

Joy Ryder/Wayne Shorter(Ss)(Sony) - Released 1988. Terri Lyne Carrington(Ds), Nathan East(B), Patrice Rushen(Key), Herbie Hancock(Synth), Geri Allen(P, Synth), Darryl Jones(B), Frank Colon(Per) Dianne Reeves(Vo) - 1. Joy Ryder 2. Cathay 3. Over Shadow Hill Way 4. Anthem 5. Causeways 6. Daredevil 7. Someplace Called "Where"

全曲ウェイン・ショーターの作曲。彼の音楽は、ちょっと聴くとポップなようにも思えるのですが、フレーズの飛び方やコード進行などが他に負けず劣らずトンガっています。決して簡単ではない音楽なのに、サウンドが心に焼き付きます。その良い例が1曲目のタイトル曲で、不可思議なショーターワールドを満喫できるはず。ここではジェリ・アレンやハービー・ハンコックも対抗していますが、結局ウェイン・ショーター・ワールドになってしまっています。硬質なフュージョン・アルバムとして楽しめます が、ウェイン・ショーター自体のアルバム発表枚数が少ないので貴重かも。ジェリ・アレンは1-3、5、7曲目に、ハービー・ハンコックは4、7曲目に参加。何とダイアン・リーヴスも7曲目に参加して不思議なメロディの曲を歌っています。

2022/01/15

Another Mind/Hiromi Uehara

Ueharaanother3連休中に、上原ひろみのプレイリストをストリーミングで聴いていたら、私この人を好きな割には、常に新譜しか聴かないなあ、と思ったわけです。そして過去のアルバムをさかのぼってみたら、今とは違うけど、けっこういいなあ、と思えました。そこで調べたら、このデビューアルバムだけがブログに掲載されてなかったんですね。ちょっと順番を変えて、このアルバムを先に取り上げました。メンバーもまだ固定していない時期のアルバムですけど、冒頭からもうすごい。けっこう過激。やっぱりいきなりTelarcから発売になるわけだわ、と思いました。もうこの頃から、今につながるエッセンスが詰まっていますもんね、このアルバム。

 

Another Mind/Hiromi Uehara(P)(Telarc) - Recorded September 16-18, 2002. Mitch Cohn(B), Dave DiCenso(Ds), Guests: Anthony Jackson(B), Jim Odgren(As), Dave Fiuczynski(G) - 1. XYZ 2. Double Personality 3. Summer Rain 4. Joy 5. 010101 6. Truth And Lies 7. Dancando No Paraiso 8. Another Mind 9. The Tom And Jerry Show (Bonus Track)

全曲上原ひろみの作曲。デビュー作ですが、すでに貫禄十分のファンクだったり変拍子もあったりと、カラフルな構成。とにかくバカテク。いきなり飛ばした変拍子の、頭部に大打撃をくらうような1曲目、各パートのソロのみの演奏も交えて変幻自在に展開していくテーマだけフュージョン調の11分台の2曲目、ノリの良いストレートなフュージョンの3曲目、ゆったりとしたバラードで、時折り演奏も興味深い4曲目、ファンク系で4ビートもあったり、さまざまに表情を変えていく5曲目、哀愁を漂わせつつ盛り上がる6曲目、バリバリと弾きこなしていくラテン系の7曲目、メロディアスで荘厳な雰囲気すらあるドラマチックな展開のタイトル曲の8曲目。ソロの9曲目は超絶なボーナス・トラック。デヴィッド・フュージンスキーは2曲目に参加。(03年6月25日発売)

2022/01/14

Live At The Village Vanguard/Geri Allen, Charlie Haden, Paul Motian

Gerilivevill ジェリ・アレンの参加するトリオの第5作。一応ここまででこのトリオの音源は打ち止めですが、他でもライヴはやっているだろうから、そのうち発掘音源が出てくるかもしれません。と思ったら、タイミングよく1月19日にSomethin'coolレーベルより発売だそうです。今日のアルバムもコメントでは第4作と元は書いてあって、その後にどれかアルバムが出たのだろうと思います。収録時間は62分と、ライヴなので少々長め。適度な硬質感と時々フリーへの傾倒もあって、やっぱりこのメンバーの相性が良かったのだな、と思わせます。全曲オリジナルで勝負しているのも興味深い。ライヴのせいか、録音レベルはダイナミックレンジを考慮してか、低めですけど、まあ、当時のCDは録音レベルが低いものも多かったので、それはあまり気にはならないです。

 

Live At The Village Vanguard/Geri Allen(P), Charlie Haden(B), Paul Motian(Ds)(DIW) - Recorded December 21-22, 1990 - 1. A Prayer For Peace 2. Obtuse Angels 3. It Should Have Happened A Long Time Ago 4. For Turiya 5. Fiasco 6. In The Year Of The Dragon 7. Vanguard Blues 8. Mumbo Jumbo 9. Song For The Whales

トリオ第5作でヴィレッジ・ヴァンガードでのライヴ。今回は全曲オリジナル。どの曲もライヴとは思えないくらい緊密度が高く、曲として完成されているので、さすがこのメンバーの演奏はすごい、と思いました。 そして、3人の個性的な部分も聴き所かも。静かで美しい1曲目、新しめのオーソドックスなジャズと言った感じの2曲目、叙情的に静かに迫ってくる3曲目、インタールード的な4曲目、ライヴならではのけっこうフリー寄りな5曲目、ライヴならではの自由な雰囲気かつメロディアスな6曲目、けっこうオーソドックスに迫ってくる7曲目、フリーに近く3人が絡み合う8曲目、鯨の鳴き声を模したベースのアルコと静寂の中のピアノで鯨の世界の雰囲気を出している9曲目。 やはりこのトリオはライヴを聴くべきか。

2022/01/13

Workout!/Greg Marvin

1037 Criss Crossレーベルも未CD化アルバムは残すところ2枚(他レーベル原盤の1枚を除く)だったので、LPで集めてしまいました。今日のアルバム、送料込み2千円以下だったので、今までのLPの通販ではいちばん安い値段です。これで過去のCriss Crossは一段落。さて今日のアルバム、過去にジャズ本でこのアルバムの紹介が出ていたのですけど、なんでこんな入手困難版を紹介するかなあ、と思ったものでした。メンバーがいいのですが、オーソドックスすぎて、そこに未CD化要因があったか、別レーベルでCD再発もされているようなので、ビジネスのトラブルがあったのだろうか、とも考えています。本当のところはどうなんでしょうね。まあ、とりあえず、これでCriss Crossも一段落。

 

Workout!/Greg Marvin(Ts)(Criss Cross 1037)(LPのみ)(輸入盤) - Recorded January 5, 1988. Tom Harrell(Tp), Kenny Barron(P), George Mraz(B), Kenny Washington(Ds) - 1. Zip 2. Everything I Have Is Yours 3. Dickie's Dream 4. Subconsious-Lee 5. Lover Man 6. Gentle Giant

(22/01/12)参加メンバーが豪華なのに、なぜかCD化されなかったアルバム。スタンダードやジャズメン・オリジナルが多め。1曲目のオリジナルはハードバップ的なオーソドックスなジャズを演奏してます。チャーリー・パーカーのブルース・フィールを感じさせるとのこと。サックスは少しソフトな感じで、2曲目のバラードにも表れています。相棒のトム・ハレルもなかなかいい。レスター・ヤング作の3曲目も、50年代に入り込んだようなサウンドでせまってきます。リー・コニッツ作の4曲目もそれらしきサウンドで演奏されるのはなかなか面白い。アップテンポで少しスリリング。5曲目は再びバラードで語りかけるように進みます。6曲目はウォーン・マーシュに捧げられているオリジナルで、影響が演奏に見られるのはなかなか面白い。

2022/01/12

The Montreal Tapes/Charlie Haden With Geri Allen And Paul Motian

Charliemontgeri ジェリ・アレンのチャーリー・ヘイデンのトリオ参加作4作目、今日のモントリオールシリーズは、ヘイデンがいろいろなメンバーでライヴを行い、わずか数日という短期間で何枚もアルバムが出ています。こういう1つのライヴで、毎日のように音源が出てくるのも珍しいですね。これはそのひとつ。ジェリも初リーダー作が’84年録音なのに、それから5年で、もうこのメンバーでの演奏でもぴったりのトリオになってしまうほどに貫録があります。幾分フリーにも振れていますが、あまりそっち方向に走るわけでもなく、なかなか塩梅のいいトリオの演奏を聴かせてくれます。グループとしては組んでいないので、こういうことってなかなかないですよね。

(追記)「【1/19新譜】LIVE AT THE VILLAGE VANGUARD Unissued Tracks(選曲/監修:大西順子) : ジェリ・アレン,チャーリー・ヘイデン,ポール・モチアンによる伝説のトリオ、90年の傑作ライヴの未発表トラックを発掘!大西順子による選曲&ジム・アンダーソンのミックス&マスタリングにより、30年の時を経て蘇る 」 と実にタイミングよく、このメンバーのアルバムの発売情報が出ました。レーベルはSomethin'coolです。

 

The Montreal Tapes/Charlie Haden(B) With Geri Allen(P) And Paul Motian(Ds)(Verve) - Recorded July 1, 1989. - 1. Blues In Motian 2. Fiasco 3. First Song 4. Dolphy's Dance 5. For John Malachi 6. In The Year Of The Dragon

邦題は「ライヴ・アット・モントリオール3」。オリジナルのみの構成 で、メンバーがそれぞれ2曲ずつ提供しています。他のアルバムでもおなじみの曲ばかりなので、どういう風に違う演奏なのか聴き比べをしてみるのもおもしろいかも。やはりこのメンバーでの演奏は非常にインパクトの強い演奏です。オーソドックスなブルースにも聞こえる1曲目、フリーのようでいて統制がとれているようにも感じる2曲目、哀愁漂うメロディアスな渋めの3曲目、タイトル通りの雰囲気の4曲目、やはり美しいメロディで語りかけるような5曲目、メロディが印象的なけっこう渋めのアプローチの6曲目。 個性的な3人が集まって演奏するとこうなる、という演奏を満喫できます。個人的にはこのシリーズの中では一番興味があるメンバー。

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