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2021/11/28

2021年の私的ジャズベスト3

Charlestone_20211125220901 Daveanother_20211125220801 2671_20211125220701 たぶん今までで一番風変わりな、毎年恒例の年間ベスト3です。昨年12月から今年11月までで選んでます。今年は上半期にいいのがあって迷い(ECMとかは1年を通して最後まで迷いました)、そして日本人のアルバムもいいのがあって迷い(上半期で次点で3枚選んでます)、なかなか決まらなかったのですが、結局上半期で選んだ2枚と、マーク・ジョンソン作のベース・ソロアルバムにしました。パット・メセニーの作曲家に専念したアルバムとか、上原ひろみの弦楽四重奏団とのアルバムなども気になっていたのですが、3枚となるとどうしても最大公約数的にはなってしまいます。しかも、ジャズの好みは十人十色で、ベスト3をやっても、あまり他の人と重なるところがないのが面白い。私も今回次点を含めて4ビートはほぼないし、今年は特殊だと思います。ベース関係が2枚になってしまったのは、自分がエレキ・ベースを趣味程度ですが弾くことと関係あるのかもしれません。つまらん、とか言われそう。なお、この5枚は偶然にも、Amazon Music HDのストリーミングで、全てハイレゾ(96k/24)で聴けます。

 

Tone Poem/Charles Lloyd(Ts, Afl) & The Marvels(Blue Note)(輸入盤) - Released 2021. Bill Frisell(G), Greg Leisz(Steel G), Reuben Rogers(B), Eric Harland(Ds) - 1. Peace 2. Ramblin' 3. Anthem 4. Dismal Swamp 5. Tone Poem 6. Monk's Mood 7. My Amor (Live) 8. Lady Gabor 9. Prayer

(21/03/30)チャールス・ロイド作は4-5、9曲目で、オーネット・コールマン作が1-2曲目、レナード・コーエン作が3曲目、セロニアス・モンク作が6曲目、ガボール・サボ作が8曲目など。収録時間は70分。Marvels名義では3作目なので、けっこう力を入れているグループ。やはりビル・フリゼールとGreg Leiszが全体に及ぼすサウンドの効果は大きく、彼らの名義にしてもおかしくないような影響力を持ってます。特に3曲目など。今回はカヴァー曲は多めですが、1-2、6曲目なども、彼らのオリジナルのような調子で演奏してます。4曲目のアルト・フルートもなかなか雰囲気がいい。タイトル曲の5曲目は出だしに自由なスペースがあって、本編はメロディアスな雰囲気。ロック的なビートに乗る8曲目はややアグレッシヴな感じ。

 

Another Land/Dave Holland(B), Kevin Eubanks(G) & Obed Calvaire(Ds)(Edition Records)(輸入盤) - Recorded September 11, 2019. - 1. Grave Walker 2. Another Land 3. Gentle Warrior 4. 20 20 5. Quiet Fire 6. Mashup 7. Passing Time 8. The Village 9. Bring It Back Home

(21/06/11)2、5、7、9曲目がデイヴ・ホランド作曲、1、4、6、8曲目がケヴィン・ユーバンクス作曲、3曲目がObed Calvaire作曲。収録時間は67分。ホランドは一部エレクトリック・ベース(1、6、8曲目)とアコースティック・ベースを使い分けて、ファンク的な曲が入っています。ギター・トリオというシンプルな編成でこれだけの時間聴かせるのはなかなか大変なのに、また録音でのエレキベースは最近ほとんどなかっただけに、やはりホランドは年齢の割になかなかトンガっているなあと。静かな曲もありますが、なかなか渋くて雰囲気が出ています。時間が長めなので、それぞれの演奏の間の空き方(同じフレーズの繰り返しとか)にも味が出ていることが分かります。熟練の2人と若手のドラマーとの渋いコラボレーションですね。

 

Overpass/Marc Johnson(B)(ECM 2671)(輸入盤) - Recorded January and February 2018. - 1. Freedom Jazz Dance 2. Nardis 3. Samurai Fly 4. Love Theme From Spartacus 5. Life Of Pai 6. And Strike Each Tuneful String 7. Yin And Yang 8. Whorled Whirled World

(21/08/28)1曲目がエディ・ハリス作、2曲目がマイルス・デイヴィス作、4曲目が映画音楽の他は、マーク・ジョンソンの作曲ないしは即興演奏。収録時間は43分で、アコースティック・ベースのソロになっています。プロデュースはマーク・ジョンソンとイリアーヌ・エライアス。1曲目はベースパートを奏でつつのそこにメロディのアドリブをはさんでいるので、ノリがあって退屈させない演奏になってます。他の曲でもその攻め方は実践しているようで。3曲目は音からすると多重録音のようですが。さすがやり手のベテラン・ベーシストという雰囲気の曲が続き、ECMにしては少し賑やかかな、という感じも、おそらく持ち込み音源だからなのかも。それでいて、ベース・ソロでの間というか、自然発生的にできてくる空間を大切にしています。

 

Ueharasilver_20211125221901 Patroadto_20211125221901 (次点2枚)
シルヴァー・ライニング・スイート/上原ひろみ(P) ザ・ピアノ・クインテット(Telarc)
Road To The Sun/Pat Metheny(Comp, 42 String G on 11)(Modern Recordings)

実は創りこみとかサウンドの点では、この次点の2作の方が圧倒的に高いのだけど、もっと気軽に聴けてしみこむものを、というのは年齢に関連するかもしれないなあ、と思ってみたりもします。

2021/11/27

アンダーグラウンド/フタリ

Futariunder 藤井郷子さんの同時発売の2枚目。これまた遠隔録音で、録音時期が離れていて、あとから重ねた曲も半分ほどあります。マリンバやヴァイブラフォンとピアノのデュオということで、なおかつ即興演奏というのは、同じスタジオではないとなおさら難しいと思うのですが、丁々発止というよりは静かな中での情景描写のような場面が多く、なおかつある部分ではドラマチックな進行もあるので、なるほど、こうきたか、と思わせるようなサウンドでした。ミニマルとかドローン的な部分もあって、聴いていて催眠状態に陥る(?)ようになりそうなことも。ぶーなすトラックの10曲目って、あえて書いてあるのは珍しいなと思いましたが藤井さんのヴォイスを思いっきり堪能できます。

 

アンダーグラウンド/フタリ(Libra Records)
Underground/Futari(Libra Records) - Recorded July 2018, July and August 2021. 齊藤易子(Marimba, Vib), 藤井郷子(P, Voice) - 1. Underground 2. Break In The Clouds 3. Meeresspiegel 4. Air 5. Frost Stirring 6. Memory Illusion 7. Finite Or Infinite 8. Asayake 9. Street Ramp 10. One Note Techno Punks(Bonus Track)

全曲2人のフリー・インプロヴィゼーション。収録時間は50分。収録方法は同時期の遠隔録音のものと、1-2、5-6、8曲目が’18年に齊藤が録音していたものに藤井がかぶせる、という手法。グループとしては2作目で、楽器の性格からか、静かな中にも情景が見えるような穏やかな展開の曲が多め。このアルバムもまるで同じ場所で録音したかのような一体感があります。硬質な中にも、あちこちにドラマがあって、ああ、こう来たか、という展開になります。特殊奏法もあるかな。3、5曲目のようにやや賑やかで重厚なピアノがかぶさるのもドラマチックで面白い。基本がフリーなだけに、抽象的なサウンドがメインになりますが、これらのやや硬質な世界に身を任せるのもいい。10曲目は珍しくヴォイスが入って活発な印象。(21年11月20日発売)

2021/11/26

モザイク/ディス・イズ・イット!

Thisismosa 藤井郷子さん関連の新譜が2枚届きましたので、先に聴きたいと思います。この時期出るアルバムはいずれもコロナ禍全盛期なので、遠い距離の場合、一緒にスタジオに集まって録音ができません。このアルバムも、神戸と埼玉の、それぞれ自宅での遠隔録音とのことでした。フリー・ジャズの場合、アイ・コンタクトなどが無ければ、なかなか一体感を出すのが難しかったと思いますが、ライナーによれば、音をよく聴いて、そして神経を集中させて録音に臨んだということでした。そしてこの試みが、また新たな音の出会いというか、サウンドを出していると思います。こういう時期でなければできなかった音が、このアルバムには込められています。グループ2枚目。

 

モザイク/ディス・イズ・イット!(Libra Records)
Mosaic/This Is It!(Libra Records) - Recorded June 2021. 田村夏樹(Tp), 藤井郷子(P), 井谷享志(Per, Ds) - 1. Habana's Dream 2. Dieser Zug 3. Kumazemi 4. Sleepless Night 5. 76 RH

全曲藤井郷子作曲。収録時間は54分。今回は藤井・田村と井谷にそれぞれ分かれ、遠隔で録音しなければならないということで、同一のスタジオのような、例えばアイコンタクトで合わせるということができなかったので、インプロヴィゼーションとしては難しかったと思います。双方自宅なので、ドラムス、パーカッションは控えめ。それでも1曲目のように、ピアノとトランペットが別の部分で演奏しているところにパーカッションが加わって見事なバランスで曲が成り立っていました。静かなヴァイブラフォンからはじまり徐々にやんわりと進んでいく14分台の2曲目もいい。逆境を超えて、更なるアイデアで攻めてくる3-4曲目もフリー好きはたまらない内容かも。温度感低めで印象的な叙情性と情念を併せ持つ5曲目で幕を閉じます。(21年11月20日発売)

2021/11/25

Bennie Wallace Plays Monk

Bennieplaysmo ベニー・ウォレスのアルバムを聴き直して、やぱりいいなあ、と思います。このアルバムはモンク集だし、ベニーもサックスでのモンク然としたところがあって、このアルバムでも基本的には、ピアノレス・トリオで2-3、7曲目にトロンボーンのジミー・ネッパーが加わります。それでなかなか雰囲気が出てしまうところがすごい。いつも書いているけど、フリーを吹いているように見えて、ちゃんと曲になり立ってしまうところが彼らしいところです。あと、どういうわけだか、ベースがエディ・ゴメスなことが多いのも特徴で、やはりこのくらいのテクニシャンでないとベニーにはついていけない、ということかな。

 

Bennie Wallace(Ts) Plays Monk(Enja)(輸入盤) - Recorded March 4 and 5, 1981. Jimmy Knepper(Tb on 2-3, 7), Eddie Gomez(B), Dannie Richmond(Ds) - 1. Skippy 2. Ask Me Now 3. Evidence 4. Round About Midnight 5. Straight No Chaser 6. Prelude 7. Ugly Beauty 8. Variation On A Theme(Tinkle Tinkle) 9. Round About Midnight(Alternate Take)

(01/01/16)6、8(これはインプロヴィゼーションのソロ)曲目を除いて、全てセロニアス・モンク集。ジミー・ネッパーは2-3、7曲目に参加。サックスを含め全体のサウンドでモンクらしさを表現している感じがあります。1曲目はいきなりサックスが全開で突っ走ります。サックスとトロンボーンの絡みを聴かせるスローな2曲目、モンクの曲らしいテーマの展開とスリルのあるアドリブの3曲目、アヴァンギャルドな出だしから哀愁のあるテーマに移り、その後もスペイシーな、有名な4曲目(9曲目はその別テイク)、とぼけた風味のあるテーマからウネウネサックスのアドリブに展開する5曲目、オリジナルでありながら他の曲と違和感のない小品の6曲目とサックス1本で勝負する8曲目、2管で味のある7曲目。

2021/11/24

This Earth!/Alfred Harth

1264 ECMの未CD化アルバムで、ストリーミング化されてないLPが届いたので、さっそく聴いてみました。ECMの場合、未CD化作品のストリーミング化で、え?こんなアルバムがストリーミング化されているのに、このアルバムがなぜないんだ、ということがあります。1250番台にかたまって本編では3枚ストリーミングではないものがあったので、’19年におそらく順番にやっていったけど、思ったほどアクセスがなかったのかどうか、その後は進展がないですね。幸いLPの再生環境が昨年春に整ったので、LPも購入しています。それでもチェックがもれていて、ちゃんとネットを見ていたら、あと2枚ぐらいは入手出来ていたかもなあ、ということがあります。このアルバムはメンバーもいいし、本当はCD化されていてもおかしくないアルバムです。特に参加のポール・ブレイ、好きだなあ。

 

This Earth!/Alfred Harth(Ts, As, Ss, Bcl)(ECM 1264)(LPのみ)(輸入盤) - Recorded May 1983. Paul Bley(P), Trilok Gurtu(Per). Maggie Nicols(Voice), Barre Phillips(B) - 1. Female Is The Sun 2. Relation To Light, Colour and Feeling 3. Studying walk, A Landscape 4. Body & Mentation 5. Energy: Blood/Air 6. Three Acts Of Recognition 7. Come Oekotopia 8. Waves Of Being 9. Transformate, Transcend Tones and Images

(21/11/23)6、7曲目を除きAlfred Harthの作曲で、6曲目はポール・ブレイとの、7曲目はパール・フィリップスとトリロク・グルトゥとのインプロヴィゼーション。メンバーがすごい。ヴォーカル入りの曲も多めで、不思議な世界へと導きます。1曲目から2曲目の流れはヴォーカル入りのバラードで、ある種の浮遊感が心なしか緊張感を与えてくれます。3曲目は少し跳ねるような8分の6拍子の世界で、やはり不思議感覚。幽玄な中を歩いていくような、ECM独特のサウンドが心地よい。内向的なヴォーカルとECMジャズのコラボの5曲目、静かなで見事なインプロヴィゼーションを構築する6曲目と盛り上がりのある7曲目、ヴォーカルのソロではじまりインストの4ビートもあるドラマチックな8曲目、組曲的にヴォーカルで締める9曲目。

2021/11/23

The Free Will/Bennie Wallace

Benniethefree ベニー・ウォレスの3作目になります。メンバーもなかなか。デビュー当初からのフリーのようでいてオーソドックスなジャズの範疇でのサウンドになってしまう、というのはここでも健在で、それがあるからファンになったようなものなので、ここでもゴキゲンなサウンドを聴くことができます。ジャズメン・オリジナルとかスタンダードも2、3曲目にありますが、オリジナルもいいけど、こういう曲もなかなか味わいがあります。まあ一時期をにぎわしたジャズマンというのも多いですけど、今聴いてもいいし、個性で彼と分かるテナー・サックスは、当時けっこうファンがいたような気がしています。

 

The Free Will/Bennie Wallace(Ts)(Enja)(輸入盤) - Recorded January 31 and February 1, 1980. Tommy Flanagan(P), Eddie Gomez(B), Dannie Richmond(Ds) - 1. The Free Will 2. Sophisticated Lady 3. Star Eyes 4. Back Door Beauty 5. Walter 6. Paslom

(99/07/23)全6曲中4曲がベニー・ウォレスのオリジナル。豪快な音色とフリーに近いような独特なフレーズ。特に咆哮したりするわけではないのですが、オーソドックスな他の3人のメンバーにのっかる彼のテナーはかなり印象的 です。1曲目など他の3人が比較的オーソドックスなのに対し、彼が相変わらず突っ切っている感じがあります。とはいうものの2、3曲目のスタンダードはメロディも美しく、歌心あふれるプレイを見せています。ただし3曲目の前奏は彼らしい独特なアプローチ。 彼の演奏は、やはりオリジナルにとどめをさすので、4曲目から6曲目が興味深いところ。スウィングして楽しい4曲目、アップテンポでモンク的な感じもある5曲目、フリーかと思える出だしからオーソドックスな4ビートになる6曲目。

2021/11/22

Live At The Public Theatre/Bennie Wallace

Bennielivepub ベニー・ウォレスの2作目。メンバーも1枚目と同じだし、録音日もそんなに離れてないので、ライヴをこのメンバーでやってしまった、という感じでしょうか。ピアノレス・トリオも板についていて、さすがベニーと思える演奏です。ライヴなだけに人の曲、特にセロニアス・モンクの曲が多いですが、これも一種のファン・サービスだと思います。しかし、聴いていて中毒になりそうなサックスですね。リアルタイムでは国内盤だけを購入していたのですが、’98年頃から輸入盤だけでしか発売されてないものにも手を出しはじめ、その流れでこのあたりのアルバムを集め始めた、といういきさつがあります。

 

Live At The Public Theatre/Bennie Wallace(Ts)(Enja)(輸入盤) - Recorded May 26, 1978. Eddie Gomez(B), Dannnie Richmond(Ds) - 1. Broadside 2. Sentimental Mood 3. Blue Monk 4. Head 5. Ugly Beauty 6. Ask Me Now

(01/01/01)ライヴ盤。ここでもピアノレス・トリオの編成でゴリゴリとサックスを吹いています。けっこうアグレッシヴではあるのですが、攻撃的ではない印象。 フレーズはアブナいけれど、トータルではオーソドックス。1曲目からオリジナルで各パートのソロをはさみながら14分も飛ばします。歌心あふれるテーマを吹く2曲目もアドリブに入ると徐々に個性的なフレーズになっています。ソロに注目。モンク作の3曲目は、ちょっとトボケた感じが彼とけっこう相性の良い印象。テーマからしてアグレッシヴ、 アドリブはもちろん!のオリジナルの4曲目。そして5-6曲目もモンクの曲。5曲目は、ゆったりしたリズムにやっぱり縦横無尽のサックス。6曲目も歌心とアドリブの危ういバランスで、完全ソロの部分がけっこう良い感じ。

2021/11/21

The Fourteen Bar Blues/Bennie Wallace

Benniethefour ベニー・ウォレスのCDがまとまって出てきたので、これからはなるべく出た順番に紹介して行けることを期待しています。これが初リーダー作だと思うのですが、いきなりピアノレス・トリオでのアルバムになっています。もうこの時からスタイルは出来上がっていたといってもよく、個性的なサックスを思う存分聴けるというメリットがあります。1、2、8曲目以外は自作の曲で、もうこの時期からオリジナル中心のアルバムが多いというのも、彼らしくていいですね。最初は国内盤しか追いかけてなくて、輸入盤のみのアルバムに手を出し始めたのは’99年頃からになっています。このアルバムも’00年初頭に聴いていますね。

 

The Fourteen Bar Blues/Bennie Wallace(Ts)(Enja)(輸入盤) - Recorded January 23, 1978. Eddie Gomez(B), Eddie Moore(Ds) - 1. Chelsea Bridge 2. Trinkle Tinkle 3. Vicissitudes 4. Broadside 5. The Fourteen Bar Blues 6. Green & Yellow 7. Yard 'N' Newk 8. Flamingo

(00/01/08)デビュー作から、あの独特な音が飛ぶフレーズとある種の豪快さを持ち合わせていました。そしてお得意のピアノレス・トリオという編成が、演出を成功させていると言えます。1-2、8曲目などのスタンダードでけっこう味のある渋い演奏が聴けます(1曲目の出だしから渋い) 。やはり2曲目セロニアス・モンクの曲との相性が良いかも。ただ、やっぱりオリジナルの方が個性が出ている感じがします。3曲目はベース・ソロも印象的なフリーに近い思索的な曲。エディ・ゴメスの好サポートで疾走する自由度の高い4曲目はラストのユニゾンのテーマがスゴい。やはりフリーのような、タイトル曲の5曲目、うって変わって楽しいテーマでスゴいこともやる6曲目。急速調の7曲目。エディ・ゴメスの参加で、より面白くなった1枚。

2021/11/20

The Nearness Of You/Bennie Wallace

Bennienearn ちょうど’99年以降、ブログがはじまる’04年5月以前にアルバムコメントの手直しをしたミュージシャンがいくらかあって、このベニー・ウォレスもその一人。ブログが始まる頃にはすでに映画音楽の仕事メインになっているため、ブログには非常に掲載枚数が少ないです。通常だと時系列的に取り上げていくのですが、収納場所がバラバラのため、とりあえず置いてある場所が分かりやすいものから。けっこう枚数がありますが、これも全部探せるかどうか。今日のアルバムは、国内盤はMUZAKから出ていた時代のEnja盤になってますけど、当時としては割と売れていたのではないかな。メンバーもいいです。うねうねしたサックスも、より歌う方向に向いているし。ブログ開始前夜のアルバムコメント。

 

The Nearness Of You/Bennie Wallace(Ts)(Enja) - Recorded June 2003. Kenny Barron(P), Eddie Gomez(B) - 1. Come Rain Or Come Shine 2. Willow Weep For Me 3. Crazy He Calls Me 4. Cocktails For Two 5. Why I Was Born 6. The Nearness Of You 7. I'm Old Fashioned 8. I've Grown Accustomed To Her Face 9. Some Other Spring 10. 'Tis Autumn

ドラムレスのトリオで、しかもスタンダードのバラード(一部にミディアム・テンポの曲あり)を演奏するという趣向。参加メンバーも非常に豪華で、そのサポートも聴きどころ。もちろんベニー・ウォレスのサックスは一部フレーズがひねくれていて一筋縄ではいきませんが、企画にうまくサックスもハマっています。ひねくれているだけではなくて、当然ながら余裕も歌心もけっこうあって優しく包み込むような場面もあり、1曲1曲が印象に残ります。ちょっと間違えるとムードミュージックになりそうな雰囲気。サックスをじっくり聴け、ということでしょうか。また、エコーのかかり具合も多めのサウンド。4曲目はベースが絡んでウォーキングではないですが、ほのぼのとした味わい。タイトル曲の6曲目もしっとりゆったりとメロディを奏でます。(04年2月21日発売)

2021/11/19

With All My Heart/Harvey Mason Trios

Harveywithall ブラッド・メルドーもひと区切りになりますが、ここでは1曲のみの参加作。それでいて、1曲ごとにスゴ腕ピアニストが交互に出てくるので、非常に豪華だなあと思います。実はこれもまだCDが探せておらず、ストリーミングにもないので、昔のアルバムコメントそのままに出してしまったものですが、これだけのメンバーが出ているアルバムなら1度は聴いてみたいと思うでしょう。トリオの演奏で、ピアニストだけではなくて、ベーシストも豪華なのでなおさらかも。処分はしていないはずなので、早く見つかることを祈っていますけど。この時期のアルバムは整理がついてないので、今後も探せなかったものが出てくるかもしれません。(追記)CDの現物が出てきました。

 

With All My Heart/Harvey Mason(Ds) Trios(Videoarts) - Recorded April 10-18, June and July, 2003. Kenny Baron(P), Chick Corea(P), Fred Hersch(P), Monty Alexander(P), Bob James(P), Cedar Walton(P), Brad Mehldau(P), Mulgrew Miller(P), Dave Grusin(P), Herbie Hancock(P), Hank Jones(P), John Beasley(P), Ron Carter(B), Dave Carpenter(B), Eddie Gomez(B), Charnet Moffett(B), Charlie Haden(B), Larry Grenadier(B), Mike Valerio(B), George Mraz(B) - 1. Bernie's Tune 2. If I Should Lose You 3. So Near, So Far 4. Swamp Fire 5. Smoke Gets In Your Eyes 6. Hindsight 7. Dindi 8. Without A Song 9. One Morning In May 10. Speak Like A Child 11. Tess 12. P's & Q's

ピアニストが非常に豪華な顔ぶれで、しかも1曲ごとにかわります。例えばチック・コリア(2曲目)、ボブ・ジェームス(5曲目)、ブラッド・メルドー(7曲目)、ハービー・ハンコック(10曲目)。ベーシストもピアニストの個性に合わせて、これまた豪華な面々。最多の4曲に参加しているロン・カーター(B)、エディ・ゴメス(B)(3曲目)、チャーリー・ヘイデン(5曲目)など。他のミュージシャンのどの曲も、聴きやすく、それぞれのミュージシャンらしく個性的。意外に一番トンガっていたのは、もう大御所になっているハービー・ハンコックの「スピーク・ライク・ア・チャイルド」だったりします。内容は言わずもがなで、フュージョンの印象が強いハーヴィー・メイソンがちゃんとジャズしているのかスゴいところ。まずは聴け、と言うべきか。(03年11月26日発売)

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