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2020/08/08

Direct Step/Herbie Hancock

Herbiedirect ハービー・ハンコックのリーダー作の17日目。今日も東京録音で、しかもLP時代はダイレクトカッティングでの制作。録音を直接盤面のマスターに刻み込む方法なので、演奏の失敗は許されない厳しい方法ですが、当時はこれが音が良い制作方法で、時折この方法のLPを見ました。曲もやり慣れた曲を演奏しているようで、ちょっと無難にまとめたという印象がしないでもないです。でも、そこはトッププロなので、けっこうテクニック的にはすごいんじゃないかと、聴いていて思います。まあ、路線のメインのアルバムではないけど、こういう方向もありました、という記録としては素晴らしいものを残してくれたと思います。

 

Direct Step/Herbie Hancock(Key, etc)(Sony) - Recorded October 17 and 18, 1978. Webster Lewis(Key), Alphonse Mouzon(Ds), Paul Jackson(B), Ray Obiedo(G), Bennie Maupin(Ss, Ts, etc), Bill Summers(Per) - 1. Butterfly 2. Shiftless Shuffle 3. I Thought It Was You

LP時代にダイレクト・カッティングという方式で録音されたアルバム。録音を直接レコードの溝に刻み込むので失敗が許されない方法です。これも東京録音。アルバムの収録時間は30分と短いですが、1発録りとは思えないほど完成されていて、クロスオーヴァーの要素が色濃く出ています。ここでは、ポール・ジャクソンのベースが生きたファンクでカッコよくさせている理由の一つではないかと。1曲目は何度も再演されている曲だけれども、上質のファンク/クロスオーヴァーという感じで、聴き心地が良い。ここでのサウンドも落ち着いていて、いい感じの演奏になっています。2曲目はロック・ビートの曲で後半盛り上がります。3曲目はハービー・ハンコックのヴォコーダー・ヴォーカルが聴ける、臨場感あふれる15分台の大作。

2020/08/07

The Piano/Herbie Hancock

Herbiethepiano ハービー・ハンコックのリーダー作の16日目。今日のアルバムは東京録音です。しかもソロ・ピアノ。アメリカでの録音だとやはりソロ・ピアノというのは考えにくいなあ、と今は思いますけど、ディスコアルバムの間に挟まって、こういうアルバムが出てくるところが結果として良かったと思います。惜しいのは収録時間が少々短めなことかな。LP時代にはこういうことは多かったと思うので、まあ、いいんですけど。ちょっと聴きには、最初の3曲のスタンダード、手を加えすぎではないかと思わないでもないけど、これがその時点での彼の内面の表出だと思うので、これはこれでありかなあと思います。いや、素晴らしいんですけどね。

 

The Piano/Herbie Hancock(P)(Sony) - Recorded July 25 and 26, 1978. - 1. My Funny Varentine 2. On Green Dolphin Street 3. Someday My Prince Will Come 4. Harvest Time 5. Sonrisa 6. Manhattan Island 7. Blue Otani

収録時間は31分。4-7曲目はハービー・ハンコックの作曲で、ありそうでなかなかない彼のアコースティックピアノのソロアルバム。しかも冒頭3曲はおなじみのスタンダード曲。そして、独自の解釈で弾いているように感じます。こういうアルバムは、ほぼ東京録音になってます。音もなかなかいいし、あっという間に全編聴きとおしてしまいます。ちょっと内省的な感じで、しかも繊細。原曲のイメージを少し変えて弾いているような演奏。当時流行ったソロ・ピアノの一環としての位置づけなんでしょうけど、ここまで素のハービーを聴ける機会もアルバムとしてはなかなかありません。格調も高い雰囲気がありますし。オリジナル曲の方も、ピアノの響きを生かした、なかなかいい演奏に仕上がっています。7曲目は少し陽気な感じも。

2020/08/06

Feets, Don't Fail Me Now/Herbie Hancock

Herbiefeets ハービー・ハンコックのリーダー作の15日目。この前に「Sunlight」がありますが、それは以前取り上げたので。いやー’78年ですねえ。もうディスコミュージックになっていて、6曲目を除きヴォーカルアルバム。ジャズ度はなく、リズムは踊りやすいようにシンプルなものになっている感じがしてます。やはりジャズファンではなくて一般の音楽ファンが多く聴いていたのだろうと思います。時系列的な概念がなかった段階でこのアルバムを買ってますので、聴いた時には戸惑いました。でももともとこういうジャンルの音楽も、音源としては少なかったとはいえ、好きな方だったので、まあ、結果としてはまだ手元にあるわけなんですが。

 

Feets, Don't Fail Me Now/Herbie Hancock(Key, etc)(Sony) - Recorded 1978. Eddie Watkins(B), James Gadson(Ds), Ray Obiedo(G), Bill Summers(Per), Julia Tillman Waters(Vo), Maxine Willard Waters(Vo), Oren Waters(Vo), Luther Waters(Vo) Bennie Maupin(Ss on 6), Wah Wah Watson(G on 6), Freddie Washington(B on 6), James Levi(Ds on 2, 6), Ray Parker Jr(G on 3), Coke Escovedo(Per on 3), Shelia Escovedo(Per on 3), Gordon Bahary(Synth, Prog) - 1. You Bet Your Love 2. Trust Me 3. Ready Or Not 4. Tell Everybody 5. Honey From The Jar 6. Knee Deep

全曲ハービー・ハンコックを含む共作。収録時間は40分。クロス・オーヴァーというよりは、完全なディスコアルバム、ということのようです。1-5曲目までは、彼自身のヴォコーダー・ヴォーカルを含め、ヴォーカリストも呼んだヴォーカル入り。ダンス・ミュージックとしてとらえると、けっこう音楽的にもレベルも高いと思えてノレるので、これはこれでゴキゲンなアルバム。しかし、こういうところまで来てしまうのは、予想してたとはいえ、完全に一般向けのサウンド。1曲目からヴォーカルが前面に出て、踊れる音楽になっています。個人的にはやや渋めな2曲目が好み。4曲目はこれでもか、という感じでノリノリにさせられるので、マイッタです。ただ、ヴォーカルメインになっているので、そこが好みの問題か。ゴキゲンではありますが。

2020/08/05

Secrets/Herbie Hancock

Herbiesecrets ハービー・ハンコックのリーダー作の14日目。発売順は分かりませんが、この後にV.S.O.P.の録音がドドッと出てきます。そちらの方を気にしなければディスコ路線とか、’80年代の「フューチャー・ショック」の方向にまっしぐらという感じになってます。そこに日本録音でのアコースティックなアルバムが絡む感じでしょうか。コメント手直しの最終作業がこういう流れになってきてますが、ジャズ周辺も好きな私にはふさわしい方向性じゃないかな、なんてことを考えてます。確かに時代を感じさせはしますけど、こういうサウンド、当時は好きだったな。たまたま友人でスリー・ディグリーズとかコモドアーズあたりのソウル(ディスコ)を好きな友人がいました。

 

Secrets/Herbie Hancock(Key, etc)(Sony) - Recorded June 1976. Bennie Maupin(Sax, Bcl, etc), Wah Wah Watson(G), Ray Parker Jr(G), Paul Jackson(B), James Levi(Ds), Kenneth Nash(Per) - 1. Doin' It 2. People Music 3. Cantalope Island 4. Spider 5. Gentle Thoughts 6. Swamp Rat 7. Sansho Shima

ベニー・モウピン作が7曲目、共作が1-2、4-6曲目、ハービー・ハンコックの作曲が3曲目。収録時間は48分。よりディスコ・ビートのサウンドに近づいたアルバム。これはギターのワー・ワー・ワトソンとレイ・パーカー・Jrの参加によるところが大きいのではないかと思います。共作が増えたのも、ディスコ的にアイデアを出し合って、時間をかけて作り上げていったと思われます。1曲目など、完璧にディスコという感じの曲になってます。逆にリズム的にどっしり落ち着いた感じ。2、4曲目はややドラマチック。渋めでもリズムは出ていて、アルバムの方向性ははっきりしてます。3曲目は有名な曲ですが、レゲエ風になって意表をついてます。ちょっと軽いノリの5曲目。6曲目も面白いビートで、7曲目はアップテンポでカッコ良い。

2020/08/04

Man-child/Herbie Hancock

Herbiemanchi ハービー・ハンコックのリーダー作の13日目。’70年代も半ばになってくると、ソウル・ミュージックやディスコなどを意識しつつも進化していくことが分かります。もう売れっ子なので、さらにポピュラーの世界で売れていかねばという使命感もあるのでしょうが、ここでの変化は決して嫌いではありません。むしろ最近個人的に正統派ジャズ周辺をうろうろしていたので、久しぶりに聴けて良かったと思うアルバム。確かこれらのアルバムの大半はCDで’80年代に購入しているのですけど、まだ当時は、アルバムが出た時期からそんなに遠くはなかったんですね。今聴いてもいいということが、自分の時があれから止まってしまっているのでは、なんてことを思わせます。

 

Man-child/Herbie Hancock(Key, etc)(Sony) - Recorded July 1975. Bennie Maupin(Ss, Ts, Bcl, Bfl, Afl), Bud Brisbois(Tp), Jay DaVersa(Tp), Ernie Watts(Sax, Fl), Jim Horn(Sax, Fl), Garnett Brown(Tb), Dick Hyde(Tuba, Btb), Blackbird McKnight(G), David T. Walker(G), Wah Wah Watson(G), Paul Jackson(B), Louis Johnson(B), Henry Davis(B), Mike Clark(Ds), Harvey Mason(Ds), James Gadson(Ds), Bill Summers(Ds), Stevie Wonder(Harmonica) - 1. Hang Up Your Hang Ups 2. Sun Touch 3. The Traitor 4. Bubbles 5. Steppin' In It 6. Heartbeat

1、3、6曲目が共作で、2、4-5曲目がハービー・ハンコック作曲。収録時間は45分。ヘッド・ハンターズのメンバーを中心に、クレジットを見ると分かりますが、豪華なゲストを迎えて入れ替えたり、ホーンセクションを増やした録音。聴いていてノリの良いビートの上にホーンのアレンジがけっこうカッコ良い。ただ、誰が何曲目に参加しているかクレジットからは読み取れませんでした。聴けばある程度分かります。徐々にサウンドが深くなっているような気がします。ノリの良さでは1、3、5-6曲目あたり、叙情性では2、4曲目あたりか。いわゆるダンス・ミュージック的に聴ける(当時のソウル・ミュージック的というか)のは、やはり音楽性が進化している感じがしてます。この辺マイルス・バンドと違う進化がなかなか興味深いです。

2020/08/03

Round Again/Joshua Redman/Brad Mehldau/Christian McBride/Brian Blade

Joshuaroundまた新譜が届いたので先に聴いていきます。これだけのメンバーが集まるリユニオン・アルバムという先入観念があったので、それを排除して聴けばよかったかなあと。周りは大絶賛している人が多いのですけど、けっこう良い演奏なんだけど、大絶賛まで自分は行ってないような気も。通常はフリーだろうが難解なジャズだろうが、受け入れる方ではあるのですが。ただ、現代ジャズであるにも関わらず、それをあまり感じさせないような演奏は見事だなと思います。本来なら客観的に淡々と、というのが自分の方針なのですが、今回は気になる部分を確かめるために3回も聴き直したりしてました。本来ならだいたい1発回答で聴いた感想を引き出せるのですけれども。それが私の即興演奏の聴き方ですし。逆に言えば結果的にヘヴィー・ローテーションになっているという説も。

 

Round Again/Joshua Redman(Ts, Ss)/Brad Mehldau(P)/Christian McBride(B)/Brian Blade(Ds)(Nonesuch)(輸入盤) - Recorded September 10-12, 2019. - 1. Undertow 2. Moe Honk 3. Silly Little Love Song 4. Right Back Round Again 5. Floppy Diss 6. Father 7. Your Part To Play

(20/07/31)1、3-4曲目がジョシュア・レッドマン作曲、2、6曲目がブラッド・メルドー作曲、5曲目がクリスチャン・マクブライド作、7曲目がブライアン・ブレイド作。26年ぶり再会のアルバム録音だそうで、よく今これだけのメンバーが集まったなあ、という印象。その曲と演奏自体はそれぞれのメンバーで高度なアプローチが繰り返されていて、もうこのある程度の変拍子とかフレーズとかは消化しきれて、現代ジャズの方向性としては間違っていないとは思います。3曲目のように少し肩の力を抜いて、分かりやすいジャズを届けてくれているところもありますし、2、4曲目も割と楽しめる曲だし。さすがこのメンバーと思わせる展開や絡みが興味深い。ただ、現代ジャズの範疇だし、少し聴く人を選ぶのではないか、というのはある。

2020/08/02

ECMのパット・メセニー11作が7月31日よりハイレゾ化

200731ecm 少し以前から情報が出ていて気にはなっていたんだけど、7月31日からダウンロード、ストリーミングにおいて(私の場合はAmazon Music HD)ECMのパット・メセニー11作がハイレゾ化されました。早速聴いてみました。

ストリーミングのAmazon Music HDでは(私の場合、PCを通さずスマホからHEOSでネットワークプレイヤーを操作してます)、まだ1曲目だけハイレゾではなくて、前半で音飛びし、2曲目からハイレゾになる不具合のあるものもありますが(「ウィチタ・フォールズ」(8月8日現在)、なおAmazonのPCアプリではやはり1曲目のみハイレゾではないものの、音飛びはしません)、そのあたりは配信側の不具合で順次直っていくのではないかと思います。ダウンロードの方は自分はする予定がないので確認はしていませんが、製品としてしっかりしているのではないのでしょうか。

ハイレゾ化は、ポリシーもあってか、派手な変化はなく、元の音とあまり変わらない気がする。むしろアナログの音に近づいた感じ? しかしメセニーを聴いていると、ECMカラーの薄いものもあり、改めてレーベルとして広い音楽性を持っているなあ、と思いました。まあ、ECMはもともとCD規格のレベルでもリマスターをするのを極力避け続けていたレーベルでもあり、なるほどなあ、と思わせるところも。今回もネットで検索したら、アナログ・マスター・テープから忠実に原音再生できるようにしたということで、リマスターという表現よりも、原音再生に近づけた、という方が適切でしょうか。

昔はよく聴いたECM時代のパット・メセニーですが、最近はとんとご無沙汰で、今回改めてまたまとめて聴いて、やっぱりこの時代はいいなあ、と思ってます。もともとリマスターには消極的だったレーベルではありますが、これからどんどんハイレゾ化、進めてほしいと思ってます。新譜ではだいたいですが’18年頃のものから、あとは昨年の未CD化作のストリーミング化でハイレゾになっているので、あとはこの流れでどんどん行ってくれれば。もともとCD音質でもあまり不満はないんですけれども(実際に私はCDを買ってますし)、有名でCD化が早かったものほどハイレゾ化を進めてほしいと思います。次はキース・ジャレットのLP時代の名盤あたりやってほしいですね。何作かはすでになっているようですけど。

2020/08/01

Flood/Herbie Hancock

Herbieflood ハービー・ハンコックのリーダー作の12日目。今日は日本でのライヴ。収録時間が74分なので1枚のCDにできなかったかな、とも思うのですが、当時ではLPと同じ収録になったのでは、と推測されます。でも’75年の日本のライヴ、すごいですねえ。私はまだ中学生だったので、こういうライヴの存在自体知らなかったけど、なかなかにファンキーなライヴになっています。当時のポール・ジャクソンはすごいなあ、と思います。友人からソウル・ミュージックを聴かされていた年齢でもあったのですが、それ以上のものを感じます。ファンク度でいけば、マイルス・バンドよりも好みだったかもしれないのに今、気が付きました。

 

Flood/Herbie Hancock(Key, etc)(Sony) - Recorded June 28 and July 1, 1975. Bennie Maupin(Ss, Ts, Bcl, Bfl, Afl), Paul Jackson(B), Mike Clark(Ds), Bill Summers(Per), Blackbird McKnight(G) - 1. Introduction - Maiden Voyage 2. Actual Proof 3. Spank-a-lee 4. Watermelon Man 5. Butterfly 6. Chameleon 7. Hang Up Your Hang Ups

2枚組CDで日本でのライヴ。収録時間は74分。6-7曲目は共作で、他は全曲ハービー・ハンコックの作曲(4曲目のアレンジはハーヴィー・メイソン)。曲は他のアルバムとダブっていますが、やはりライヴの方が迫力があるファンクという感じです。アコースティック・ピアノで静かにはじまる有名な1曲目は、後半メンバーが加わって徐々に盛り上がり、間髪を入れず2曲目に。例によって急速調のネバるリズムは健在。カッコ良い。3曲目も小刻みなリズムでネバります。おなじみの有名な4曲目もファンク・サウンド。静かなテーマが印象的な5曲目も中間部はやや盛り上がりを見せます。6曲目もけっこうノレますがシンセサイザーの使い方が時代を感じさせます。7曲目もゴキゲンなファンク・サウンドで、何と19分台の大作です。

2020/07/31

Thrust/Herbie Hancock

Herbiethrust ハービー・ハンコックのリーダー作の11日目。今日のアルバムは「ヘッド・ハンターズ」の延長線上にありますが、よりリズミカルになって、グルーヴ感がハンパではないアルバムに仕上がっています。ここではポール・ジャクソンのエレクトリック・ベースがブイブイものを言わせて聴かせているのがいいですね。こういうベース、あこがれてますが、私は全然ブイブイ弾けません。まだディスコのリズムには少し早い時期だけど、ここまでファンクネスを見せつけてくれるのは、ある意味爽快ですね。まあ、エレクトリックなので、時代のサウンドという感じがありますけど。それを超えてノリにのせてくれる、という感じのパワフルさもあります。

 

Thrust/Herbie Hancock(Key, etc)(Sony) - Recorded August 1974. Bennie Maupin(Ss, Ts, Bcl, Afl, etc), Paul Jackson(B), Mike Clark(Ds), Bill Summers(Per) - 1. Palm Grease 2. Actual Proof 3. Butterfly 4. Spank-a-lee

4曲目は共作で、他は全部ハービー・ハンコック作曲。けっこう強力なファンクのグルーヴ感。ヘッド・ハンターズとはドラマーがメンバー交替しましたが、少しずつ洗練されたサウンドになってきています。どの曲も10分前後ある(収録時間は38分)ので、当時のサウンドらしい感じはあるけど、クロスオーヴァーというにはちょっとダンサブル。エレキ・ピアノがなかなかいい感じで出てきます。素直なようでいてリズムがクセのある1曲目は、ベースのグルーヴ感がなかなか良くてけっこうノレます。急速調でネバるリズムの2曲目は聴いていてかなりスカッとくるタイプの曲。ファンクというには複雑なフレーズが続きます。3曲目はラテンの香りもする、少し静かでその後何度も演奏する有名な曲。4曲目もネバりにネバりまくるナンバー。

2020/07/30

Dedication/Herbie Hancock

Herbiededica ハービー・ハンコックのリーダー作の10日目。ハービー・ハンコックのアルバムを追っていくと、日本録音が混ざっていて、それが特徴的だったりします。今回はすでにブログアップしているものが多いので日本録音を飛ばしていくことが多いと思いますけど、このアルバムも、彼のこの時代では他にないソロ・ピアノと多重録音によるエレキピアノやシンセサイザーでのソロになっています。1枚ずつ作ってくれたら分かりやすくていいんだけど、コンサート前に数時間で録音してしまったそうなので、大したものです。’70年代に入ってくると、多様なアルバムが出てきて興味深いです。やはり自分にはこちらの時代の方が合っているのかも。

 

Dedication/Herbie Hancock(P, Key, Synth, etc)(Sony) - Recorded July 29, 1974. - 1. Maiden Voyage 2. Dolphin Dance 3. Nobu 4. Cantaloupe Island

来日中の録音で収録時間は40分。全曲ハービー・ハンコックの作曲。前半2曲がアコースティック・ピアノによるソロで往年の名曲を演奏しています。この時期では非常に珍しいことです。1、2曲目とも抑制の効いた叙情的なサウンド。2曲目は11分もの長さで、この時期のソロ・ピアノのブームも意識したようなドラマチックな弾き方。後半の2曲は同じくソロなのですが、エレクトリック・ピアノやシンセサイザーを駆使した演奏です。多重録音のようです。今からするとちょっと荒削りのサウンドかもしれませんが、聴いていてけっこうスリルがあります。当時の彼のシンセサイザーの取り組みがこの録音ではっきりと表れていると思います。4曲目は何と14分。LP時代の録音なので、A面B面というような分け方で録っているようです。

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