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2024/10/02

「ドラさんのジャズ・コーナー」での「みんなのベスト3」を引き継ぐことに

241002dragonhp ドラさんが運営しているホームページ「ドラさんのジャズ・コーナー」での「みんなのベスト3」を年末から引き継ぐことになりました。これは毎年12月に、ドラさんのホームページの掲示板に、毎年それぞれのジャズのベスト3を書いて盛り上がり、ホームページにまとめていくものです。すでに’99年から昨年’23年まで、25回も続いている特集です。ドラさんの場合、それを分析して「みんなのベスト3のまとめ」を作られていて、誰がいつベストを投稿したか、人気のミュージシャン、人気のアルバムなども25年分、まとめています。

ドラさんがご高齢になってきたため、誰か引き継いでくれないか、というので、今年はじめにその話が出た時から考えていたのですが、私がこの年末より第26回、としてやることになりました。まだ具体的には動いてはいないですけど、それは12月になってから、考えながらやることにします。ホームページのみの企画って、もう何年も私はなかったのですが、久しぶりに新しい特集ができる予定です。運営する人もホームページも変わるので、投稿してくれる顔ぶれも変わってくるかもしれないし、投稿する人は果たして増えるのか、減るのかも予想がつかないのですが、とりあえずはやってみて、考えていくことにしたいと思います。

ドラさんは掲示板を12月1日から開き、12月31日に閉じてらっしゃったようだけど、私の場合は、12月1日に始められるかどうか、他の用もあって分からないのですが、1月も少し開けておこうかと思っています。どういう風になるのか、とりあえずはあと2か月ほど、お待ちください。

2024/09/30

ジャズのホームページが27周年

240930homepage 毎年ジャズのホームページのXX周年というのをこのところ書いてはいるのですが、私以前にジャズのホームページをはじめた方々で、なおかつ更新があるところが少しずつ減ってきていて、確認取れるだけでは数件しかなくなってしまいました。ですので、今回もホームページ27周年ということで、書いていきます。私も以前のように毎日更新をしなくなってからは1年半ほどになります。むしろ月数回、多くても十数回程度の更新になってしまいました。

昨年春にCDの大量処分をした反動なのか、昨年暮れからは、タワーレコード限定のSACDハイブリッド盤を中心にちょっと多めに購入するようになりました。私の守備範囲は主に’70年代以降なので、それ以前のジャズの有名盤については、購入してもブログへの掲載をしないものも出てきましたが。なぜハイブリッド盤を購入しているかというと、SACD/CDプレイヤーのSACDメカの生産を中止したメーカー(他メーカーへも供給していた)があり、しかもSACDやCDのパッケージの購入数が全国的にも減少しているようで、いずれSACDのプレイヤーがなくなり、CDしか残らなくなるんじゃないか、との個人的な危惧もあったりします。ですので、今でもSACDとしてしかかからない、SACDシングルレイヤーで持っているのは1枚だけなんですよね。それにしても、SACDのかかるソフトは値段が高いものが多いのが難点で、枚数をそんなには買えないでいます。

ストリーミングを導入してからももう5年以上経ってます。導入した最初からAmazonの、CDクォリティで聴けて、時によってはハイレゾも聴ける環境があったのはラッキーでした、導入時には、アプリがフリーズしたり、音が途切れたり、操作系がそんなに便利ではなかったりしましたが、それはヴァージョンアップでだいぶ快適になったと思っています。これも、CDを購入する量が減少した原因にもなっています。追いかけているレーベルやミュージシャンに関しては、できるだけCDで購入するようにはしていますが。

また、これも以前に何回か書いてますが、昨年春に補聴器民になってから、音楽はこれなしでは聴けなくなって(音的な満足感という意味で)しまいました。ハイレゾ音楽ポジションというのがデジタル補聴器にはついていて、耳の特性に合わせてイコライズ補正するので便利なのですが、装着する手間と、長時間聴くと聴き疲れするために、音楽に接する時間が減ってきた、ということもあります。今後どこまでいけるのかは分かりませんけど、少なくとも来年には28周年って書きたいですね(笑)。

2024/09/24

ブルーノートのタワーレコード限定SACDハイブリッド盤を購入

240924bluenote もうSACDはいいかなあ、と思っていたのですが、20日頃にタワーレコードのサイトを覗いていたら、ブルーノートのタワーレコード限定SACDハイブリッド盤が、とりあえず5枚25日に出るとのこと。今日フラゲしてます。本当は費用節約のために避けたかったところだけど、気がついたらポチっとやってしまってました。こういうアルバム、5枚買うだけで2万円超えるので、できれば見ない方が良かったかな。ただ、ブルーノートの有名盤だったら、割と早めに売り切れてしまうだろうし、なかなか難しいところ。このシリーズ、全部で10枚出ます。11月にはユニバーサルから、ケヴィン・グレイのリマスター盤がSACDのシングルレイヤーで出るという情報もあって、これまた悩ましいですね。

さすがに録音からだいぶ年数が経っているので、オリジナルのマスターテープから、ということはなく、「USオリジナルマスターよりトランスファーしたDSDを基に2024年最新リマスタリング」と書いてありますね。私は補聴器民なので、音質うんぬんというのは避けたいところだけど、幸いに補聴器にはハイレゾ音楽ポジションというのを作ってもらってます。初期のCDでまだ持っているものが多くて、その時はフーンこういう音か、と思っていたけど(実はブルーノートのルディ・ヴァン・ゲルダ―の音があまり好みではなかった)、これは一度聴いてみる価値があるのではないだろうか、と思います。なんだかはっきりと細かいところまで聴こえるような。そしてブルーノートらしい(好きという意味で)音を出しています。まだ「モーニン」1枚ながら聴きをしただけですが。これがジャズだ、というと大げさですが、そういう音を出しているような気がします。

11月になったら、ケヴィン・グレイのリマスター盤SACDが出て悩むことになりそうだけど、とりあえず、今回の5枚は今まで何度も聴いてきただけに、そして、今までのCDでは、リマスター盤とはほとんど縁がなかっただけに、けっこう新鮮に響いてきてます。今回はタワーレコード限定なので、ご注意を。

2024/09/23

Unfolding/Louis Sclavis/Benjamin Moussay

2831 ECMの新譜4日目で一段落。今日のアルバムのルイ・スクラヴィスは、ECMでは、という限定的な聴き方ですが、付き合いは長く、けっこう気に入っているクラリネット奏者です。フランス人ということもあって、エスプリの効いたというか、そんな感じの音がけっこう好きです。このアルバムでは、作曲の曲数からBenjamin Moussayの方がメインになっているかもしれないけど、やはり耳にまず入ってくるのはクラリネットの音。こういう音のアルバムってありそうでなかなかないので、今回の中では特に気に入りました。ECMでは発売日にストリーミングにもあがるので、これも一度聴いてみてから、購入するかどうか検討されるのもいいかもしれません。

 

Unfolding/Louis Sclavis(Cl, Bcl)/Benjamin Moussay(P)(ECM 2831)(輸入盤) - Recorded March 2024. - 1. Unfolding 2. Loma Del Tanto 3. None 4. A Garden In Ispahan 5. Siete Lagunas 6. L'heure Du Loup 7. L'etendue 8. Somebody Leaves 9. Snow

(24/09/21)Louis Sclavisの作曲が4、7-8曲目で、他は全曲Benjamin Moussayの作曲。収録時間は40分。ルイ・スクラヴィスのクラリネットやバス・クラリネットは昔から定評のあるところで、ピアノとの親和性もここではいい感じです。タイトル曲の1曲目では、メロディアスで少し内省的なフレーズが舞い飛ぶバラードで、なかなか美しいです。そしてその後穏やかながらも抽象的な要素の強い曲に続いていき、その一音一音にこだわりを見せるようなサウンドで、時が過ぎていきます。硬質なフレーズというか、音が続いていくと、彼らのお得意のペースに持ってきた感じですが、少々難しさを感じる方もあるかも。印象的なメロディも繰り出すこともあって、やはり彼らならではの世界があります。一度は聴いてみてもいいかも。

2024/09/22

Our Time/Trygve Seim/Frode Haltli

2813 ECMの新譜3日目。ECMらしいアルバムが続きますが、逆に言うと、ジャズっぽくないアルバムが続くということでもあります。ECMにハマった人なら受け入れられるという感じかな。今日のアルバムもサックスとアコーディオンのデュオなので、普通のジャズファンからすると少々変わっている、ということになるのでしょう。自分は意外にこういう編成の音楽もハマる方ではあります。だから購入しているってことも。もうストリーミングが流行りだして5年は経過していると思うので、まずそちらで聴いてみてからでもいいかもしれません。ジャズの新たな地平が広がるかもしれないし、自分の上を素通りするかもしれないし。

 

Our Time/Trygve Seim(Ss, Ts)/Frode Haltli(Accordion)(ECM 2813)(輸入盤) - Recorded June 2023. - 1. Du, Mi Tid 2. Improvisation, No.1-Fanfare 3. Arabian Tango 4. Oy Khodyt'Son, Kolo Vikon 5. Improvisation No.2-Shyama Sundara Madana Mohana 6. Improvisation No.3-Fanfare 7. Improvisation No.4-Les Cinq Doights No.5 8. Elegi

(24/09/21)トラディショナルが4曲目、5曲目後半、ストラヴィンスキー作が7曲目後半、インプロヴィゼーションが2人の合作の他はそれぞれの作曲。収録時間は54分で、過去にもこの2人のアルバムが出たことがあります。楽器編成がサックスとアコーディオンなので、ジャズというよりは幽玄な世界を漂っているようなサウンド。打楽器がないため、緩やかにサウンドが変化していきます。4つあるインプロヴィゼーションも激しさは少なく、作曲された曲を聴いているような雰囲気があります。ECM以外でなかなか聴けないサウンドですが、それだけに好き嫌いも分かれてくるかもしれません。サックスも、柔らかめの音色で吹いていて、これまたボーダーレスな世界へといざなってくれます。アコーディオンは両手ともボタン式。

2024/09/21

Za Gorami/Alice Zawadzki/Fred Thomas/Misha Mullov-Abbado

2810 ECM新譜の2日目。今日のアルバムはヴォーカル曲です。しかも、ジャズというよりはシンガーソングライター系。それでいて、おそらくポーランド周辺のトラディショナルを中心に歌ってます。民族色が強く出ていて、ジャズというにはちょっと、という感じですけど、ジャンル分けを細かくしていないので、あえてジャズのところに置いてあります。あるいみこれも聴く人を選ぶ音楽かもしれないけど、エキゾチックな哀愁系とでも言うのか、意外に引き込まれる面を持っているような気がしています。これを聴いてみるのもいいかとは思います。珍しくECMにしては、ブックレットが少し厚め。ヴォーカルの歌詞も書いてあるからか。

 

Za Gorami/Alice Zawadzki(Vo, Vln)/Fred Thomas(P, Vielle, Ds)/Misha Mullov-Abbado(B)(ECM 2810)(輸入盤) - Recorded June 2023. - 1. Dezile A Mi Amor 2. Sueltate Las Cintas 3. Los Bilbilikos 4. Tonada De Luna Llena 5. Nani Nani 6. Jesuis Trop Jeunette 7. Za Gorami 8. Gentle Lady 9. Dama La Mano 10. Arvoles Lloran Por Lluvias

(24/09/20)トラディショナルの曲が多く、昔に作られた曲もあり。それを3人でアレンジしてます。収録時間は54分。中心となるのはポーランド系英国人のシンガーソングライター。ヴォーカルが中心ですが、東欧民族系の香りがプンプンしています。ジャズというには少々SSWの方面に流れてはいますが、ジャズととらえなくもない。Fred Thomasがピアノ、ドラムスその他の楽器を曲によって替えて演奏していて、エキゾチックな音楽に華を添えています。サウンドはエキゾチックな哀愁満点で、そういう世界に浸りたいときはいいかもしれない。こういうある意味埋もれた音楽を発掘する才能は、マンフレート・アイヒャーならではかも。短調の曲が多いので、好みという点では少し分かれるかも。7曲目のタイトル曲はドラマチック。

2024/09/20

Imaginary Cycle/Florian Weber

2782 さて、ECMの方に入っていきます。少し忙しいので毎日更新できるかは分かりませんけれど。今回は4枚の新譜。4枚ともマンフレート・アイヒャーのプロデュース。今日はフローリアン・ウェーバーの作品で、管楽器とのアンサンブル。New Seriesで出してもおかしくないような内容なのですが、ECMではオリジナル作品はECMから出す、というのが決まりになっているのでしょうか。ほとんどが調和の取れているサウンドなんですけど、時に過激な、あるいは和的な、そしてフリーっぽいところもあります。どこまで記譜されているかは分かりませんが、個人的にはちょっとハマりそう。ただ、ジャズを期待して聴くと違うのかな、とも思わせる内容です。

 

Imaginary Cycle/Florian Weber(P, Comp)(ECM 2782)(輸入盤) - Recorded July 2022. Anna-Lena Schnabel(Fl), Michel Godard(Tuba, Serpent), Corentin Morvan(Euphonium), Jean Daufresne(Euphonium), Patrick Wibart(Euphonium), Vianney Desplantes(Euphonium), Lisa Stick(Tb), Sonja Beeh(Tb), Victoria Rose Davey(Tb), Maxine Troglauer(Btb) - 1. Prelude 2-4. Opening I-III 5-8. Wird I-VI 9-12. Sactifice I-VI 13-16. Blessing I-VI 17. Epilogue

(24/09/20)全曲Florian Weber作曲で、サブタイトルに「Music for piano, brass ensemble and flute」とあります。楽器編成も変わっているけど、そのサウンドはNew Seriesに入れてもいいくらいな感じです。収録時間は64分。完全に記譜された感じでもなく、特にピアノはある程度アドリブが入っているのでしょうし、たまにフリーっぽい場面もあるけど、ほとんどが調和が保たれたアンサンブル。まさにボーダーレスなECMならではの作り。ただ、それゆえ、ジャズを期待する人にとっては聴く人を選ぶかもしれません。ホーンが比較的ソフトな音のものだけど、ドラマチックでもあり、個性的な音を発する部分もあって、やはりこれはFlorian Weber独特のものではないかなあ、と思わせます。フルートが和楽器に聴こえる部分も少し。

2024/09/19

Echoes And Other Songs/Mike Stern

Mikeechoes 本来だったらECMから聴いていくことが多いのですが、このマイク・スターンのアルバムは先に聴いておきたかったです。まず、今年3月に亡くなったジム・ベアードがプロデューサーということと、参加メンバーがすごい。そして長時間収録の割には購入価格も比較的安めだったことなどもあります。彼の新作は久しぶりに聴いた記憶ですけど、レーベル移籍もしたし、けっこう力が入っているなという印象です。こういうアルバムを聴きたかった。ちょっとおなかいっぱいかな、とも思いますけど、これだけ出してくれたんだから、万々歳という感じもします。ストリーミングでも聴けるようですし、機会があれば、是非。

 

Echoes And Other Songs/Mike Stern(G, Back Vo on 9)(Artistry Music)(輸入盤) - Released 2024. Chris Potter(Ts on 1-3, 6-8, 10-11), Jim Beard(P, Key), Christian BcBride(B on 1-3, 6-8, 10-11), Antonio Sanchez(Ds on 1-3, 6-8, 10-11), Leni Stern(Ngoni on 1, 5, 8), Arto Tnucboyacian(Per on 1-5, 8-11), Richard Bona(B on 4-5, 9, Vo on 5, 9), Dennis Chambers(Ds on 4-5, 9), Bob Franceschini(Ss on 5, Ts on 4, 9) - 1. Connections 2. Echoes 3. Stuff Happens 4. Space Bar 5. I Hope So 6. Where's Leo? 7. Gospel Song 8. Crumbles 9. Curtis 10 Climate 11. Could Be

(24/09/19)全曲マイク・スターンの作曲。収録時間は77分。プロデューサーは今年3月に亡くなったジム・ベアードで、アルバムは彼への追悼の意味もあるのでしょう。4-5、9曲目とそれ以外とでメンバーがおおよそ分かれていて、2つの録音を合わせたものと思われます。それにしても豪華なメンバー。ベースのクリスチャン・マクブライドもエレキ・ベース使用のことが多く、活気があったり、渋めの曲もあったりと変化に富んでいます。スターンのギターもどんな曲でも彼ならではの音だし、収録時間も長いので、けっこうお腹がいっぱいになります。クリス・ポッターの参加曲が多いのも、サウンドの決め手になるかも。1曲目は4ビートもあり、5、9曲目は少しエスニックな香りもあり。そして8曲目にはフリーっぽくなる場面も。

2024/09/18

ドッグ・デイズ・オブ・サマー/藤井郷子カルテット

Fujiidogdays藤井郷子さんのアルバムが出たので、聴いていきます。すでに100枚以上アルバムが出ていて、このアルバムで同じメンバー6枚目だとは、さすが18年ぶりに出たことだけあり、気がつくのが遅れました(ライナーに6枚目ということが書いてあった)。フリー系で、エレキ・ベース使用とは言うものの、たぶん書き譜の部分が多めで、キメのフレーズも多いので、こういった方面が好きな人もいらっしゃるんじゃないかと思います。ほとんどが新曲ということで、こういうキメの多いアルバムを1日で録音してしまうのは、さすがプロ。私も実はこういったアルバム、けっこう好きな方なんですね。割とハードだし、構築された部分とフリーの部分の塩梅がいい感じです。

 

ドッグ・デイズ・オブ・サマー/藤井郷子(P)カルテット(Libra Records)
Dog Days Of Summer/Satoko Fujii(P) Quartet(Libra Records) - Recorded April 8, 2024. Natsuki Tamura(Tp), Takeharu Hayakawa(B), Tatsuya Yoshida(Ds) - 1. Not Together 2. Haru Wo Matsu 3. Metropolitan Expressway 4. A Parcel For You 5. Circle Dance 6. Low 7. Dog Days Of Summer

全曲藤井郷子の作曲。収録時間は54分。このメンバーのアルバムは18年ぶり6枚目とのことで、エレキ・ベースを使用した強烈なフリー寄りのジャズ。そのパワフル満点なフリーで、キメも多めにある1曲目でノックアウトされたような感じになります。ベース・ソロから入って少しソフトな感じになったかなあ、と思われるもそこからピアノ、そして他の楽器が入ってきて、構築されたかのようにドラマチックに進んでいく2曲目、メカニカルでキメの多いテーマではじまり、その後展開の切り替えが素早い3曲目、重厚な感じのフリー・ファンクの4曲目、この曲もドラマチックで盛り上がる展開を持つ11分台の5曲目、メカニカル系なテーマと個々の楽器のやり取りが興味深い6曲目、ヘヴィー系のロックのような味わいのある7曲目。(24年9月13日発売)

2024/09/08

Celebration Vol.1/Wayne Shorter

Waynecele1 少し日があいて、今回のアルバムで新譜は一段落。ウェイン・ショーターが生前、過去のアーカイヴを聴いて、本人が編集したというアルバムの第4集までのうちの第1集が出ました。このクァルテットが好きな人にはたまらないアルバムですが、自由に動き回るジャズが苦手な人にはどうかなあ、と聴く人を選ぶアルバムと思いました。こういうジャズは私の大好物ではあるんですけれどもね。一歩間違えれば、バラバラになってしまうような音を、ギリギリのところでまとめ上げて、絶妙なバランスで聴かせてくれていると言えばいいのでしょうか。ショーターにしかできないジャズですね。4集まで出るということなので、楽しみにしています。

 

Celebration Vol.1/Wayne Shorter(Ts, Ss)(Blue Note) (輸入盤) - Recorded October 18, 2014. Danilo Perez(P), John Patitucci(B), Brian Blade(Ds) - 1. Zero Gravity To The 15th Dimension 2. Smilin' Through 3. Zero Gravity To The 11th Dimension 4. Zero Gravity To The 12th Dimension 5. Zero Gravity - Unbound 6. Orbits 7. Edge Of The World (End Title) 8. Zero Gravity To The 90th Dimension 9. Lotus 10. She Moves Through The Fair

(24/09/08)ウェイン・ショーター作が2、9-10曲目、4人のインプロヴィゼーションが1、3-5、8曲目など。ライヴのCD2枚組で収録時間は88分。彼の生前から編集が進められていた4部作の第1集。このメンバーの演奏はかなりシリアスで、演奏内容がフリーその一歩手間うのサウンドのため、聴く人を選ぶかもしれませんが、ハマるとかなりそのシリアスさに没入することができます。インプロヴィゼーションのZero Gravityがその中心を占めているので、やはり彼らの中心にあるのはフリー・インプロヴィゼーション(その一歩手前)だということが分かります。稀有な状況でのライヴ演奏で、彼らの調子がかなり良いです。まだこれが4部作の1作目なのが、その音源の膨大さを物語っています。7曲目のメロディは印象的。

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