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2021/07/29

Bold Conceptions/Bob James

Bobboldc ボブ・ジェームスは好きなピアニストなので続けますが、CTI以前に2枚のアルバムがあります。「One」が1枚目ではなかったんですね。初リーダー作がマーキュリーから出ていて、これは’62年録音。ピアノ・トリオのジャズらしいアルバムです。その中でもフリー寄りの曲があったのは当時の時代としてはちょっと先を行っていたかも。でも、クインシー・ジョーンズのプロデュースなので、聴きやすいことは聴きやすいのではないかなあ、とは思います。CTI以前のアルバムは、あまり聴かなくても影響はないのかもしれませんけど、今はストリーミングでも聴けますし、耳を通しておくのもいいのではないかなあ、と思います。

 

Bold Conceptions/Bob James(P)(Mercury)(輸入盤) - Recorded August 13-15, 1962. Ron Brooks(B, Per), Bob Pozar(Ds, Per) - 1. A Moment's Notice 2. Nardis 3. The Night We Called It A Day 4. Trilogy 5. Quiet 6. My Love 7. Fly Me To The Moon (aka In Other Words) 8. Birk's Works 9. Softly As In A Morning Sunrise 10. Ghost Riders In The Sky(ボーナストラック2曲)

ボブ・ジェームスの初リーダーアルバム。プロデュースは何とクインシー・ジョーンズ。オーソドックスに弾けばピアノの腕は確かで、たいていの曲は普通のピアノ・トリオの演奏ですが、曲によってはピアノの中にいろいろなものを放り込んで実験的な音を出したり、フリーに挑戦したり、やりたいことをやっています。ボブ・ジェームスのオリジナルは4-5曲目。実験色の強いのは4曲目で、5曲目もフリー寄り。よく当時こういう演奏を発表したなあ、と思います。1曲目はジャジーな演奏でスタートしましたが、2曲目の「ナーディス」では、やはりフリー寄りの演奏。8曲目ではピアノに細工をした演奏の場面も。オーソドックスなジャズ方面とフリー・実験方面の演奏が水と油のように混ざり合った、不思議なアルバム。

2021/07/28

BJ4/Bob James

Bobbj4 ボブ・ジェームスのリーダー作4日目。彼のCTI(当時)のラスト作で、このアルバムはあまり聴いてなかったですけど、それでも今聴き直すとどの曲も覚えてますね。それなりに聴いていたのかもしれないのかなあ、とも思います。ファンク色が強くなっていて、このあたり時代の変化を感じてしまいますが、この後12枚目あたりまで、CTIの「One」から引き続いて一連番号を連想させるタイトルがつけられています。実はCTI以前に2枚、アルバムを出してはいるのですが、それについては、いずれまた。自分のジャズを取り巻く環境ってやっぱりボブからは離れられないのかな、と改めて思います。まあ、それでもいいかなあ、とは思ってはいるのですけれども。

 

BJ4/Bob James(Key)(Tappan Zee) - Recorded November and December 1976. Gary King(B), Steve Gadd(Ds), Ralph MacDonald(Per), Eric Gale(G), Art Farmer(Tp, Flh), Hubert Laws(Fl, Afl), John Frosk(Tp), John Gatchell(Tp), Eddie Daniels(Ts, Fl, Cl), George Marge(A Rec), Romeo Penque(Ts, Bcl, T Rec), Sidney Weinberg(Oboe, English Horn), etc. - 1. Pure Imagination 2. Where The Wind Blows Free 3. Tappan Zee 4. Night Are Forever Without You 5. Treasure Island 6. El Verano (7. Spring Has Come)

ブラス・ストリングスの人数が減ってきて、ドラムとベースが全曲同じメンバーなので、アルバムを通して聴きやすくなった感じ。今と同じようなビート重視の16ビートの立てノリになりました。そしてアコースティック・ピアノを多用しています。1、4曲目以外はボブ・ジェームスのオリジナル。リズミックかつメロディアスにせまってきて楽しんで聴ける1曲目、フルートのテーマがまさに「風の吹くまま」という感じのファンクに仕上がっている2曲目、以後レーベルのタイトルになった、やはりノリが良くてアレンジが凝っている3曲目、メロディの印象的なロックの曲で盛り上がっていく4曲目、爽やかさとある程度のエキゾチックさを合わせ持つ5曲目、ソロなどで哀愁も漂わせながら、基本はファンク進行の6曲目。

2021/07/27

Three/Bob James

Bobthree ボブ・ジェームスのリーダー作の3日目、ということになります。「One」から次に出てくる「BJ4」まではCTIが原盤でそれをCBS Sony(Tappan Zee)が買い取ったということになるのかな。CDではCBS Sonyとなっています。よりクロスオーヴァー(フュージョン)路線が明確になってきて、シャープなファンクという感じの1曲目に、特にその性格が表れている気がしてます。実はこのアルバム以降、しばらくは後追いになってしまった時期もあって、ちゃんと聴くようになったのはCDが発売されてからになります。それでも手持ちのCDは消費税がなかったので、まだ昭和の頃の話か。その後どんどん追いかけていくようにはなるのですが。

 

Three/Bob James(P)(Tappan Zee) - Recorded November 11 and January, 1976. Grover Wishington Jr.(Ts, Ss), Harvey Mason(Ds), Andy Newmark(Ds), Gary King(B), Will Lee(B), Eric Gale(G), Hugh McCraken(G), Jeff Minolov(G), Ralph MacDonald(Per), Eddie Daniels(Fl), Jerry Dogion(Fl), Hubert Laws(Fl), Jon Faddis(Tp), John Frosk(Tp), Lew Soloff(Tp), Marvin Stamm(Tp), Wayne Andre(Tb), Dave Bargeron(Btb, Tuba), Dave Taylor(Btb), etc. - 1. One Mint Julep 2. Women Of Ireland 3. Westchester Lady 4. Storm King 5. Jamaica Farewell (6. Look Look)

ビートがはっきりしてきて、いわゆるフュージョン路線になってきた作品。3曲目の「ウエストチェスター・レディー」など、そのポップ性やアレンジの良さで今聴いてもゴキゲンですが、このアルバムでも、ちゃんとブラス・ストリングスが入っています。1曲目はファンクのビートの上を飛びまわるキーボード、サックスのソロとブラスが心地良くせまってきます。優しく美しいフルートのメロディの静かな出だしから、その美しいメロディのままレゲエになっていくところなど、聴きどころのある2曲目、タイトなリズムの上をシンプルでメロディアスなキーボードがテーマを弾き、結果的にノリの良い曲になっている4曲目、明るいメロディーにレゲエのリズムで、ちょっと間違えばイージーリスニングですが、彼のアレンジでうまくまとまっている5曲目。

2021/07/26

Two/Bob James

Bobtwo 先日「One」の方も取り上げたので、こちらも。このブログをはじめたのが’04年5月30日で、それ以前にホームページの方にあげていたもので、かつ、ブログの期日より前にアルバムコメントの手直しをしているものは、こちらのブログには入っていないものが多いです。ですので、今度はそれらを探して入れる作業をしなければなんですけど、ダブらないように探すのがまた大変。ですので、折を見て、少しずつやっていこうかな、と思います。今日のアルバム、私が中学生の時に初めてジャズ(クロスオーヴァー)に触れた作品で、カセットテープに録音して何度も聴いていて、刷り込みの強いアルバム、ということであげてみました。今でも私の基準はこれと「One」でしょうかね。

 

Two/Bob James(P)(Tappan Zee) - Recorded December 1974 and January 1975. Eric Gale(G, B), Gary King(B), Steve Gadd(Ds), Andrew Smith(Ds), Arthur Jenkins(Per), Ralph MacDonald(Per), Richie Resnicoff(G), Hubert Laws(Fl), Randy Brecker(Tp, Flh), John Frosk(Tp, Flh), Victor Patz(Tp, Flh), Lew Soloff(Tp, Flh), Marvin Stamm(Tp, Flh), Jimmy Buffington(French Horn), Peter Gordon(French Horn), Al Richmond(French Horn), Wayne Andre(Tb), Eddie Bart(Tb), Tom Michell(Tb), Tony Stadd(Tb), Eddie Daniels(Cl), Patti Austin(Vo), etc. - 1. Take Me To The Mardi Gras 2. I Feel A Song (In My Heart) 3. The Golden Apple 4. Farandole(L'aresienne Suite No.2) 5. You're As Right As Rain 6. Dream Journey (7. Here Let My Life)

邦題「夢のマルディ・グラ」。何曲もあちこちのテーマソングやバックの音楽として使用されたのでご存知の方は多いはず。1曲目の「夢のマルディ・グラ」は、本家のポール・サイモンのヴァージョンよりも有名ではなかろうかと思うほどにポップです。2曲目はパティ・オースティンのヴォーカルで渋めのソウルを聴かせてくれます。クロスオーヴァーで、当時、「黒い」サウンドを白人で出していたのは彼だけかも。変幻自在の変化を見せて飽きさせないドラマチックなオリジナルの3曲目、これまた有名な「ファランドール」の特色を生かしつつ、思いきったアレンジが印象的な4曲目、中間色的な渋さの味わいで、かつポップでメロディアスな雰囲気の5曲目、やや地味ながらパーカッションが印象的でアレンジが職人芸の6曲目。

2021/07/24

自衛隊東京大規模接種センターでの2回目のワクチン接種と家族の動向

210621jieitai_20210724175001 もうすでにちらっと書きましたけど、21日に自衛隊東京大規模接種センターでの2回目のワクチン接種を受けてきました。本当はもう1枚の輸入盤が遅れていて、それを聴けなかった悔しさもあってこれを書いてます。結局東京駅から接種センターまでの2回の往復は4回ともはとバスに乗れましたですね(無料)。1回目の行きだけはちょっと密でしたが、あとはバス内は割と空いてました。接種センターは、よく1日に1万人もこなせるな、と思うほどにシステマティックだったのは1回目と同じ感想で、すんなりと終わりまで行けました。

1回目のワクチン接種の時は打った左腕が痛くなってきたのと2日目にやや倦怠感があった記憶があるけど、21日に打った2回目、当初は何でもなかったのに、夜になって左腕の痛みと、体中のリンパのあたりが痛む感じで、微熱もあるもよう。おかげで夜はよく眠れませんでした。翌日はうまく祝日になったので朝から1日音楽を聴いて過ごそうと思っていたけど、パソコンの前に座るのがまだ精いっぱいで、布団と行き来しつつでちょっと残念。ただ副反応はもっと大変な例もいくらか聞いているので、それに比べれば、まだいい方かな。その日はおとなしくしていようと思いました。

その2日目の午後に痛み止めを飲んだら、だいぶ楽になったです。前の夜はカミさんが介護で実家に泊りだったし、次男は8日間の出張から夜中に帰ってくるしで、その痛み止めという発想がなかったです。2日日の昼過ぎに帰ってきたカミさんに言われて、やっと飲んでひと安心、というところ。やはり言われた通り、1回目よりは2回目の副反応の方が大きめに出た、というところでしょうか。3日目の今日は左腕の痛みもほぼ無くなり、副反応はなくなったと思います。

あとは家族の接種予約ですが、長男は近日職域接種ができるようで心配なし。あまり感染者が多くない地域に住んでますし。カミさんは市の接種予約で、今日朝、市の予約が8時半スタートで何とか先週予約に間に合わなかったのを取り返し、8月下旬ですが市の大きい接種センターで1回目の予約が取れました。本当ならもう1週間ほど早く予約が取れたのですが、先に受け取っていた都合の悪い日の予定表とにらめっこして、即判断を下さなければならず、まあ、取れただけ良しとしなければ。問題は次男で、出張を繰り返している時期なので、予定が思うにまかせず、職域接種は断念。自衛隊が新たに大人数をまた募集を始めても、ライバルは広い範囲にいるし、勝てるかどうか心配だし、若いので市の方もそこまで受け皿があるかは何とも言えない状況。彼は在宅勤務ではないから一番受けさせたいんですけどね。まあ、何とかなるでしょう。なぜか私が予約担当になってしまっている感じではありますが。

2021/07/23

Upstream/Alex Sipiagin

Alexupstr本当は昨日このアルバムを聴こうと思っていたんですが、ワクチン接種の2回目2日目の副反応で、とても聴ける状況ではなかったため、今日になりました。もう大丈夫です。アルバムは4月30日発売だったのが、遅れて入手。Alex SipiaginもCriss Cross時代と比べて、その後も何枚かCDを出しているんですが、全部は追いかけきれない状況です。((追記)遅れても何とか追いかけられているみたいです。)でもやっぱりこのトランペットはかなりのテクニックで、聴いていてシャキッとしますね。メンバーもいいですし、ワン・ホーンのアルバムが彼には向いている感じです。オリジナル曲が多いのですが、それでも演奏に引き込まれてしまうのは、やはりテクニシャン揃いだったからかもしれませんね。

 

Upstream/Alex Sipiagin(Tp, Flh)(Positone)(輸入盤) - Recorded October 24 and 25, 2020. Rudy Royston(Ds), Art Hirahara(P), Boris Kozlov(B) - 1. Call 2. Echo Canyon 3. Sight 4. SipaTham 5. Magic Square 6. Rain 7. Shura 8. Miyako 9. Upstream

(21/07/23)8曲目がウェイン・ショーター作、2曲目がArt Hirahara作、5、7曲目がBoris Kozlov作で、他は全曲Alex Sipiagin作。収録時間は54分。今のジャズなんだけど、モーダルなところも残されています。それにしてもリーダーのAlexはじめ、なかなかのテクニックです。ワン・ホーンのアルバムとして出来るべくして出来た、という感じ。1曲目から高度な雰囲気で、自由度高く展開していきます。フリー的な部分も含め、なかなか聴かせます。マニアックだけど、ジャズはこうじゃなきゃ、みたいなところを個人的には持っていると思います。2、6、8曲目のバラードも乾いた雰囲気がなかなか。それでいて盛り上がりがあるし。3、5、9曲目はエレキ・ピアノが、5、9曲目はエレキ・ベースが使われています。変化に富んでいます。

2021/07/20

Winter's End/Stephan Micus

2698 ECMの新譜が予定より1か月ほど遅れてやっと1枚入手できたので、聴きます。ステファン・ミカス(ミクス)のアルバム。完全に一人での多重録音だし、マンフレート・アイヒャーの名前はないしで、持ち込み音源だと思われますが、それにしてもECM初期(というかJAPOレーベル)からこんなに長く続いているミュージシャンも珍しくなってきました。まあ、彼の場合、ECM以外では発表場所がなかったのかもしれませんけれども。昔は民族的なミクスチャーを楽しみながら聴いていましたが、最近はその音自体もオーディオ的に興味が出てきました。こういう世界も時々聴くといいもんだなあ、と思います。でも過去の音源、聴いて区別がつくものは少しかもしれませんけど。

 

Winter's End/Stephan Micus(All Instruments, Voice)(ECM 2698)(輸入盤) - Recorded 2018-2020. - 1. Autumn Hymn 2. Walking In Snow 3. The Longing Of The Migrant Birds 4. Baobab Dance 5. Southern Stars 6. Black Mother 7. A New Light 8. Companions 9. Oh Chikulo 10. Sun Dance 11. Walking In Sand 12. Winter Hymn

(21/07/20)ECM(JAPO含む)では24枚目になるのかな?おなじみステファン・ミカスの一人多重録音による無国籍的民族音楽の世界。収録時間は48分。1曲目は日本的な旋律のようで、郷愁を誘います。とは言うものの、2曲目は12弦ギターでのソロなので、やはりどこの音楽か、というのはどうでもいいような感じです。秋から冬へ、そして「冬の終わり」というのは、コロナ禍に対する気持ちの表れなのかどうか、アルバムタイトルとしては良いと思います。曲ごとに楽器(特に民族楽器)が変わって、曲調に変化をもたらしていきますが、3、6、10曲目、のヴォイスの多重録音はなかなか不思議な感覚をもたらしてくれます。ジャケット内に各民族楽器の説明が英文で書いてありますけど、それを参照されるのもいいかなあと。

2021/07/17

One/Bob James がリマスターされた

210717bobone Bobone ボブ・ジェームスの「One」がSACDと、CD/MQAの2種類でリマスターされて再発売されたようです。たまたまAmazon Music HDで聴いたら192k/24のハイレゾ配信だったのと、元のLP時代(CD含む)の音と違った印象になったので、リマスターCDはまだ購入していないけど好きなミュージシャン。なのでストリーミングで聴いた印象で取り上げることにしました。’70年代に録音した音とはあまり思えず、そんなに古さを感じさせないようなイメージに仕上がってました。前には聴こえなかった音が聴こえてくることもありますし。ただ、全体的には前の録音と遠ざかるような編集はされてなくて、やはり彼の「One」だなあ、という印象が強いです。なお、アルバムコメントは昔書いたものですが、音質については触れてないので、まあ、いいかと。SACD、機会があったら欲しいですね。

 

One/Bob James(P)(Tappan Zee) - Recorded February-April, 1974. Gary King(B), Steve Gadd(Ds), Idris Muhammad(Ds), Richie Resnicoff(G), Eric Weissberg(G), Ralph MacDonald(Per), Dave Friedman(Vib), Grover Washington Jr.(Ss), Hugh McCraken(Harmonica), Jon Faddis(Tp, Flh), Thad Jones(Tp, Flh), Victor Paz(Tp, Flh), Alan Rubin(Tp, Flh), Lew Soloff(Tp, Flh), Marvin Stamm(Tp, Flh), Wayne Andre(Tb), Paul Faulise(Btb), Jack Gale(Btb), Alan Paph(Btb), George Marge(Afl), Romeo Penque(Alf), etc. - 1. Valley Of The Shadows 2. In The Garden 3. Soulero 4. Night On Bald Mauntain 5. Feel Like Making Love 6. Nautilus (7. Solace)

邦題「はげ山の一夜」。「One」から「BJ4」まではもとはCTIから出たもの。ブラスとストリングス・セクションを引っさげて、大胆な曲作り、アレンジで本格的デビューをしました。セールスを狙いながらも、彼の一番過激なアルバムだと思います。ボブ・ジェームスのキーボードやリッチー・レズニコフのギターもかなりアグレッシヴ、エキゾチックなサウンドもけっこうドラマチックな作りで印象深い1曲目、心地良いメロディはクラシックの「カノン」に基づいている2曲目、やはりエキゾチックにせまってきて盛り上がる3曲目、「はげ山の一夜」の名アレンジで原曲の良さとアレンジの素晴らしさが味わえる4曲目、これまた有名な、渋めでポップな演奏を聴ける5曲目、ミステリアスな雰囲気を持ったファンクの6曲目。

2021/07/15

CDの買い取り価格の下落と、処分の仕切り直し

手元に’04年の某中古レコード店でのCDの買取リストがあって、そこには143点で125,900円の買い取り価格が書いてありました。BOXものも何点か処分したと思います。思えば当時がいちばん買取価格が自分の中では良かったかな。その後、数年おきに処分してましたが、だんだん値段が下がっていき、’15年を最後に処分していないですね。

最近はそういう意味ではCDの買い取り価格がどうなっているのかは想像の域を出ないのですけど、中古の販売価格がどんどん下がってきているところを見ると、買取価格も下落しているんじゃないかなあ、と思います。価値あるものには値段はつくけど、それはほんの一部。ストリーミングをはじめたときは、大量に処分して自分の葬式費用ぐらいにはなるか、と思いつつ、少し処分の準備はしたものの、ここまで下がってくると、処分しない方がいいんかじゃないか、と考えるようになってきました。処分は息子たちにまかせるかなあ、というところ。すでに本やマンガの単行本は値段のつくものは処分してあるため、CD(と少しのLP)が私の持っている主な趣味のものです。オーディオは長男に全部譲りますし、半分以上が既に長男が作ったり買ったりしたもの。あとはエレキ・ベースが3本あったか。

ストリーミングの月額料金が大幅に下がったのと同様に、音楽にお金を払わなくなってくるとミュージシャンの死活問題でもあるし、難しいところですね。結局のところ自分も5年ほど前と比べると、CDを買っている枚数が半分近くに減ってますしね。これは追っかけしていたミュージシャンが何人も亡くなってしまった、ということもあるのですけど、経済的な理由も少しあります。いずれにせよ、将来的にCDの処分に関しては仕切り直しかなあ、と思います。

2021/07/13

古希ソロ/田村夏樹

Tamurakoki田村さん、藤井さん関係で今度は田村夏樹さんの古希(70歳)のソロアルバム。他楽器は混ざっているとはいえ、彼のソロは、確か4枚目ではなかったかな?トランペットという楽器のジャズではソロアルバムがいちばん多い人、という認識でもいいのかも。((追記)トランペット・ソロ作についてはワダダ・レオ・スミスがいちばん多いという説もあります。)今回は専門ではない楽器や楽器以外のものを使っていますけど、やはりアルバムになるだけあっていい味が出ています。やはりフリー、ということになるんでしょうが、ドシャメシャの部分も少なく、聴きやすい方のフリーになっていると思います。それにしても恐るべき創造力ではありますね。聴く人を選ぶ、ということには確かになるんでしょうけど、こういう方面もハマるとなかなかいい世界が待っています。

 

古希ソロ/田村夏樹(Tp、P、Wok、Voice)(Libra Records)
Koki Solo/Natsuki Tamura(Tp, P, Wok, Voice)(Libra Records) - Recorded November 7, 2020. - 1. Sekirei 2. Karugamo 3. Kawau 4. Bora 5. Sagi 6. Kamome 7. Chidori 8. Isoshigi

トランペットに限らず、ピアノや中華鍋、キッチンボウルなども叩いた完全即興のソロアルバム。70歳を迎えた記念作。収録時間は54分。全曲鳥の名前のタイトルが入っています。1、3、5(特殊奏法)、7曲目はトランペットソロでの演奏ですが、彼はジャズマンとしてこの楽器の(今回はトランペットだけではないが)ソロ作がいちばん多いのではないか、と思いました。本職の楽器での上手さはもちろん、本職ではない楽器(や楽器ではないもの)でも、即興演奏として楽しませてくれます。2、6曲目はその打楽器の演奏だけど、ヴォイスと絡まって非常にいい味が出てます。間の取り方もいい。4、8曲目のピアノはある程度の経験はあるようで、ヴォイスも絡み少し硬質で個性的な演奏。8曲目の方がフリーという感じに近いかも。(21年7月10日発売)

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