私の運営するホームページ

掲示板

Twitter

無料ブログはココログ

2010/07/18

East Of The Night/Stephan Micus

60041
いちおうこのレーベルでのステファン・ミカスはこれで最後で、この後に本家ECMレーベルの方に移って行くことになります。ただ、ECM 804 SP という特殊な品番のアルバムも1枚存在していて、どういう位置付けなのか分かりませんが、まだ彼のそのアルバムは聴いていません。今回のアルバムも比較的シンプルな録音で、多弦ギターと尺八のみでの録音。特に2曲目はギター1本での演奏(それが淡々と22分も続く)で幽玄な感じが続きます。タイトルも「For Nobuko」となっているので、サウンドからして日本を意識していると思うのですが、どうなんでしょうか。やっぱりヒーリングに近いようなアルバム。


East Of The Night/Stephan Micus(G, Shakuhachi)(JAPO 60041)(輸入盤) - Recorded January 1985. - 1. East Of The Night 2. For Nobuko

(06/09/10)2曲ともStephan Micusの作曲で一人多重録音。長い曲が2曲で、尺八(1曲目)と彼独自の考案による多弦ギター(1曲目が10弦ギター、2曲目が14弦ギター)による演奏というのが特色。ギターのフレーズというよりは弦の振動の響き合いを大切にした奏法のようで、1曲目も、その響きがカラーを変えながらゆったりとせまってくるといった感じのサウンドで、尺八のメロディも長調が基調の温かみのあるのが特徴。ゆったり度はそのままで、ギターも淡々と時にアルペジオで、時にはメロディーで進んでいきます。ラストは尺八4重奏の穏やかな世界。2曲目は14弦ギターのソロで、スペイシーで幽玄なギターソロを聴かせてくれます。タイトルからも日本の旋律、あるいは日本情緒を意識したサウンドだと思います。

2010/07/17

Listen To The Rain/Stephan Micus

60040
ヒーリングの要素も含むようなワールド・ミュージック的なサウンドというと、どれも似たり寄ったりなのですが、よく聴くと1枚1枚違っているのが分かります。このアルバムは、1-3曲目まではシンプルな編成なのが特徴で、ヴォーカルは入っていません。やっぱりその国の楽器を使うとその国の音楽にも聴こえてくる、というのがあって、特に尺八の表現にはスゴい、と思わせるものが、素人の耳ですがありますね。4曲目はインドの弦楽器をフィーチャーした曲ですが、やっぱりインドの香りが高くなる曲になってしまうのは、楽器がそうさせているのか、演奏者の技量なのか。


Listen To The Rain/Stephan Micus(All Instruments)(JAPO 60040)(輸入盤) - Recorded July 1983. - 1. Dancing With The Morning 2. Listen To The Rain 3. White Paint On Silver Wood 4. For Abai And Togshan

(06/09/10)全曲Stephan Micusの作曲で一人多重録音。今回のアルバムは楽器はSuling、Tamboura、尺八、Dilrubasで、全曲にギターが入っているのが特徴(1-3曲目はギターが1台)。それゆえに、他のアルバムよりはシンプルでギター度の強いアルバムになっています。静かにはじまって、ギターのカッティングが主なサウンドとなってカラーも比較的同じに続き、笛(Suling)が素朴に透き通って絡んでいく1曲目、スパニッシュ・ギターを使い、哀愁の強い静かなフレーズが続いていくタイトル曲の2曲目、尺八が出てくると純日本風になってしまうのですが、マスターしていてその枯れ具合がいい、静かに、後半やや盛り上がり進行する3曲目、Dilrubaというインドの弦楽器も使用する、インド風味で幻想的な20分もの作品の4曲目。

2010/07/16

Wings Over Water/Stephan Micus

60038
ある種のヒーリングの要素を伴った無国籍的ワールドミュージックでもあるので、まかり間違うとどのアルバムを聴いても同じ、ということにもなるのでしょうけれど。でもJAPOのアルバムがステファン・ミカスを中心にCD化された、ということなので、やっぱりヨーロッパでの人気は高いのだろうと思います。聴いているとこの人、ギリシャ人なのに、東洋、あるいは日本人ではないか、という錯覚に陥ることがあります。尺八や笙の演奏が出来ることからも、東洋の音楽を研究したあとがみられるのですが。ただ、出てくるサウンドは無国籍と言えば無国籍。そこが面白いことかもしれませんね。


Wings Over Water/Stephan Micus(All Instruments, Vo)(JAPO 60038)(輸入盤) - Recorded January and October 1981. - 1. Part 1 2. Part 2 3. Part 3 4. Part 4 5. Part 5 6. Part 6

(06/09/10)全曲Stephan Micusの作曲で一人多重録音。ここではFlower Potsという花瓶を楽器にしたものを3曲(2-3、5曲目)で使用しています。5台のアコースティック・ギターとネイによる、明るさとエキゾチックさが入り混じったような不思議な情緒を感じる1曲目、素朴ながらパーカッシヴでもあって、そこに民族的なヴォーカルが絡んでいて無国籍的な味わいのある2曲目、沈んだ哀愁を持つスペイシーなギターが、フラワーポットと合わさりながら5拍子系のリズミカルな展開になり、再びギターで静かになる3曲目、ネイのソロで日本的な感じもする小品の4曲目、22のフラワーポットを使用して、ネイとの幻想的なサウンドに包まれる5曲目、主に弦楽器のその場で流れるようなフレーズが印象的でもある、笛も登場の6曲目。

2010/07/15

Boundaries/Elton Deen(As, Saxello) Quintet

60033
今日もプロデューサーがスティーヴ・レイクとエルトン・ディーンの2人なので、ハードなフリーだな、と思ったらアタリ(笑)。でも’80年の録音でもこういうフリーがあるのだな、と思いました。エルトン・ディーンが元「ソフト・マシーン」でのサックスの人なんてこともはじめて知ったし、このアルバムの音を聴くと連想できないほどですね。スティーヴ・レイクの場合、この後ECMでもプロデューサーのクレジットを見かけることがありますが、そういうアルバムはやっぱりハードでECMらしくない。今日のアルバムはまったりとホーンがメロディを奏でているなあ、と思うと気がついてみたら全員一丸となってハードなフリーを繰り広げている、という曲が数曲、印象に強かったです。


Boundaries/Elton Deen(As, Saxello) Quintet(JAPO 60033) - Recorded February 1980. Mark Charig(Cor), Keith Tippett(P, Marimba, Voice, Bottle), Marcio Mattos(B), Louis Mohotolo(Ds) - 1. Boundaries 2. Oasis 3. Basho 4. Out Of Bounds 5. Fast News

4曲目が全員のインプロヴィゼーションの他は、エルトン・ディーン作曲。元「ソフト・マシーン」でのサックスの人ですが、やはりここではサウンド的にはフリー・ジャズにかなり近いニュアンス。サックスとコルネットの浮遊感のあるテーマを追うように自由なリズムやピアノが動きまわるフリーのサウンドのタイトル曲の1曲目、出だしのしっとりとしたピアノの上をホーンがゆったりと舞い、さらにピアノを含め全楽器が自由に寄り添うように進んで盛り上がり爆発する、12分台のフリーの2曲目、テーマの部分から全開になっている緩と急が同居している激しめの3曲目、混沌とした音世界を時に転がるようにフレーズが飛び交う4曲目、ピアノがフリー+マッコイ・タイナーのような動きをして激しいフリーにスパイスを入れている5曲目。(06年4月19日発売)

2010/07/14

It Had Been An Ordinaly Enough Day In Pueblo, Colorado/AMM III

60031
JAPOレーベルを追いかけていて、これが16枚目。全41枚中、CD化されなかったものも多いようなので、今入手できるアルバムではこれが最後かと思います。プロデューサーはスティーヴ・レイクとAMM IIIで、やっぱりかなりハードなフリージャズですね。ECM的な静かな部分もあるのですが、やや非イディオム系(非メロディ系)のフリーなので、音それ自体を聴く感じで、音楽的なものからは遠い感じ。ですので、けっこう聴く人を選ぶのではないかと思っています。ハードな部分では速いパッセージなどが出てきて、スリリングではあるのですけれども。


It Had Been An Ordinaly Enough Day In Pueblo, Colorado/AMM III(JAPO 60031)(輸入盤) - Recorded December 1979. Keith Rowe(G, Prepared G, Transistor Radio), Eddie Prevost(Ds) - 1. Radio Activity 2. Convergence 3. Kline 4. Spittlefields' Slide 5. For A

(06/09/21)2人のフリー・インプロヴィゼーションが3曲(1-3曲目)、Eddie Prevost作は4曲目、Keith Rowe作が5曲目。ちょっとハードなECM的フリー・インプロヴィゼーションとでも言えばいいのか。ラジオの流れる音をバックにゆったりとした持続音のようなギターが、中盤で激しい奏法になって、また、ドラムスとのフリー・インプロヴィゼーションが延々18分も繰り広げられていく、ノイズ・ミュージック的でもある1曲目、不規則なドラムスのパルスに対して非メロディ系のギターが応酬する2曲目、スペイシーな中を非メロディ系のギターとフリー的なドラムスが盛り上がっていく3曲目、激しいやはりパルス的なドラムソロでずっと6分半続いていく4曲目、ディストローションのかかったハードロック系のようなギターのソロが続く5曲目。

2010/07/13

Paradox/TOK(Takashi Kako)

60029
Paradox/TOK(Takashi Kako(P, Celesta))(JAPO 60029) - Recorded June 1979. Kent Carter(B, Cello), Oliver Johnson(Ds, Per) - 1. Paradox 2. Night Music 3. Dodec 4. A Lua De Portugal 5. Sekitei 6. Wobbly Walk Parade

6曲目を除き加古隆のオリジナル。実際にはECMの傍系レーベルのJAPOから出ています。硬質でハードな、しかも現代的で自由度の高いジャズが展開しています。急速調でいきなり突き進んでいくかと思えば、ゆったりしたインプロヴィゼーションの中間部を経て、ハードなフリー、キメの結末など、物語性の高い1曲目、硬質なメロディのバラードを紡ぎだしていく静かで内省的な2曲目、4ビートながらも具象と抽象の間を行ったり来たりするようなピアノのフレーズの3曲目、叙情的な風景が淡々と続いていくような、美しい4曲目、タイトルのように東洋的な間を感じながらも、hハードなフリージャズで盛り上がっていく5曲目、さまざまな楽器やヴォイスを多重録音した不思議な浮遊感覚を醸し出している6曲目。(03年10月22日発売)

2010/07/12

Endgame/Barry Guy/Howard Riley/John Stevens/Trevor Watts

60028
今日のアルバムはけっこう硬派なフリージャズだと思っていたら、プロデューサーがスティーヴ・レイクとマンフレート・アイヒャー。スティーヴ・レイクの名前が先にきているので彼のプロデュースの場合、ECMレーベルでもかなり硬派なフリー・インプロヴィゼーションになります。こちらのアルバムもその方向性のバリバリのサウンドです。ただし、他のメンバーがゴリゴリの、あるいは抽象的なフレーズを出しているのに対し、サックスのトレヴァー・ワッツのみはメロディがはっきりしていて分かりやすいかなあ、というバランスがまた節度を保っているような気がしていていいと思いました。全員アッチ方面では、こういう場合つらいこともありますからね(笑)。


Endgame/Barry Guy(B)/Howard Riley(P)/John Stevens(Ds, Cor)/Trevor Watts(As, Ss)(JAPO 60028) - Recorded April 1979. - 1. The Y? 2. Remember To Remember 3. Du Doo 4. Maze 5. >>In Relationship To The Circumstance...<<

全曲4人によるフリー・インプロヴィゼーション。いかにも、という雰囲気の演奏が連続するあたり、そして温度感が高くないにしても外に向かっているあたり、やはりECMでなくてJAPOだったんだということをうかがわせます。静かな場面から徐々に盛り上がって勢いのあるインプロヴィゼーションが展開している、これぞフリー・ジャズだというような1曲目、ほんの少し抑制が効いていて、サックスが曲としてのまとまりに彩りを添えるような、比較的曲らしく聴こえる2曲目、ベースのソロからはじまり、他の楽器が加わって徐々に盛り上がっていく陽気な香りのする3曲目、混沌とした中にサックスのユラユラと動くメロディがコントラストのように浮き上がる4曲目、出だしのみ内側に向けたサウンドの、少しずつ盛り上がっていく5曲目。(06年4月19日発売)

2010/07/11

Compositions/Globe Unity

60027
今日はフリーのビッグバンドです。’03年にこのグループの完全インプロヴィゼーションのアルバムが国内盤で再発されたのですが、今回は、タイトルの通り、各曲ともにメンバーの作曲者がいます。それでもヨーロッパフリー系統のミュージシャンもだいぶ混ざっていますので、その素性は隠しがたく、アンサンブルもコンポジションもあればフリーもあるという、変化に富んでいて、それらが混ざっているサウンドを展開していきます。やっぱりこういうサウンドになるとヨーロッパが、文化として浸透している部分もあるだけに強いですね。フリーとなるとキライ、という人もいるでしょうけれど、私はそういうアレルギーがないので楽しめました。


Compositions/Globe Unity(JAPO 60027) - Recorded January 1979.Alexander Von Schlippenbach(P), Enrico Rava(Tp), Kenny Wheeler(Tp, Flh), Manfred Schoof(Tp, Flh), Albert Mangelsdorff(Tb), Gunther Christmann(Tb), Paul Rutherford(Tb, Euphonium), Steve Lact(Ss, P on 6), Evan Parker(Ts, Ss), Gerd Dudek(Ts, Ss, Fl), Michel Pilz(Bcl), Bob Stewart(Tuba), Buschi Niebergall(B), Paul Lovens(Ps, Per, etc) - 1. Nodagoo 2. Boa 3. Trom-bone-it 4. Flat Fleet 5. Reflections 6. Worms (Dedicated To Ezra Pound) 7. The Forge

JAPOではグループ2枚目の作品。メンバーの作曲者が各曲にいますが、そのアンサンブルとフリー性のバランスがうまくとれている感じです。チューバでゆったりとはじまり哀愁の冷めたサウンドが自在に展開していく5拍子の部分もフリーの部分もある1曲目、個性的ながらジャズっぽいアンサンブルが展開していく、4ビートの2曲目、出だしがトロンボーン中心の、フリー・ジャズでドシャメシャな起伏がある3曲目、ややユーモラスなアンサンブルの綾織り系やや陽性といった感じからフリー的に絡み合いを見せる4曲目、前半、鳥のさえずりのような高域の循環奏法が目立つ、まるで森の中にいるようで、後半穏やかな5曲目、ゆったりとしつつ緊張感をはらむアンサンブルの6曲目、メカニカルでリズミカルなテーマの7曲目。(06年4月19日発売)

2010/07/10

Till The End Of Time/Stephan Micus

60026
70年代の録音のCD化作品っていうのは収録時間が少ないため、聴くのにかかる1枚あたりの時間が少ないというメリットがあります。だいたい40-45分っていうのが、割と集中力が持続してちょうど良い時間ではないのかな。最近のCDでは80分弱収録とか、聴くにはちょっと長いと感じさせるものも多いです。今日のアルバムは2曲収録で、40分に満たない長さ。ただ、基本的には静かに淡々と流れていく感じではあるけれど、1曲の中でも構成がいくつかあって、飽きさせないような作りにはなっています。ジャズではないけれど、けっこうハマりますね、こういう世界も。


Till The End Of Time/Stephan Micus(All Instruments, Vo)(JAPO 60026)(輸入盤) - Recorded June 1978. - 1. Tille The End Of Time 2. For Wis And Ramin

(06/09/10)2曲ともStephan Micusの作曲。ここでの使用楽器はTable Harp、Kortholt、Zither、Guitar、それとVocalと、いたってシンプル。そして17-18分の曲が2曲だけと、これまた冒険的な曲の構成。やはりECMの流れをくんでいて、静かな場面や温度感の低さは、ECMのレーベルカラーに通じるものがあります。静かでメランコリックな出だしから、リード系のエキゾチックな哀愁をたたえた演奏に移っていき、中盤では広がりを見せ、ギターの演奏を経て、また広がる叙情的な1曲目、静かながらもやはり民族的な味付けのあるフォークソングの味付けで、スペイシーでもあり、あまりにも淡々と進んでいくと思ったら、6分あたりから味わいのあるヴォーカルが、時々思い出したように歌いかけてくる、一種ヒーリングに近い2曲目。

2010/07/09

Improvisations/Globe Unity

60021
Improvisations/Globe Unity(JAPO 60021) - Recorded September 1977. Gerd Dudek(Ss, As, Fl), Paul Lovens(Ds), Gunther Christimann(Tv), Paul Rutherford(Tb), Tristan Honsinger(Cello), Peter Koward(B, Tuba), Kenny Wheeler(Tp), Evan Parker(Ss, Ts), Albert Mangelsdorff(Tb), Peter Brotzmann(As, Ts, Bcl), Buschi Niebergall(B), Michel Pilz(Bcl), Manfred Schoof(Tp), Delek Bailey(G), Alexander Von Schlippenbach(P) - 1. Improvisation 1 2. Improvisation 2 3. Improvisation 3 4. Improvisation 4

けっこう有名な参加ミュージシャンもいて、その内容にも期待が持てますが、何と全4曲の曲名が「インプロヴィゼーション1-4」。しかも作曲者はグローブ・ユニティ(つまり全員)。アルバム全体がフリー・インプロヴィゼーションになっています。もちろん外側に発散していく部分は多くても、単なる混沌とした吹きまくりドシャメシャ大会だけには終わらなくて、静かなところは静か、盛り上がり方にも一定のドラマがあって多少抑制が効いているところがヨーロッパのフリージャズらしいところ。普通ならこれだけの大人数の演奏だと収拾がつかなくなりそうなのに、うまくコントロールされています。ただしハードなフリージャズには違いなく、何らかの甘さを期待しても出てくるものは激辛なサウンドばかりといった感じ。(03年8月27日発売)

その他のカテゴリー

サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想

Amazon検索

HMV検索

  • HMV検索
    検索する
2017年6月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  

メールアドレス

友人が運営しているサイト